漱石ゴシップ

漱石ゴシップ      長尾 剛

文芸春秋

漱石の代表的な作品についてのエピソードともいうべきものをつづっている。
まさしく「見慣れた1000円札にも親しみがわいてくる。」程度の内容をねらった作品。
主なものは
我が輩は猫である    虚子が書き換えた「猫」第一号
坊ちゃん     坊つちゃん、坊つちやん・・・・
草枕    ボキャブラリー豊富、試験むき
虞美人草    藤尾殺しの犯人は漱石、生意気な女が大嫌いの封建野郎
三四郎     平塚らいてうと漱石山脈
それから    漱石映画は失敗ばかり、これも代助の古い型の不倫
    作品のタイトルはいつもいいかげん。禅寺で修行した経験が生きている。
彼岸過迄    漱石とホームズが出会っていたら・・。漱石は探偵小説もうまい。
行人    兄に頼まれて兄嫁をためすどきどきの一夜
こころ    気になる私と「先生のおくさん」その後
道草    あのヒステリーは鏡子夫人そっくり。漱石日記と比較参照のこと。
明暗    続明暗を書いたやつがいる。