
つつじ
数年前私は面白い推理小説を書いてみたいと思った。
そこでハウツーものを読んで、らしきものを書いてみたけれど、ちっとも面白くない。
小説と言うのは大体が嘘だ。
しかし本当の作家に勝るものとも劣らない嘘をつこうとしたとき、困ってしまった。
トリックはどうするの、動機はどうするの、書き方はどうするの、人物の性格付けはどうするの・・・何も自分のアイデアが浮かばない。
そんなとき、ヴァン・ダインという人は作品を書き出したものの、中断して、7年かけて2000冊の本を読み、また書き始めたと知った。またある人は、作家になろうと思ったらまず500冊本を読め、と勧めているそうだ。
まずどんな作品を読もうか。
代表的と言われる作品くらいは読んでおこう。
自由国民社の「世界の推理小説・総解説」早川書房の「ミステリ・ハンドブック」などを読み、乱歩賞、サントリーミステリー大賞などの受賞作品を知った。
その中の作品から始めることにした。
読み始めて気がついた。読むと面白いのだけれど、すぐ忘れてしまう。
「ほら、あのストリキニーネを沈殿させる奴さ。濃度が濃くなるだろう。最後の一飲みをのむと死んでしまうわけさ。だけど何に書いてあったっけなあ。」
という奴である。
そこで感想、粗筋、トリック等を書き留めておくことにした。
インターネットが普及し始めた。
そこで私もその書き留めておいたものをベースに、私のホームページを作ってみようと考えた。
実は最初は、公開するつもりはなかった。
自分だけのインターネットである。
しかし友人から「公開した方がいい。メイルが来るよ。」といわれて、その気になった。
ベッコウアメに入っていたのだけれど、登録にはちょっと苦労した。
ファイル名が半角英語でなければいけない。
これまで和文だった。
見やすい方がいいからバックは白にしよう。
これまで灰色だった。
表紙は少し格好いい方がいい。
文庫本の表紙をスキャナーで写し、加工して使っていたけれど、著作権の問題がある。
アクセスカウンターやメイルバックはどうする、等々。
どうにか完成。
登録したページを自分で呼び出してみると、欲がでてきた。
海外旅行が好きだ。
老後は、あそこにもここにも行ってみたい。
今度は旅行記や写真集を載せてみよう。
ホームページは見る人を万人にする必要はない。
もっとプライベートな利用方法も考えても良いと思う。
旅行記や写真集は特定の人にだけ見てもらえば良いのかもしれない。
それならそのような鍵はどうしたら良いのだろう、などと考える。
それから、いつか私の素敵な推理小説を掲載しよう。
こっちは万人に見てほしい!
がんばるぞ。
1997/06/17