★パワーフレーズにご注意!
■ パワーフレーズとは?
皆さん耳慣れない言葉だと思いますが、それもそのはず、これは生保販売を行う側が使う言葉なのです。
使い方としては、加入に迷っている見込み客の背中を押す一言(それで「パワー」なのでしょうか)として、セールに有効らしいのです。
逆に言えば、保険を買う側にすると、このパワーフレーズのせいで、ニーズを誘導されたり、ニーズを勘違いさせられたり、場合によっては迷惑な一言になりかねない側面を持っています。
■ パワーフレーズ集
・親のいない家よりも悲惨なのは、住む家のない親子です。→ 家はなくとも、実家に返って生活することも可能です。
保険金で家賃をすべてまかなう必要はありません。・「私には生命保険はいらない」というのは簡単です。
でも、「私の家族は生命保険は必要としていない」ということができますか。→ 奥さんと、本当に生命保険が必要なのか、まず話し合うことです。
男性は、とかく「男の責任」的なお勧めに弱いものです。
結果として、必要以上の死亡保障額にしがちです。・親が子供に残せる最も貴重な財産は、残された片親が子どもと過ごす時間です。
→ かといって、奥さんが遊んで暮らせるような死亡保障にすべきでしょうか?
この手で、死亡保障をついアップさせてしまうのです。
そして、保険料の掛け捨てに。・あなたの死後、最も感謝される事は何でしょうか。
→ お金を残せば良いというわけでもありませんよね。
保険金を必要以上に残さなければ感謝されないなら、家族に問題が。・妻には生命保険の価値が分からないかもしれません。
しかし、未亡人にはその価値が分かります。→ 健康な男性が60歳になるまでに死亡する確率を考えると、
そう簡単に奥さんが未亡人になるとは思えません。・必要ない、確かにそうですね。
生命保険が必要だと気付いたときは、もう加入できませんから。→ これは、そのとおりです。
でも、ニーズに合っていないプランであれば、断るべきです。・私の申し出を断るのは簡単です。
しかし、私のライバルである「死」を断ることはできません。→ かっこいいフレーズですが、これを言われたら引いちゃいませんか?
これも、何歳で死ぬか?という事を考えれば、死が訪れるのは、子どもが独立したあとの年齢で、大きな死亡 保障が不要になっているのではないでしょうか。以上、パワーフレーズには、それなりに迷っている方の心を打つことがあります。
ただし、これらのすべては、保険ですべて片を付けましょうということが前提になっているのです。
が、それが本来の姿でしょうか?
保険に入れば、保険料を頑張って払えさえすれば、それで良いのでしょうか。
いいえ。私は、本来の姿は、保険以外にバランス良く、貯金もすべきだと思うのです。
貯金は、貯金を開始してすぐには役に立ちませんが、数十年すれば確実に貯まっています(元本が割れることがありません)。
一方、生命保険の場合、大きな死亡保障を確保する場合、保険料のかなりの部分が「掛け捨て」になる可能性が高い保険料となります。
そのバランスをうまくとって、「長生きして良かった」といえる保険プランを考えることも必要なのではないでしょうか。
と、ここまで来るとお分かりでしょうが、パワーフレーズには、「死んだら」ではなく、「老後になったら」ということを強調するパワーフレーズ(今回のパワーフレーズとは別に)も、当然あります。
でも、それらも、老後の必要資金を生命保険ですべて賄いましょうと言うことが前提で、組み立てられています。
したがって、「無理して保険料を払えば、素晴らしい老後が待っている」的なパワーフレーズにも騙されないように。
ご注意ください。
といいながら、「羮に懲りて膾を吹く」というように、セールスに会わずに生命保険に加入しようと考えるのにも、無理があります(通販の最大のリスクは、パンフレットには、デメリットが顧客にわかりやすく丁寧には記載されていない、ということにつきます。
ところが、コマーシャルで日がな一日、良い保険に安く加入できるかのような一面のメリットだけを垂れ流しているため、皆さんはデメリットに気付かずに加入してしまうことになるのです。
そして、そのデメリットは、すべてお客さんの自己責任ということになります)。
また、セールスの言うことがすべて信用できないと言うことでもありません。なんせ、「生命保険は健康でなければ加入できない」これは、誰が何と言っても大原則なのですから。
そして、皆さんの質問のかなりの部分を占めるのは、「私は生命保険に加入できるのでしょうか?」と言うことで、健康でなくなってから慌てると言ったケースが多いのです。
ということで、セールスを使いこなし、良い関係を作ることで、自分のニーズ(ただし、セールスに誘導されたニーズではないニーズです)に合った保険プランを見つけることができるはず、と私は思います(セールスを見抜く目を養うことも必要でしょう)。
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