●●●●● 4月のトピックス ●●●●●


今月は、最近の相談から思ったことをつれづれに・・・。

最近の相談から・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■LAについての問い合わせが急増中

3月、4月に入って、LAについての問い合わせ、相談が急増しています。
基本的には、すでに同社の定期付き終身に加入している方に、LAへの転換が勧められているようです。
提案書は数ページにわたる立派なものですが、残念ながら、設計内容はLAの良さを生かしきれていないようです。
あまりにもアカウントのメリットを強調するあまり、死亡保障の保険期間に無理があったり、結果的には更新型になっていたり、すでに加入している定期付き終身の方がマシというのが本当のところです。

細かい点は、すでに先月ご紹介しましたが「はいってはいけない」(佐藤立志 著、祥伝社黄金文庫)をご覧いただくの一番です。
マネー雑誌ではきちんと指摘できない「デメリット」が、記述されています(広告を人質にされ、きちんと情報を提供できないマネー雑誌は、百害あって一利なしです)。
たったの524円+消費税ですから、LAを勧められている人も、もう加入してしまった人も、ぜひご一読を(この本を宣伝しても私には何のメリットもありませんが)。

生命保険のプランをご覧になるときの鉄則は、とりあえずは次の2つです。

・メリットの裏側にはデメリットが必ず潜んでいる
パンフレットにはメリットしか強調されていませんが、大事なのは、そのメリットのために犠牲にしたものを見つけだすことです。
例えば、安い保険料で大きな死亡保障があるプランの場合、保険期間(何歳まで保障されるか)は短いというデメリットが潜んでいます。また、10年すると保険料がアップする形にして、保険料の負担が軽いように見せかける場合もできます。
つまりは、「メリット=デメリット」と思うくらいで、ちょうどいいということです。そして、そのデメリットがあっても自分にとってメリットがあると納得できるまでは判を押さないことです。

・デメリットをこそ比較する
同じことを言うようですが、保険プランの比較は、メリットを比較するのではなく、デメリットを比較してみてください(骨董でも、本物を見分けるには、99の良いところを見つけるのではなく、一つの欠点を見つけるように、と言われるそうです)。
なかなかパンフレットを見ても、デメリットはデメリットとして書いていないかもしれませんが、デメリットをきちんと書いてあるかどうかも、その生保の姿勢を考える上ではキー・ポイントです。
同様に、セールスの人に、デメリットを聞いて、きちんと答えられるかが見極めのポイントかもしれません。

ちなみに、今回の内容はLAを誹謗中傷しているのではありませんので誤解のないように。
むしろ、4月から続々と発売されています、LAのような保険プランについてこそ十分、見極めてほしいと思っています。
私的には、保険は進化もしませんし、保険を超えることもないと思っています。生命保険は生命保険ですし、その役割は他の金融商品では変わることができないからこそ「生命保険」なのです。
そのポイントを外し、それをメリットに謳うような保険プランは、貯金でもしてた方がましかもしれません。
とくに、予定利率を引き下げるために転換を勧めているとしか思えないセールスも行われているようです。
生命保険は自分の財産なのですから、目先の目新しさやメリットにつられないように、十分ご注意ください。