ボール・緑5月31日(土)

とうとう終わっちゃいました...東京公演はちょこちょこキャストが替わっていましたから観たいなぁって思うことが多々ありました、さすがに遠くてなかなか行けなかったことが唯一の心残りです
それでも、大好きな方々がいっぱいで幸せな幸せな観劇ができました
あとびっくりだったのは楽前に登場した増本さん、まさか楽まで登場されるとは思いませんでした
でもすっごく気になっていたのでお目にかかれてよかったです

今回はそんな大好きな方々についてです
テス=増本さん
福岡でマギーを演じられて以来ですね
まさかテスで戻ってくるなんて思いもしませんでした
一言で言うと、関根さんそっくり^^;
ムースに「ひどくいいわ」って声かけるところからがっくりうなだれて扉をくぐるまでの演技やザングラーさんに「君のためにやるんだ」って言われて嬉しそうに劇場を去るところなんかがね
この2箇所は関根さんの演技が最高だと思っているので、すっごく嬉しかったです
どちらも絶妙な「間」がものを言うんですよね
台詞は意外と高めでしたけど、歌うとちょっと低いんですね
パッツィーとハモるところでは声がかき消されちゃうことが多かったです
短い期間で舞台に立たれた割に周りともうまくなじんでいらっしゃったみたいです(^^)
久しぶり大ヒットのテスでした♪

スージー・ベラ=鍋谷さん
ほかにも演じられてましたがわたしがお目にかかったのはこの二役だけです
今でも鍋谷さんはスージーが一番!って思っていますが、ベラも可愛くて素敵でした
中でも楽しかったのは「The Real American Folk Song」のあと酒場で談笑するところ、まずはハリーがサム・ムース・ミンゴに持って行くお酒を取ろうとしてうまくかわされちょっとむくれてます
でもちゃっかりカウンターからお酒を拝借してるんです、かなりのちゃっかり者ですね
ピート、ビリーらと乾杯して一気飲み、豪快でした
ザングラーさんがやってきたときもいち早く事態に気づきかなりあせっておられました、そして事態を理解できないパッツィーに一生懸命説明してました

あと「Stiff Upper Lip」で左右に分かれて踊るところでは、ものすごく挑戦的なんですよ
これがなんだか可愛らしくて◎
「Slap That Bass」ではロープを持って男性陣の前を通るとき相方にちょっかいかけるんですよ(スージーのときはジミーに、ベラのときはジュニアに)その効果か相手はまっすぐに彼女の下にやってくるんです
ダンスも完全に彼女主導で観ていてほんとおもしろかったです

いつまでもCFYに出演していてほしいと思います

パッツィー=谷内さん
タイミングが悪くてあんまりお目にかかることなかったんですけど、彼女のパッツィーがやっぱり一番好きです
「わたしわかんなかったぁ〜」がなにより自然に感じるんです
あと、くるくる動く表情とか大好きです

ポリー=濱田さん
東京公演無事完走できてよかったです
公演当初はポリーの複数キャスト登場とか言われてましたけどね^^;
わたしの中でポリー=濱田さんだから毎回楽しかったです、勝気なんだけど恋に恋する少女らしさもあってとっても可愛らしいんです
楽屋でのボビーとのやりとりは彼女の感じてるであろう気持ちがストレートに伝わってきました
だからここはボビーよりポリーの味方になっちゃうんです
突然やってきた青年から矢継ぎ早に提案され、どの話も夢のよう本当に借金が返せるんじゃないかって思い始めた矢先、発案者が借金取り立て人だったなんて...頭の中真っ白になっちゃいますよ
気性の激しいポリーのことだから内心の動揺を悟られまいと強がって出ていっちゃうんです
ここまで言ったら誰が悪いのか明白ですよね、でも落ち込んでるボビーを客席から見ちゃってますからここからは彼の気持ちを思いやってしまうんですけどね(笑)
楽に近づくにつれ感情のふり幅どんどん激しくなっていってたように感じました、だから怒りのぶちかまし方も並じゃなく激しくてそばにいても絶対口出しできないなぁって思うんです
「I Got Rhythm」の中でつるはしに乗って振り子のように揺られるところ、つるはしに乗る前必ず髪を左前に集めてねじっていたんです
なんでだろうって思っていたら揺られてる最中髪があまり動かないように考えられてのことなんですね、感心しました

気がつくと客席の自分まであの街の住人のような錯覚を起こしてるんです、そんな親近感を感じさせてくださった濱田さんのポリー「大好き」という言葉では言い尽くせないくらい「大好き(*^_^*)」です

パトリシア・フォダー=西島さん
劇場をどうするかみんなで話をしているとき、とっても楽しそうに聞いていらっしゃるんですよね
「お客が二人じゃぁ」「その二人だって舞台を観に来たわけじゃないし」などの台詞の一つ一つに反応してるんです
そのうちもめ始めると、反対側に座っている旦那さんに合図して割ってはいる
下町に居そうな世話好きのおばちゃんって感じですっごく可愛らしいんです

ジュニア=平田さん
絶対何かしら笑わせてくださいました(^^)
それも気づく人どれくらいいるんだろうって思うようなシーンで...
宴会の翌日2階からシーツをもって降りてくるところでいつもと違う衣装なんだけど...って思って観ていたらなんとそのシーツを羽織って降りてきていたんです
前々からシーツの持ってき方が変わっていくなぁって思っていました、楽前に羽織るなんてお茶目なことするとは予想外でびっくりした後笑いを抑えるのに苦労しました

