●●●●● 8月のトピックス ●●●●●


派手なTVコマーシャルで皆さんご存じの
明治生命の「LA(ライフ・アカウント)」。
キャッチフレーズは「進化した保険」ですが、
本当に進化したのでしょうか?
そもそも何が進化なのでしょうか。
考えてみました。

LAについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

興味のある方は、1度設計を頼んでみたらいいでしょう。色々なことが分かります。
特に、驚いたことに、設計をしたセールスの方が、この商品を十分理解できていないのです(たまたま、私の知っている方だけかもしれませんが)。
保険お宅のあなたなら、鋭いつっこみを浴びせかけることで、結構いい暇つぶしになるのでは?


まず、皆さんを惑わす「進化した保険」と言うキャッチ・フレーズですが、きちんと「定期付き終身」のデメリットをご理解している方には、噴飯ものの商品ということが分かるでしょう(正確に言うとLAは定期付き終身ではありませんが、ある意味、定期付き終身よりもたちが悪いかもしれません)。
簡単にいえば、設計を依頼すると、10年更新型の掛け捨ての保険(死亡保障+各種医療特約など)とアカウント(保険料のうち、掛け捨ての保険料に回されなかった保険料で、積み立てされるもの)の二階建ての設計書が届きます。
ちょっと見は、これまでの保険料と変わらぬ保険料で、同じ額の保障額と、これまで以上の終身保険が買えるように見えるのですが、このHPをきちんとご覧いただいている方ならお分かりのように、そんなにうまい話はありません。
掛け捨ての保険は満期の10年でやめ、その後は保険料をすべてアカウントにつぎ込むことでお金を貯め、そのためお金で保険料の払込が終わる時点で終身保険を一時払いで買うと言う設計なのです。
なんと、死亡保障は10年間だけしか確保できないという設計が基本の設計とは。
この設計で、
・保険料はアップしません
・今の保障より良くできます
・終身保険を多く確保できます
・ガンになったら○○万円でます
などを説明するのですから、とてもお客さんを考えて設計した保険とは思えません。


というのも、LAに転換させられると予定利率は必然的に引き下げられてしまいますが、そのデメリットについてどれほどの説明が受けられるか?
そもそも、保障の見直しといってすぐに転換を勧める姿勢そのものは全く変わっていないのです。
それも、セールスの方が説明できないとFP(ファイナンシャル・プランナー)の方が同行してきて、LAへの転換を勧めるのです。
FPが説明してくれたといって、鵜呑みにしてはいけません(同じFPとしては?ですが、きっとつらい立場なのでしょう)。


TV・CMの影響で、職場などで勧められて、何となく印鑑を押してしまう事もあるでしょうが、おかしいと思ったらもう一度きちんとチェックしましょう。
傷口は浅いうちに、治しましょう。
それにしても、左前になりかけている生保ほどTV・CMが好きなような気がします。
ウルトラマンのCMの生保は
経営危機が以前から取りざたされていますし、とんねるずのCMのところも、年度の純減額が目立っています。
とにかく、CMするお金があったら、経費を削減しようとする会社の方が健全なのではないでしょうか。


以上が簡単なLAについての感想ですが、ご質問などがありましたら、お気軽にどうぞ。お待ちしております。