「あの歌さ、明らかに女の歌なのにおふくろのやつ、いっつも団長とフェイタン見ながら歌ってたよな」
「しかもそのあと、必ず悶えてたよね」
「母さんは常に悶えてないか?」
「いつも以上に悶えてたんだよ、フランクリン」

シャルナークの冷静な声がポスンとフランクリンに落ちてきた。
まぁ言われてみれば時々異常なほど自分の母親がオレたちを見て悶えているときがあったと思い返しているとその隣でシズクがさっぱり話がわからないからかフワァとあくびをもらした。
自分の名前がでてきてまたまたクロロの肩がピクリと動くものの本から視線はあげない。

「みんなのお母さんっていつもプルプルしてるの?」
「・・・・ぷるぷる・・・・」
「悶えてるんでしょ、いつも。マチもパクも言ってたよ、あの人はいつも悶えて奇声をあげてちょっとおかしいって」
半分以上それはマチの言葉だろ明らかに。パクはおふくろのこと、そこまでひどく言わねえぞ・・・」
「まあ母さんがおかしいってのは当たってるけどね、アハハ!!」

シャル、お前もあんなに昔はママっ子だったのにな。
フランクリンとフィンクスの音にならない声が重なった。