21年初頭、新円発行に伴う狂奏曲が日本を覆う。やみ市場とその支配を巡る第三国人と日本のヤクザの抗争も当時の社会現象。そして第一次、第二次のレッドパージ。これがあったおかげで社会党の片山内閣が成立したというのだから驚きだ。
これらの中で駐留軍の考え方も面白い。駐留の成功に満足しながら、やはり早く故郷に戻りたいの希望が強い。
米よこせデモに発する、共産党の動きは2・1ストで頂点に達するが押さえ込まれる。日銀ダイヤ事件は松本清張の「日本の黒い霧」でも扱われている。
・我々は虎の群の中に飛び込むつもりできたが、その虎は虎の皮を着た羊だったようです。(10p)
・適度の空腹(37p)
・連合国最高司令官の声明に対する従順さといい、「最高権力者天皇」に対する上奏といい、当時の共産党は「最高」にたいする敬意と服従の念にみちていたらしい・・・。(124p)
・しかし第三国人の存在は、日本人にとっては優越感または自信の回復に役立つ心理効果を与えているようでもあります。(187p)
・占領軍用の調達費の増大(237p)
・2・1スト・・・その混乱の中にクーデターをやるんだ。(261p)
・共産党は当時、占領軍を「解放軍」と規定して味方視していた。その占領軍に対する「あまえ」が、軍事知識が欠落した野坂参三たちの「あまい」判断を誘ったのかもしれない。(265p)
・ボートン案は、ヴェルサイユ条約の完全なる再現だ。・・・・ヴェルサイユ条約の過酷さがドイツ国民の反発心をかき立て、帝政は崩壊したが民主政治よりはナチスの交流を促した主因であった、理解されている。(284p)
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