どうしても聞きたいことがある。
13も年下のしかも未成年とアハンでウフンな関係になってしまった私が犯罪者になるのか。
ムクロという黒幕がいる事は認めるも一応強姦しくさりやがったシルバが犯罪者になるのか。
誰でもいいので教えてください、お願いします。
「お前もオレもそもそもが犯罪者だろうが」
「根も葉もない事を言うなコノヤロー!ついでにさっさと抜けぇ、まるまる一晩人の体の中にぶっさしてんじゃないよッ!!」
朝です、太陽が燦々と輝く朝です。
カーテンをシャッと開け放っていいお天気〜とか言いながら伸びをする朝です。
「ああああああ、もうダメだもうダメだ!なんでこうなるわけありえないったらありえない、ていうか体がありえないほど痛い太ももの筋肉が痛い腰がものすっごい痛いていうかあそこが痛い」
「アンアン言ってただろうが」
「アンアン言ってようが痛いもんは痛い!お前ね、ちょっと考えてもみなさい。私は日本人、ジャパニーズなわけ。日本人はとにかく小さいの、身長から足からとにかく小さいの」
「小さいっつかお前の中は狭くて良かったが?」
「はいそこ教育的指導ォ!朝からなんちゅうことを!!つか黙ってお聞きなさい!いい?あんたは明らかに外人なわけ、日本人なんかと比べ物にならないくらい平均自体がでかい外人なわけ!中でもあんたは怪物かってくらいにでかいわけ!」
「気持ちよかっただろうが?オレにしがみついてたのは誰だ」
「そういうことを言ってるんじゃないのー!はいそこまたまた教育的指導ォ!いい?黒人さんよりも明らかにお前のはでかいわけ、マグナム通り越してテポドンじゃ畜生!んなもんを丸々一日つっこみやがって・・・・・・・他の女につっこめ畜生!!うわーん!!」
そんな朝日がさんさんと降り注ぐ中私と同じベッドで隣に寝くさってやがりますシルバはひたすら「爽やか」という単語からかけ離れた会話を繰り広げている。
昨日の昼間に某百足の女王様に渡された香木を使いシルバは私を手篭めにしくさりやがったわけですが、なんとあろうことか行為が終わったのは昨日の昼間からスタートして今朝、それもほんの1時間程前だったりする。
お互い無駄に体力だけはありあまっている、普段使わない筋肉を使うとはいえ体力だけはある私達の場合疲れて意識を飛ばそうにもまず疲れがこない。
疲れがこない私たちの行為はそりゃあもう・・・・・・獣じみたものに近づいていってた気がする。
シルバのどでかいブツに本気で痛がって泣いてたのは多分最初の2、3回だけだ、シルバには絶対に言わないし恐らく奴も気付いているだろうけど。
だからこそ余計に腹が立つ、キキョウがシルバの連れ添いになると『わかって』いたからこそこんな状況にならないようにし続けていたのにあっさりと味方だと思っていた(いや、普通自分の念が裏切るなんて誰も思わないじゃんよ)ムクロさんに裏切られてあげくアンアン喘いだなんて。
「お前も何回聞けばわかるんだ、オレはお前がいいと言っているだろう。他の女なんぞごめんだ、じゃないと嫌だ」
「ヒィィ!耳元でその声で喋るな!憎たらしいけど腰に来る腰に来る!」
最後の最後でようやく意識を飛ばしたらしい私はしかし朝日がまぶしくてなんて理由ではなく体に違和感を感じて目を覚ました。
背中にかたくてあったかいもの、言うまでもなくシルバだ。
体ごとシルバでさえなければときめいちゃうような素晴らしい筋肉のついた二本の腕に抱きしめられていて、でも違和感はそんなものじゃなくて足の付け根からだった。
この教育的指導を何回やれば済むのかわからんガキはあろうことか私の中につっこんだまま眠っていたらしい。
「なんならもう一回やっとくか?オレはまだいけるぞ?」
「私が無理じゃあ!ていうかお風呂、お風呂に行かせて・・・体中がベタベタで気持ち悪い・・・だから早く腕ほどいて抜けっていってんでしょうが!!」
ついでに風呂場からとんずらだ。
そうよ、よく考えてみればたかだか一回セックスしたからといって別にシルバの嫁になる必要も義務もないのだ。
本気でシルバが私のことを好きで?追いかけているのかはまだわからない、こいつの場合好き云々の感情よりも家のことを優先しそうで別に私じゃなくてもいいんじゃと思うのだ。
実際原作だと嫁さんになるのは娘のキキョウちゃんのほうだ、わたしなんかじゃない。
