外科の外来へ。初診のDr.A
が、本日は外来に出ていないので、Dr.B に診ていただく。問診後、採血して血液検査と、腹部のレントゲン撮影。
Dr.B
「血液検査の結果は、前回高かったCRPが2,1に下がっているけど、レントゲン見ると、腸はもちろん、食道のすぐ下、つまり胃のほとんどに食べ物がつまっている。腸閉塞(ileus イレウス)だね」
私
(腸閉塞って普通、開腹手術した人がなるんじゃないの?) 「原因はなんですか?」
Dr.B
「前回の痛みがやっぱり虫垂炎で、抗生剤で治ったものの、へんに癒着しちゃったのかもしれないし、腸捻転(ちょうねんてん:腸がねじれている)か、腸重積(ちょうじゅうせき:腸が中に入り込んでいる)によるものかもしれません。若いから、腫瘍ってことはないと思うけどね。まぁ、原因はわからないけど、即入院してください」
私
(さすがに、胃まで食べ物がつまっているのを見せられるとあきらめがついた) 「何日くらいの入院ですか?」
Dr.B
「原因がわからないからなんともいえないけど、とりあえず絶食して、“経鼻胃管(けいびいかん)”という管を鼻から胃まで入れてガス抜きします。それですぐ良くなれば1週間だけど、ダメなら、腸まで入れる“イレウス管”という管を入れないといけないから時間かかるね。それでダメなら開腹手術だけど、それはお互い避けたいね。帰って準備してからすぐ入院してほしいんだけど、その前に脱水症状があるから点滴してって」
私
「入院するの夕方じゃダメですか?」
Dr.B
「この暑いなか脱水症状で、しかも絶飲食だからすぐに帰ってきて欲しいんだけど」
私
「村から依頼された検診行かなきゃいけないんですけど・・・(あわよくば診療も少しやって)」
Dr.B
「う〜ん。できるだけ早く帰ってきてくださいね。いつ倒れてもおかしくないですから」
私
「わかりました」
点滴受けながら、仕方ない、診療はあきらめよう。
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