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「やっぱり保険は掛け捨て」というCMやら、最近出版の生保本「生命保険はこうして選びなさい」(ダイヤモンド社)を読んでも、「老後のためなら、保険より貯蓄が有利」なんて書いてあったり、終身保険は高くて役に立たない、そんなフレーズが頻繁に目に付くような気がします。
でも、生命保険が金融商品である限り、「安くて良いものはない」=「保険にうまい話はない」という原則は決して崩れることはありません。
今回、その原則について、生保本「生命保険はこうして選びなさい」(ダイヤモンド社)に記述のあった「終身保険の貯蓄としてのお役立ち度」という内容について、私なりに検証をしてみましたので、ご活用ください。
結論としては、「やっぱり保険にうまい話はない」ということになるのですが。
http://www4.plala.or.jp/anshin/shushin_chochiku_oyakudachi.htm
ちなみに、掛け捨てだからシンプルなのではありません。
シンプルというのは、
・働いているうちに保険料をすべて払い込み終わり(途中でのアップなし)
・本当に保険が役に立つようになる老後に、払ったなり(保険料総額に見合った)の保障が残り・保障は、死んだら(長生きしたら)と入院したら、という給付に絞る
ことが原則だと、私は考えています。
とすると、掛け捨ては決してシンプルなのではなく、リスクの低い期間のみ、それに見合う安い保険料で保障がある、というだけになりかねません。
皆さんが心配する老後に対しての保険料を負担しないからこそ、保険料が安いと考えた方が間違いないと思います(ただし、保険料を払えな払うほど良いことがある、そんなことを言っているのではありませんので、ご注意ください)。
もう一つ、掛け捨ての保険の関連で、「保険料はコスト」という考え方について。
であれば、更新型の定期付終身保険は、まったくその考えにピッタリです。
若いうちに大きな保障が更新までの期間(つまり、リスクが非常に少ない期間ですが)安く続けることができるわけですから。
ただし、その大きな保障が
・なければ困る保障額なのか
・なければ困る保障額超の過大な保障額なのか
きちんと、自分(生保やFPの言いなりにならないようにして)で設定をしないと、コスト意識(つまり、保険料が安いから、つい保障額を大きく設定しがちです)を問われることになりかねません。
ところで、みなさんが生命保険の見直しを考える時って、更新型の定期付終身に疑問を感じたからではないのですか。
・保険料は、途中でアップするは
・老後も保険料負担が残るは
・一生で負担する保険料の総額が、1000万円を軽く超える金額になるは等々
老後にこそ役に立ってほしい生命保険なのに、長生きしても生命保険(更新型の定期付終身保険)は「払ったなりに役になってくれそうもない」と感じたからこそ、生命保険プランを見直そうと考えたのではないのでしょうか。
で、あるなら、「保険はコスト」という、目先の保険料を安くあげることのみを目的とした考え方は、不適切ではないでしょうか。
貯金がない人ほど「保険はコスト」という考え方に飛びつきたくはなるでしょうが、貯金(ただし、死亡保険金を賄えるほどの貯金残高)がある人でないと、「保険はコスト」を実行することは無謀でしょう。
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