そもそも私はイレギュラーな存在なのにここまで関わってしまったことを寧ろ悔やまなきゃいけないんじゃないかとさえ思う。
服がなければ執務室まで裸でもかまわない、そこで服をかっぱらってしまえばドントウォーリーだ。
ようはこの敷地内から無事に出ればそれでいいわけなんだから、恥もへちまもありゃしない。
こいつと寝てしまった時点で恥やら乙女心はこのククルーマウンテンに埋めていく気持ちでいっぱいだ。
「・・・・・・・オレが連れてってやる」
「え?いやいやいや、落ち着いてシャワーさせろっつの。なんでお風呂まであんたと一緒にはいらなきゃなんないのさ」
「お前そのまま逃げる気だろ?」
「ぎくっ!」
ぎゅっとシルバの腕の拘束が強くなった気がする、いや気がするんじゃなくて実際なっているのだ。
だってさっきメキっとか言ったよ私の腕。
「ぎくとか自分で言ってる時点で阿呆としか思えんが、まあいい。、お前気付いてないかもしれねえがお前がオレから逃げるのを得意としてる半面オレもお前の逃げ口だのなんだのを学習してるんだからな、10年間」
「・・・・・・・・はっ!そうか!私が逃げ方を成長させればお前も捕獲方法を成長させるのか!ウギャピー、ちっとも気付かなかった!!」
「やっぱりお前はアホだな、まあそこもまたいいんだが」
「私はちっともよくないっつの!ていうかもう本当腕放して、苦しいっつの。あのねえ、シルバこそ何回聞けばわかってくれるわけ?私はあんたのところに嫁に行きませんっての」
「お前こそ何回言えばわかるんだ、オレはお前じゃなきゃ嫌だ。お前が嫌がろうがお前はオレのものだ」
「んな馬鹿な、私は私だけのもんじゃい!シルバのものなわけないじゃないのさ」
「・・・ふん、この話はいくらやっても平行線を辿りそうだな。先に風呂にはいるぞ、それからだ。まあオレは絶対に譲らないがな」
そういうとシルバはやっと私から腕を離してくれ上半身だけベッドに起した。
首をずらせば視界にもろにはいってくるシルバでさえなければかなり胸キュンものな胸板、ああそういやこの昨日からこの胸板ばっかり見てるような気がするとかすぐにそんなことを考えてしまうのは少しほだされているからなのか。
人というのは体をつなげてしまえばそれなりに相手との間になにかしらの感情がうまれるものだという。
元の世界にいたときはその話に正直に言うと「そんな馬鹿な」と思っていた、まわりに恋人でもないのにセックスする友達もいればそういう輩に声をかけられたことさえある。
自分だってそんな感情が生まれるというのならホストクラブ通いなんて伊達に10年していない、ビスケにも同じことが言える。
相手との間になにかしらの感情、それが怒りだったり悲しみだったり喜びだったりだとかはすぐに生まれもするし消えもするが、俗に言う「キュン」とくる感情っていうのはそこにさらに何かしらの要因が加わらないと起こりえないと思っていた。
「・・・・・私も譲らないよ、あんたも馬鹿だね。未成年のいい男が30過ぎのオバサンのケツなんか追いかけてんじゃないよ」
「お前も馬鹿だな、オレはそれがいいと言ってるんだ」
そんなこと言って、本当にシルバは馬鹿だ。
じゃあなんだ、私がコイツにキュンとときめいたとしたらきっとそこに加わった何かしらの要因ってのはシルバの馬鹿な感情ってとこになるのだろうか。
それも10年分、あぁどっちが馬鹿なのかわからなくなってきた。
「とにかく風呂だ、行くぞ」
「・・っへ?うおっ、ちょっと!なんで私まで抱えあげるわけ!?私はあとで一人でゆっくり」
「黙れ、どうせ腰が痛いだの足が痛いだの叫びながら風呂場に向かうんだろう。それだったらオレが最初から抱えていってやる」
「え・・・いやいや、痛いのは明らかにシルバのせいで」
「まあオレがしたくなったからってのもあるがな、風呂場でっていうのもいいだろ?」
「なにが?なにを?」
「くっくっくっ、なにっていったらナニに決まってるだろうが。行くぞ」
素っ裸のシルバに素っ裸のまま抱えあげられ、降ろせだのやめてだの私の必死の叫びは聞き入れてもらえることなどなく。
声が思い切り響き渡る風呂場でまたいたしてしまったのである。
「ちくしょぅぅぅ!私は年寄りなんだよぉ、もっと体をいたわれっつのぉ!!」
「オレは若いんだ、お前こそオレの体の事情ってもんをわかれ!」
「わかってたまるかぁぁぁ!!!」
孕まされるのも時間の問題だとたった一晩で理解した、そんなとある朝。