あんしん配達通信マガジン(月刊)


★S&P 格下げ情報

昨日6月2日付で、S&Pは、日本生命、住友生命、朝日生命の保険財務力格付けの引下げを発表しました。
なお、朝日生命のクレジット・ウォッチは、今回の格下げに伴い、解除されました。

・日本生命 A+  [新] ← AA− [旧](1段階引下げ)
・住友生命 BB+ [新] ← BBB−[旧](1段階引下げ)
・朝日生命 CCC−[新] ← CCC [旧](1段階引下げ)

[A]  :強い保険財務力を有するが、上位に比べ、環境が悪化した場合、その影響をいくぶん受けやすい
[BB] :保険財務力が限界的である。
      プラス要因もあるが、事業環境が悪化した場合、債務を履行する能力が不十分になる可能性がある
[CCC]:保険財務力が非常に弱い。
      債務の履行は良好な事業環境に依存している

http://www4.plala.or.jp/anshin/kakuduke_kigo.html

あくまでも、格付は一つの目安です(格付会社は5社あり、そのうちの一つです。
他の格付会社の格付は、下記で参照下さい)。

http://www4.plala.or.jp/anshin/kakuduke_bunpu.html

過剰な反応は禁物ですが、一部の生保の格付はかなり厳しい評価ですから、油断のないように。
なお、内容はご自分でご確認のうえ、ご活用下さい(記述内容の誤りには責任を負えません)。





★週刊エコノミスト「生保安心度ランキング」

週刊エコノミスト(6月17日号)恒例の「生保安心度ランキング」が、発表されました。
ランキングは次の通りです。
ランキングの詳細は、週刊エコノミストをご覧下さい。

<総合順位>
 1 アメリカンファミリー
 2 東京海上あんしん
 3 プルデンシャル
 4 ソニー
 5 アイエヌジー
 6 アリコジャパン
 7 損保ジャパンひまわり
 8 大同
 9 日本
10 明治
11 第一
11 富国
13 オリックス
14 安田
15 太陽
16 マスミューチュアル
17 住友
18 アクサ生命グループ
19 三井
20 朝日
※11位の第一と富国は、同ランキングです。

ランキング自体には、大きな変動はなかったようです。
皆さんある意味で納得できるランキングだと思います(常日頃、ソルベンシー・マージン比率と格付をチェックしていれば、そこから大きくそれている順位の生保はないと思います)。





■週刊ダイヤモンド「生保実力ランキング」

週刊ダイヤモンド(6月21日号)恒例の「生保実力ランキング」が、発表されました。
ランキングは次の通りです(週刊ダイヤモンドの方は、大手生保と中堅生保に分けて、ランキングされています。)。
ランキングの詳細は、週刊ダイヤモンドをご覧下さい。
「予定利率引き下げにより保険金削減率早見表」も掲載されています。

<大手生保>  総合得点  <中堅生保>         総合得点
 1(2)大同 672   1(4)東京海上あんしん  824
 2(1)日本 653   2(1)ソニー       614
 3(3)明治 624   3(5)プルデンシャル   598
 4(4)第一 600   4(3)アメリカンファミリー579
 5(6)安田 577   5(8)アイエヌジー    538
 6(5)富国 541   6(2)アリコジャパン   492
 7(8)住友 457   7(6)損保ジャパンひまわり483
 8(7)太陽 430   8(9)GEエジソン    433
 9(10)三井 364   9(11)アクサ生命グループ 296
10(9)朝日 222  10(7)オリックス     288
             11(12)マスミューチュアル 258
※( )内は昨年順位です。

週刊エコノミストのランキングと比べてどうでしょうか。
ある意味、妥当なランキングといえるともいますが。
TV−CM的な見方では、意外なランキングとも言えますし。
過剰な反応は禁物ですが、一部の生保の評価(ランキング)は格付け同様、かなり厳しい評価ですから、油断のないように。
なお、内容はご自分でご確認のうえ、ご活用下さい(記述内容の誤りには責任を負えません)。


■ムーディーズ 三井生命を格下げの方向で見直し

6月18日付けで、ムーディーズは、三井生命の保険財務格付けを、引き下げ方向で見直すと、発表しました。

「Ba」 :支払能力に疑問がある保険会社に対する格付け。
      これらの会社の保険契約債務支払能力はやや低く、したがって将来の支払に関して安全性が十分でない場合もある。
「B」  :支払能力が弱い保険会社に対する格付け。
      長期的にみた場合、保険契約債務が期日どおりに支払われる可能性は低い。
「Caa」:支払能力がかなり弱い保険会社に対する格付け。
      保険契約債務支払に関してデフォルトに陥っているか、または保険契約債務の期限どおりの支払が困難であることを示す要素がある 。





■チューリッヒ生命が、日本撤退?

日刊ゲンダイ(6月23日発行)によると、チューリッヒ保険グループが日本から撤退するため、個人向け生損保事業を外資系のAIGグループに売却する交渉を進めているとのこと。
チューリッヒから発表があったわけでもなく、まだ決定した話ではありませんので、その点はお間違いなく。
あくまでも、そういった話(あるいは噂)があるということで。


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