ぼくのおとうさんとおかあさん



ぼくのおとうさんは、ころしやです。お金をだせばだれでもころします。
おじいちゃんもころしやです。おとうさんのはんぶんくらいの大きさだけどおじいちゃんもころしやです。
おばあちゃんもころしやだったそうです。いまはびょうきであまり会えません。
ぼくのもうひとりのおじいちゃんは、のうみんなんだそうです。おかあさんがおしえてくれました。
そしてとっても泣き虫です、ぼくとおかあさんが会いにいくといつもなみだをながします。
そのおかあさんはというとなにをしているのか、ぼくはよくしりません。
おじいちゃんとおとうさんがしごとでいえをでると、おかあさんもどこかにいってかえってきません。
いつもはゴトーがすぐにおとうさんにれんらくしてくれるので、おかあさんはおとうさんにかつがれてかえってきます。
そのときのおかあさんはとてもいっぱいあばれるので、おとうさんのへやにかんきんされます。
つぎのひはおかあさんにあえないけど、さらにつぎのひにはおかあさんにあえます。
ゴトーがいないときはぼくがおかあさんにでんわをかけます。
ぼくが「かえってきて」とおねがいするとおかあさんはいつも「えー」といやそうなこえをだします。
でもぼくが「さびしいよぅ」といったら、すぐにかえってきてあたまをなでてくれます。
でもあまりそのしゅだんはつかいたくありません、すぐにかえってくるおかあさんはかならずぼくのあたまにネコの耳をつけて写真をたくさんとるからです。






、お前は実の息子になにを・・・」
「猫耳。いやぁ、我が息子ながら猫耳があそこまで似合うなんて。ていうかやっぱり裏切り者はゴトーか!いっつもいっつもパドキアを出ようとしたところでシルバに捕まるもんだからおかしいおかしいとは思ってたけど」
「パドキアを出てどこに行くつもりだ?ん?」
「あんたのいないところへ逃避行に決まってるじゃないのさ、シルバ」
「イルミを産んでまだ俺から逃げるつもりか?なにが不満なんだ」
「なんつうか全て?いい加減、あたしの部屋ちょうだいよ。あたしに死ぬまでシルバの部屋で暮らせってか?」
「正真正銘夫婦なんだからそれが当たり前だろう。俺は絶対にお前を離さんからな」
「・・・・・なんでこんなのと結婚したんだ、あたし」







ともだちのムクロはとってもすごい人です、ムクロのこどものキキョウはおばちゃんといったらとてもこわいけどおねえちゃまといったらすごいこえでわらいます。
つぎのひはみみがいつもいたいです。
ムクロはおかあさんのじょおうさまで、おとうさんのおんじんなんだとおじいちゃんがおしえてくれました。
ムクロがいたからおとうさんとおかあさんはけっこんして、ぼくがうまれたんだそうです。
だからムクロはとってもすごい人です。







「そうだよ、ムクロさんが全ての原因なんじゃん!ていうかサラリと親権を勝手に取るなって話だわよ、キキョウの母親はどこをどうみてもあたししかいないっつの!だいいち女王様ってなに!?確かに合ってるけどせめてその前に『ドS』とかつけとけって話だわよ」
「親父もたまにはいいことを教えているな」
「え?どこがいい話?あんたたち、グルになってイルミに嘘教えてんじゃないわよ!」
「実の息子に猫耳つけるやつに言われたくない」








ぼくのおとうさんとおかあさんはとってもなかよしです。
いつもいっしょにおふろにはいって、いっしょにねています。
ぼくもすこしまえまでいっしょにねていましたが、おとうさんが「おとこはひとりでねるもんだ」といったのでいまはひとりでねています。
ちょっとさびしくてたまにおとうさんたちのへやにいこうとすると、ゴトーがやってきておじちゃんのおへやにつれていってくれます。
ぼくもまだおかあさんといっしょにねたいです。
でもそういったらおじいちゃんもゴトーも「おかあさんはとってもいそがしいんだ」といってあたまをふります。







「なにこれなにこれ!使用人も揃って新しい家族計画かコンチクショー!」
「次は俺に似たガキがいいな、なんせイルミは誰に似たのかさっぱりわからん。親父にもおふくろにもお前にも似てないんだぞ、アイツは一体誰に似たんだ?」
「・・・・・・富樫の神秘?つか次とかいうな、絶対やだ!」
「まあ、仕込むのも時間の問題だが」
「仕込むとかサラリというな、このアンポンタン!」
「お前に似たガキでもいいぞ、楽しみだな」
「ちっとも楽しくなーい!」







たまにケンカをしますが、いつもおこっているのはおかあさんだけです。
おかあさんはおとうさんとケンカをすると大きな声をあげてジャーマンスープレックスホールドをおとうさんにきめます。
おかあさんはおとうさんよりとってもちいさいけど、とってもつよいです。
でもとくいわざはFTSで、おかあさんがそのわざをおとうさんにかけるとおとうさんでも目がしろくなります。
さすがおかあさんです。







「お前はとことん馬鹿力だからな・・・」
「いつでもどこでもセクハラしようとするからだよ、当然の報いだね!・・・にしてもイルミってば、どこで見てたんだか。今度から気をつけないと」
「夫婦の営みをセクハラだ痴漢だと言うお前がおかしいんだぞ、
「イルミのいるリビングでおっぱじめようとするお前のほうがおかしいわ!!」







ぼくはおとうさんとおかあさんがだいすきです。
大きくなったらおとうさんみたいに大きくておかあさんみたいにつよくてムクロみたいにカッコイイひとになりたいです。

イルミ=ゾルディック






「えー!なんでここでムクロさん!?おかしくね!?間違えてない!?」
「さすがムクロ、俺たちの息子も洗脳済みか・・・」
「ムクロさん、超怖っ!あの人あたしの子供全員とっていくつもりなんじゃ・・・」