白雪姫コンプレックス 佐藤 紀子
「白雪姫を殺したのは実母である、彼女は女性は美貌こそすべてと考え、毎日鏡に「一番美しい人は誰?」と問いかけねばいられなかった。
ヘンゼルとグレーテルも子を捨てたのは実母だが、背景に中世ヨーロッパ農村の疲弊した姿があった。
シンデレラは実は父の性的暴力から逃げ出した娘が、継母と二人の女の元で使われるところから始まるのだが、その話しがすっぽり抜けている。」
そんなおとぎ話の解明から始める本書は、家庭の中の精神分析を易しく、わかり易く解説してくれる。
後半は臨床活動から取った話しを元に解説しているが、電車の中で見かけた母と子の話しなどが面白い。
中野のおばあさんが怖い母親は長女をしかることによって責任を転嫁しようとし、最終的には妹が入るという図式である。
・グリム童話原版における二つの中心的テーマは、性と暴力にあり、しかもそのほとんどが、近親姦と児童虐待の形を取っている。(31P)
・セカンド・レイプ(33p)
・「白雪姫」とは、実母が娘を殺す話でもあれば、娘がその母に殺しを持って復讐をする話でもあった。(40p)
・母親に「良いこと」だけをもたらす子が「良い子」であると・・・。(63p)
・「コロサレヤ・チャイルド」にされた人が、ひどいいじめの加害児になったり、親になったときには「コロシヤ・ペアレント」になりやすい。(68p)
・ヤケ結婚の後に来る物
性的被害・・・生涯の沈黙・・・ヤケ結婚(不遇な結婚生活)・・・・夫の加虐性の増大、子供の問題発生
・たとえ被害児が男性の場合でも、加害者の性は90%が男であり・・・(185p)
・サバイバー(185p)