これも生保会社の宣伝による勘違い作戦の一つです。
ご主人が亡くなったときに死亡保障は当然必要ですが、次の点を考慮したうえで、適切な保障額を考えておくべきです。
みんながそうだからといわれて加入するなんて、ナンセンスでかつ保険料の無駄です。・遺族年金(遺族基礎年金、遺族厚生年金など)からの収入
・死亡退職金の額
・奥さんの働く意志とその予定収入額
・持ち家か賃貸かどうか
・家を所有していなくても住まわせてもらえる場所はないか
・これまでに準備できた金融資産の額以上のポイントを押さえて考えてみると、1億円という保障額は、遺族が遊んで今よりいい暮らしをするための金額と言うことが分かるでしょう。
しかも、うまうまと1億円の保険プランに加入したら、保険料はほとんど掛け捨てで、死亡保障も大部分は60歳(または65歳)で終わりになってしまいますので、90%以上の人が1千万円以上の保険料が返ってこないことになってしまいます。奥さんの保険プランについてですが、奥さんには基本的に大きな死亡保障は不要です。
なぜなら、奥さんに家計を支えていないのなら、その死亡によって経済的なダメージがほとんどないからです。
そんなところに保険料をつぎ込むなら、平均13年と言われる寡婦期間(ご主人が亡くなって奥さんが一人で暮らす期間のこと)の保障の準備にお金を使うべきでしょう。
死亡保障はお葬式代くらいで十分。
入院の保障と介護の保障を忘れずに確保。
ただし、保険期間(保障が続く期間)は、平均寿命以上でないと意味がありません。
とくに「介護」は今盛んにCMが流れていますが、ほとんどのものは保険料が後払いです(保険プランの保険料の払込が終わる時点で、入院や介護の保険料の支払いは終わりません)。
したがって、加入はしやすいのですが、結果的には保険料は割高になり負担感も重くなりがちです。
できることなら、保険料の後払いなしで、「入院」「介護」の保障を確保するようにした方がいいでしょう。