あんしん配達通信マガジン(月刊)


★久々にお勧め本

■ お勧め本

今回は、久々にお勧め本の紹介です。
この本は、自分で買って読む価値十分です。
マネー雑誌に生息している自称FP先生様の、「これが正解」「こうしたら保険料が安くできる」「これからは、こう保険に加入しなさい」なんていうインチキな本にお金を払うくらいなら、まずこの本を買って勉強してください。
FPのインチキぶりが、よく分かるはずです。
そして、他人に任せるのではなく、自分自身の責任で保険プランを決めなければ、結果的には損をするということが、実感できるはずです。

で、書名は「だまされたらあかん 保険の裏カラクリ」(青木雄二:著、徳間文庫、514円)といいます。
このメルマやHPでご紹介したような話を、ナニワ金融道で有名なあの青木雄二氏が、「生命保険も、金融商品である限り、うまいだけの話はない」ということを、いろいろな切り口から解説してくれています。
皆さんが陥る、誤った常識はこれによって木っ端微塵になるのでは(このメルマやHPもそのために努力しているのですが、いかんせんネームヴァリューがなくって、皆さんに信用されていないような・・・)。
このHP等に馴染んでいただいている方には、逆に言うとそれほどのインパクトはないかもしれませんが、このHPの内容が今一つ実感できなかった方には、それなりのインパクトがあるかと思います。
早速、書店へ急げ!
ちなみに、この文庫本が売れたからといって、私には何のメリットもありませんので、立ち読み、回し読みしていただいても構いませんが。

もう一つ蛇足で。
この本では簡保には触れていませんが、それは触れることもないくらい簡保が真っ当ということではなく、わざわざ生保と区別する必要もないほど、同じカラクリがあると言うことですので、お間違えのないように。
簡保のセールスも身分は公務員なのに結構な歩合給が手に入る、という点でも、生保と変わりありません。

■ 一時払い保険料の予定利率が引き下げ

7月から大手生保の一時払い保険料の予定利率が引き下げられる(つまり保険料はアップすると言うこと)という記事が、日本経済新聞6月27日(木)の朝刊に載りました(月払いの予定利率より、年0.5%程度低くなるとのことです)。
で、保険料を一時払いにするメリットがこれまでより薄くなってしまうという記事なのですが、ここで一つ皆さんに考えてほしいのです。
この運用難の時代に、積極的に一時払いで保険を販売する保険会社は、お客にとって良い保険会社なのかどうか?
というのも、これまで破綻した生保は、バブルの頃にやはり一時払いで個人年金や養老保険を販売したことで立ちゆかなくなってしまったのでは?

とすれば、この運用難の時期に一時払いで保険を販売しない(あるいは、売りにくくする)という生保の判断は、お客のメリットには合致しないにしても、保険会社の良心として評価すべきではないかと思うのです。
逆に、この時期に一生懸命に一時払いで保険を販売している保険会社(あるいは簡易保険)は、一見お客のためにサービスしているようではあっても、それによって運用のリスクをお客にも背負い込ませることとなることから、真のサービスとはいえないような気がするのですが、どうでしょうか?
少なくとも、この時期に一時払いで保険料を払い込ますセールスの方の金融センスを私はかなり疑います。
そして、セールスされる立場からは、一時払いでない形でメリットがあるのかどうか、そこまで見てから加入するかどうかを判断されるべきではないでしょうか。

■ 総代会って、何をする会?

昨日、7月3日(水)、大手生保の総代会が一斉に開かれました。
といっても、もちろん相互会社でない生保は総代会を開きません(株主総会です)ので、開いたのは相互会社である生命保険会社と言うことになりますが。
で、呆れたのは、なんとあれほど経営状態について契約者から不信を招いているAやMといった生保の総代会で、会場からの質問が一つも出なかったと言うことなのです(日本経済新聞、7月4日朝刊より)。
社員(といっても、相互会社の場合は契約者のことですが)の代表であるはずの総代が、本当は社員の代表ではなく当該生保の利益関係者であるということはよく言われることですが、図らずもその実態を自ら明らかにしたということでしょうか。

そもそも総代の数も、最大手の日生ですらわずか127人とは、本当にその人数で、社員(つまり全国に一千数百万人いる契約者のこと)である皆さんの声を汲み上げることが可能なのでしょうか?
そう考えると、経営の監視という面では、はるかに株式会社の方が透明であると言えるのではないでしょうか?
少なくとも、上場会社であれば、株主が100人なんてことはないでしょうし。
件のA生命の合併話が一頓挫したのも、相手先の親会社T海上の株価が劇下げしたためであることは有名な話で、経営者に対して市場の声がきちんと反映することを証明した事例でもあると考えられます。
あーそれなのに、その合併話をお釈迦にされた方の生保は、全く危機感なしに総代会がシャンシャンと56分で終了したとは。
契約者の方の心中、察するに余りあります。





★日経平均9600円割れで

■ 国内株式含み損益がゼロになる日経平均株価水準(2002年3月期)は?

7月26日(金)の日経平均株価の大引けは、「9,591円03銭」となりました。
これにより、生保主要10社の株式含み損益について、上位2社以外は含み損になるとみられます。

日生  8,400円(8,622億円)AA−
明治  9,400円(3,126億円)A
    9,591円03銭 ← 日経大引けの水準(7月26日)
第一 10,000円(5,337億円)A
大同 10,300円(1,015億円)A+
富国 10,500円(  717億円)A−
安田 11,400円(2,547億円)A−
太陽 11,400円(1,086億円)A
住友 12,400円(2,267億円)BBB
三井 12,500円(  455億円)BB−
朝日 12,500円(    1億円)B−
※( )内の数字は、「価格変動・危険準備金残高」。

一言で言えば、格付け(S&P)どおりの順番といえるのではないでしょうか?
ただし、この数字だけで判断できるわけではありませんので、早合点はしないようにご注意ください(とはいえ、無視できる数字でもないわけで)。


毎週水曜・土曜・日曜「無料 生命保険コンサルティング」実施中(神田小川町・町田)


HOME 生命保険のコンサルティング あんしん配達通信