劇場にフォーリーズを見送った後酒場の前でハリーとお話しているとき、わたしには腕を匂っている風に見えたんですが他の人に聞いたところボビーがエベレットにしたキスの真似事をしていたそうなんです
そばにいたハリーやピートにもして見せてたとのこと
どうやらわたしはそのあたりを見損ねていたみたいです、う〜ん残念

2幕の銃撃戦、名古屋では打たれるまでに遊んでましたが東京では打たれた後どこまで行けるかで遊んでおられたよう
最初のうちは入り口の扉下辺りで死んでいたのにいつの間にか外に行っちゃってるんですもの
楽の時はどこまで行っちゃったんでしょう、わたしは上手の端に居たのでよく分からなかったですけど...


ピート=三宅さん
福岡で見ていた頃よりしっかり者になって戻っていらっしゃいました
ランクに現代演劇について聞かれたとき、分からなくっておどおどしてますけどふとひらめいた瞬間から生き生きと語りだすんですよね、完全に自分の世界に入ってるんですもの
福岡のころよりこのあたりの堂々っぷりが「しっかり者」ってイメージにつながるみたいです

「The Real American Folk Song」では上手端で踊っていらっしゃいますがこのステップがなんだか不思議で^^;
見れば見るほど頭に「?」が出てくるんですよ、これこそ言葉で表現できませんがただ分かるのはピートは楽しんでるんだろうなぁってことくらいでしょうか
この後ホテルのカウンターでベラが持ってきたお酒を飲んでいますが、部屋に戻る途中のフォーダー夫妻にも勧めてるんです
これにはちょっとびっくりしました、ここまで積極的に周りと絡むとは思わなかったので^^;
世話好きというかおせっかいというか(笑)

楽屋では衣装のことで盛り上がっていたみたいですね、ピートはかぶった帽子を二人(どなただったかちょっと忘れちゃいました^^;)に引っ張られて一生懸命取られないよう抑えてる姿がすっごく可愛らしかったです

三宅さんはひなぎくをとっても大切にしているんです、「I Got Rhythm」の最後でベランダに上がりひなぎくを持って踊りますよね
鉢植えを持つとき一度ひなぎくを匂うんです、大切に育てた花が綺麗に咲いてますからね(^^)

ミンゴ=大塚さん
お久しぶりでしたけど、やっぱり好きだなぁって思うんです
中嶋さんはめんどくさがりやさんでしたが大塚さんはまめまめさんなんですよね
いつでもちょこちょこ動き回っておられました
そしてムースのこと特に気にしてたみたいです、ジミーに臭いのは「ムースのせいじゃない?」って言われて隅に追いやられちゃったときも何かしら声をかけていました
きっと励ましてあげてたんでしょうね
あとは楽屋で靴をうまく履けない彼をとても一生懸命お手伝いしてあげてますよね
この楽屋で一時としてじっとしていないんです、みんなに声かけてとぉ〜っても楽しそう
見ていて「可愛いなぁ」って思う瞬間です

ボビー=荒川さん
名古屋同様最後まで完走されるとは思ってもいませんでした
毎回、今回がお目にかかるの最後なんだろうなぁって思いながらのちょっとどきどきの観劇でした^^;

やっぱりボビーは荒川さんしかますます考えられなくなりました、だってもう「ボビー・チャイルド」って役を演じているって感じではないんです
あまりにも自然に存在されてるんですから...
踊ることとポリーのことに一生懸命でそのまっすぐさが眩しいくらい素敵でときどき泣けちゃうんです
「Shall We Dance?」でポリーをからかってダンスに誘うところとかまさに「いたづらっ子」って感じ
「They Can’t Take That Away From Me」では彼女を想う気持ちを切々と語りかけてますよね
そして思い出したようにふぅっと微笑むところなんか切ないです
あと、劇場を出て行くときの背中
寂しさを感じさせると同時に力強さを感じるんです「やるだけやってそれでも受け入れてもらえないなら仕方ない」こんな風に語りかけているように思えました
動きのすべてから感情が零れ落ちてるって言っても過言じゃないです(もちろんファンの贔屓目はたっぷりですが)

それとデッドロックへやってきたときガイエティ劇場の柱にコツンって頭をぶつけていらしたんです
福岡・名古屋ではよくお見かけしていて大好きな仕草だったんです、東京ではこの日初めてお目にかかりました
やっぱり可愛らしくて大好きです♪

誰がなんと言おうとボビー・チャイルドは荒川さんがいっちばん!だと再認識しました(*^_^*)

特別カーテンコール
通常のカーテンコールのあと幕が上がり上手からボビーとママが腕を組んで登場
その後にはポリーとエベレット、順にペアで登場しました
アンサンブル陣は「Slap That Bass」の組で
ピートはちゃぁ〜んと綺麗に咲いた雛菊持参してました
一通り終わると次はボビーとポリー、エベレットとママが
マチネはこれで幕が下り、再びあがるとそこには幕引きの滑車があり下手からエベレットが登場してこれをするする引きはじめるとちゃんと幕も下りて終わりました
ソワレは下手にはける前にエベレットだけが残り、滑車を引いて幕を下ろしました
それでも拍手が鳴り止まなくて全員が並んで挨拶、もう一度幕が上がりボビーとポリーがくるくるダンスをしてから奥に消えていきました



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