あんしん配達通信マガジン(月刊)


★2005年3月期決算情報アップしました

お待たせいたしました。
2005年3月期の生保全社の決算情報をアップしました。

http://www4.plala.or.jp/anshin/2005_03_kessan.html
http://www4.plala.or.jp/anshin/soru_2005_03.html





★週刊エコノミスト「生保信頼度ランキング」

またまた、恒例の”週刊エコノミスト”(6月21日特大号)の生保ランキングです(詳細は、書店でご覧下さい。税込み630円です)。
今回のランキングも、前回(昨年12月)のランキングの際のコメント(下記リンク参照)そのままに、首をかしげざるを得ないランキングとなっていますが、軽く触れてみます。

http://www4.plala.or.jp/anshin/W_economist_04_12_21.html

まずは、相も変わらず、指標に継続性がありません(今回は、5項目のうち2項目が入れ替わり)。

●有価証券含み率  → 解約・失効率
●保有契約高伸び率 → 新契約伸び率

こう毎回指標を入れ替えると、特定の生保のランキングをよく見せるために、指標を入れ替えているように勘ぐられるだけだと思うのですが、いかがでしょうか(前回ランキングとの比較も、意味をなしませんし)。
そのうえ、今回はランキングの名称も前回の「安心度」から「信頼度」へ変更されてしまいました。
生保の財務(経営)内容(つまり「安心度」)の目安(ランキング)には、そもそも「格付」が一番有効と言うことに、ようやく気が付いた結果でしょうか。
生保破綻の際も、格付の低い順から「破綻」していきましたから、今頃気が付くのも何なんですが。
とはいえ、格付が高いから安心かと言えば、一旦「破綻」したおかげで身軽になり、外資系生保に生まれ変わって格付が高くなったケース(ただし、このケースの場合、保有契約高は「純減」し続けている生保がほとんどです)もたくさんありますから、そこはきちんと見分ける必要があるでしょうが。

それで「信頼度」となったのでしょうが、本来の「信頼度」って、エコノミストが取り上げた5項目(指標)で、測れるものなのでしょうか。
本当に「信頼度」を全面に押し出したいのなら、例えば、

●TV−CMの正確さ(信頼度)
●パンフレットの正確さ(信頼度)
●セールスの質(信頼度)

なんてものが、本来生保に求められている信頼度にあたるのではないでしょうか。
でも、これは数値化すること自体が無理でしょうから、ランキングには馴染まないような気がします。
時々、経済紙(マネー雑誌)で、「信頼度」に関わるような項目を含んだ読者アンケートなどを実施しているケースも見受けられますが、これらのアンケートは統計学上の信頼性を担保できていませんので、単なる人気投票になりがちで、それも契約者が”デメリットすらメリットと思いこんでいる”ケースなどを排除することができませんので、やはり「信頼度」の指標にはなり得ないでしょう。

となると、「信頼度」を全面に押し出したランキングは、無理という結論になるでしょう。
「生保の信頼度」でどうしても企画したいのなら、ぜひ、

●TV−CMの正確さ(信頼度)
●パンフレットの正確さ(信頼度)

を、実際の事例を使って、その読みこなし方を解説してみたらいかがでしょうか。
手法としては、「金融広告を読め」(光文社新書)を、そのまま「生命保険編」として、パクればいい訳で。
まあ、スポンサーの関係(広告料の大きいな生保ほど、”信頼度”に?が付く可能性が高いかも)で、雑誌でこの企画が通るとは思いませんが、読者のために「生保の信頼度」を周知させたいのであれば、非常に喜ばれる企画となるでしょう(そもそも生保関係のランキングは、読者のためと言うより、生保関係者にスポットで購入させるための企画でしょうから、実際は企画に「生保ランキング」とつけば、何でも良いのでしょうが)。
ちなみに、「金融広告を読め」(光文社新書)では、生命保険商品として”変額個人年金””外貨建て個人年金”くらいしか取り上げられていませんが、それでも「金融商品にうまい話はない」ということは十分、ご理解いただける内容となっています(そのうち、この本の紹介をしたいと考えています)。

もう一つ。
これも相変わらずですが、生命保険のことを知らない(でも、テレビには出ている)経済ジャーナリストを使って、「商品を知る」なんてことを語らせるのは止めた方が良いでしょう。
その時々でコメントが大きく変動する”経済ジャーナリスト”自体の「信頼度」が、そもそも相当低いと私は思います。
また、これは経済ジャーナリストに限ったことでではなく、まったく予想が当たらない政治評論家などが、未だにテレビに出演できていることからも、有名だから信頼できる訳ではないことは、予め承知しておくべきでしょう(そうやって見るテレビは、結構笑えます)。

<総合順位>
 1.アメリカンファミリー(アフラック)
 2.ソニー
 3.アクサ
 4.大同
 5.アイエヌジー
 6.日本
 7.三井住友海上きらめき
 8.東京海上日動あんしん
 9.富国
 9.ジブラルタ
11.損保ジャパンひまわり
12.AIGスター
13.第一
14.アリコジャパン
14.プルデンシャル
16.明治安田
17.マニュライフ
18.アクサグループライフ
19.AIGエジソン
20.オリックス
21.太陽
22.三井
23.住友
24.朝日
25.T&Dフィナンシャル
※9位、14位は2社あります。


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