がん保険の落とし穴


アフラックが、会社経由でがん保険を売りまくったおかげて、がん保険に加入されていらっしゃる方は、非常に多いと思います。
ただ、がん保険も加入していれば安心というわけではありません。
役に立たないお守りでは意味がないのです(安いのに役に立つ、なんて保険はありません)。
現在のがんの治療に合致した内容となっていなくてはいけません。

現在、がんの治療は、次のような特色を持っています。
●早期発見(初期がんで発見)
●早期治療
●入院期間の短期化
●手術の負担減
●一度のがんでは、なかなか死なない
●長寿のため、何度か、再発・転移・新発を繰り返す
つまり、早期の段階で見つかるがんが非常に増え、そのためがんでは簡単に死ねなくなっているのです。
また、抗ガン剤治療も入院ではなく、通院で対応するなど、入院給付金の重要性も相対的に低下してきています(逆に、がんと診断されたら給付金が受け取れる「診断給付金」の重要性は非常に高まってきています)。

そのがん治療に対応するがん保険とは、

●上皮内がん(初期がん)に対応して、給付金も100%支払われる
 (上皮内がんだと、給付金が削減されるがん保険がほとんど)
●診断給付金があって、再発・転移・新発のたびに何度も給付される
 (1回きりのがん保険がほとんど)
●途中で年齢によって、保障内容が削減されない
に対応しているがん保険(シンプルながん保険)から選択されるべきでしょう。

では、皆さんがご加入されていらっしゃる、ほとんどのがん保険はどうかといいますと、

●診断給付金が1回のみで、上皮内がんの場合、1/10あるいは1/5に削減
 (保険料の負担が非常に軽いプランでは、ないものもあり)
●65歳以降、死亡保険金が半減
 (老後に役に立たない)
というように、古いがん治療のイメージ(罹ったらほとんどが死亡する)で組み立てられている内容となっています(簡単に言えば、シンプルでない)。
それに特約などを付加した形で、何とか保障内容をアップさせたように見えるプランに変更されている場合もありますが、残念ながら、上皮内がんには対応できても、「65歳までに重いがんになって死なないと損」ながん保険のままとなっています。
また、家族型にも、いろいろな落とし穴がありますし。


そんながん保険なら、それこそ必要か不要かといった場合、不要だといえるでしょう。
ただし、

●喫煙されている(喫煙の経験がある)
●ご家族・ご親族にがんに罹った方がいる
●がんが心配
に該当されるのでしたら、ぜひ役に立つがん保険をお勧めいたします。

ちなみに、一口にがん保険といっても、生保によっていろいろな違いがあります。
たとえば、診断給付金ですが、給付の要件も各生保で違います。

●医師にがんと確定診断されたとき
だけで給付される会社もあれば、さらに
●治療を開始したこと
も要件にしている会社もあります。
一見同じに見えますが、老後になって、進行の遅いがんに罹った場合、実際には治療を行わないケースもあることを知っていたら、少なくとも「医師にがんと確定診断されたとき」の要件だけで給付されるがん保険を選択するはずです。
また、入院の給付にも違いがあります。
検査入院の取扱については、「医師にがんと確定診断され」れば、検査入院の開始日にさかのぼって入院給付金を支払う会社もあれば、検査入院の日数は給付金の対象外としている会社もあります。

家族型や医療特約(アフラックでいえば、特約MAX)の付加、高度先進医療特約など、突っ込みどころ(一見うまい話に見える落とし穴)はいろいろありますが、それまた今度ということで。




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