あんしん配達通信マガジン(月刊)


★大手生保10社2002年3月期決算

本日付け新聞朝刊にて、大手生保10社の2002年3月期決算が掲載されました。
そこで、HP「あんしん配達通信」上でも、ソルベンシーマージン比率の増減などに一手間かけ、掲載してみました。
 → http://www4.plala.or.jp/anshin/

新聞全紙に目を通したわけではありませんが、相変わらず、一つの数値だけピックアップして、日生を追い越しただのどうだの、非常に程度の低い解説に終始している気がします。
今回の決算内容の注目ポイントは、「価格変動・危険準備金残高」に尽きるのではないでしょうか(これだけではありませんよ)。
10社のうち3社以外は、この残高が前年に比べて減っています。
どんなに他の数字が良くても、ここをきちんと把握していかないと片手落ち(ちなみに差別的な意味合いはありません)でしょう。

それにしても、日経金融新聞の「太陽・大同、日生を上回る」という記事の内容は、これが金融専門紙のコメントか?と情けなくなる内容です。
まさかこの記事を切り抜いて、太陽・大同のおばさんがお客さんのところに出向くことはないと思いますが(保険業法300条違反になります)。
あの程度の内容で「総合力ランキング」を決めることには、何の意味もありません(日生を明日にでも追い越すなんてことはないのです)。
その証拠に、その2社の価格変動・危険準備金残高、及びソルベンシーマージン比率はいずれも前年比減(▲)になっています。
でも、そのランキングには、それは考慮されていないのです。

もっとも、数字で誤魔化すという手口は、生保のHPにも見受けられます。
詳しくは解説しませんが、注目のA生命のHP上の決算についての顧客向け解説には驚きます(だって、経常赤字なんですよ、一番肝心なことは。あとは配当金が99.9%の契約者に対して「なし」というのも、大変なことです)。
数字は使いよう、まさに数字のマジックです。
お客さんが勘違いしてくれるような数値のオンパレードです。
でも、すぐに見破れるのですが。
それは、前年比で記載されているものは、その数字だけを見るととてもよく見える数字で、前年比がないものは前年と比べると減額(減少)しているのです。
皆さん、決算も保険プランの設計書と同じで、いいことは大きく、悪いことは小さく記載されていると言うことをお忘れなく。





★外資系生保2002年3月期決算

外資系生保の2002年3月期決算のディスクロージャーが順次HP上で発表されています。
そこで、HP「あんしん配達通信」上でも、ソルベンシーマージン比率の増減などに一手間かけ、掲載してみました(ただし、数値についてはご自分できちんと確認してください)。
 → http://www4.plala.or.jp/anshin/

生保の決算については、最終的には今月中に、経済誌の特集があると思いますので、またその内容について、フォローしたいと考えております。


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