1. 定期か終身か

<定期>
定期と言うのは期間の決まった保険で、通常は10年または15年で満期がきます(そこで自動更新されます)。
したがって、三大成人病に罹患するリスクの少ない年齢の期間では、保険料は割安になります。
ただし、本当にリスクが大きくなったときの保険料の負担は非常に大きくなってしまいます。

また、加入し続けていても、最終的には支払った保険料が掛け捨てになってしまう危険が、特定疾病定期保険には有ります(通常は80歳が保険期間の上限であるため、80歳になるまでに死ぬか、三大成人病に罹患しなければ掛け捨てになります)。

定期保険の場合、保険料の負担が年齢によって大きくなっていく点と、この保障が必要な限り保険料を払い続けることとなるため、今現在の負担が軽いからと言って、本当に必要な保障かどうか充分な検討が必要です。

意識して加入していなくても、特約として付加されている場合も有りますので、注意が必要でしょう。

<終身>
一方、終身の場合には、保障が一生続きますから、払った保険料が最終的には、三大成人病に罹らなくても、死亡した場合に保険金が支払われるため、保険料が掛け捨てになることはありません。
その代わり、特定疾病定期保険に比べて保険料は割高になってしまいますが、保険料は払い込みが終わるまで一定で、アップすることは有りません。

また、終身の場合は、保険料の払い込み終了年齢を契約時に決めてありますので、老後に重い負担が必要とならないように設計することができます。

2. カバーされるリスク

特定疾病保険のメリットは、三大成人病(商品によっては重度慢性疾患)に罹患した際に、死亡した場合と同額の保険金を受け取ることができる点です。

ただし、あくまでその保険金で給付は終了しますので、ガンに罹っても全て賄えると思い込むのは危険です。その保険金で闘病の負担を軽くできる程度の考えておいた方が、間違い有りません。

また、ガンの場合は給付の要件が明確なので給付が受けやすいのですが、その他の疾病については各社給付基準がまちまちで、しかもかなり重度の症状・治療にならないと給付されない点で、必ずしも加入者の思惑と一致していません。

たとえて言うと、心筋梗塞と診断されても、症状や治療方法によっては給付が受けられないことが起こります。

3. 保険料の水準

各生保によって保障の内容が、少しずつ違っていることから、当然、保険料も違っています。
おおまかに言ってしまえば、負担が軽いより重い方が、保障の内容は充実していると考えられます。

安易な保険料だけの比較で決定するのは、止めましょう。

 

以上のように分解してみて、特定疾病◯◯保険が必要かどうか考えてみましょう。

あなたのニーズに合わない、不要な保障ではありませんか?
いらない保障でも保険料がかかっていますから、無駄な保険料を支払うことにもなります。

ガンが心配ならガン保険に、入院のコストが心配ならば入院特約の保障額アップや医療保険で、終身の死亡保障が必要なら終身保険を、準備される方法も有ります。

 


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