★Fitch格上げ情報
Fitchは、11月6日付けで、日本生命の保険会社財務格付を引き上げました。
●日本生命 AA[新] ← AA−[旧](1段階のアップ)
「AA」:保険金支払能力は非常に高い。
いかなる経済および事業環境の悪化に直面しても、保険金支払能力が受ける影響は非常に小さいと考えられる
★S&P格上げ情報
S&Pは、11月8日付けで、マニュライフ生命の保険財務力格付けを、1段階引き上げ、最上位のAAA(トリプルエー)としました。
ところで、格付については、基本的にコメントしておりませんが、今回は一言。
この格付は、破綻(第百生命)によって契約者との約束を破った上で、重荷を捨て去って得た格付です。
そのような生命保険会社を最上位に格付けすることはいかがなものでしょう(もっともAA+にも、似たような生保がありますが)。
にもかかわらず、変額個人年金を「投資型年金」と言い繕って販売している「MTU BK」あたりは、早速明日から「AAA(トリプルエー)」を“錦の御旗”にして、まるでリスクが一切ないかのように、銀行の収益のためだけに「投資型年金」売りまくるのでしょうね(大手銀行の経営が好調なのは、変額個人年金、投資信託、外貨預金を販売した手数料のおかげです。自分のところにあった預金を右から左に動かしただけで、ボロ儲けです)。
「AAA」と“元本割れをしない”は、イコールではないのに、きっと「最高の格付があるんですから、マイナスになることはないと思いますよ」(変額個人年金以外の生命保険商品でも、総合代理店などでは、こんな風にして、コミッションが多いプランを売りまくるのが、目に見えます)なんて、まったく根拠のないでたらめを言いふらして、自己責任という意味を知らない高齢者やご婦人に、銀行に対する信頼(まさか、元本割れするような商品を、銀行が勧めるわけがないという、甘い素人考え)を逆手にとって売りつけるのでしょうね。
でも、変額は特別勘定と言って、保険会社が元本保証をしなくていいんですから、保険会社にとってはうまい話でも、契約者にとって、うまい話ではありません(元本保証など、いろいろ複雑な仕組みにして、うまい話に見せかけていますが、やはりうまい話ではありません)。
おそらく、格上げの記事は日本経済新聞に載るでしょうが、以上のような「身も蓋もない」記事は載らないと思いましたので(新聞社も広告収入で成り立っていますから、そんな記事を載せるより、「MTU BK」から全面広告を出稿してもらった方が良いわけで。何せ、変額保険で大手銀行が訴訟されている記事を山ほど書いているはずの日本経済新聞が、一生懸命、変額個人年金などのリスク商品を売り込むヨイショ記事を繰り返し書いて煽っているわけですから、同じ穴の狢です)、敢えてマニュライフ生命の格上げについて、私たちなりのコメントしてみました。
ご利用は自己責任で、どうぞ。
●マニュライフ生命 AAA[新] ← AA+[旧](1段階アップ)
「AAA」:保険財務力が極めて強い
「AA」 :保険財務力が非常に強い。AAAとの差は小さい
★Fitch格上げ情報
Fitchは、11月14日付けで、住友生命の保険会社財務格付を引き上げました。
●住友生命 A[新] ← A−[旧](1段階のアップ)
「A」:保険金支払能力は高い。
経済あるいは事業環境の悪化は保険金支払能力に影響を与えると予想されるものの、その程度は軽微であると考えられる
★2006年9月期決算情報をアップしました
お待たせいたしました。
2006年9月期の生保全社の決算情報をアップしました(HP上での公表がまだな2社については、順次、情報を追加いたします)。
http://www4.plala.or.jp/anshin/2006_09_kessan.html
http://www4.plala.or.jp/anshin/soru_2006_09.html
なお、このところの記事の追加や更新は、以下の通りです。
■予定利率は預金金利ではありません
http://www4.plala.or.jp/anshin/yoteiriritsu%81%82yokinkinri.html
■加入中の契約内容の確認は確実に
http://www4.plala.or.jp/anshin/kakunin_kakujitsu.html
■生命保険控除証明書はいつまでに?
http://www4.plala.or.jp/anshin/kojoshomeisho.html
■「生命保険見直しのコツ」に敢えて補足を
http://www4.plala.or.jp/anshin/nikkei_06.11.05.html
■共済の“非営利”はメリットか?(更新)
http://www4.plala.or.jp/anshin/kokumin_kyosai.html
なお、今後も
・日経金融新聞の「営業力ランキング」(2006年11月28日付)
・レタスクラブ「保険の本2007」”お金の専門家は、こんな保険に入っている”
・「生保標準生命表」の改定
について、記事を追加していく予定です(ただし、時期は未定ですが)。
毎週水曜・土曜・日曜「無料 生命保険コンサルティング」実施中(神田小川町・町田)
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