泣かないで 2010.2.6〜7

昨年末から東京で公演が始まり、この大阪公演が最終公演となりました

土曜のマチソワ、日曜のマチネすべてにイベントもあってどっぷり観劇に浸かった週末でした(^_^;)

この作品、観ている時より観終わって時間がたてばたつほど心に響いてくるものがあるようです

   人が関わることで生まれるきっかけはどんな小さなものでも心に何かを残してゆく。。。

「泣かないで」という歌の中に
      『たとえ どんな小さなことでも
             心に傷を 残して過ぎ行く』
というのがあるんですが、傷とまでいかなくても何か心に引っかかるものが残りました

そうそう、この「泣かないで」という歌
聞いていて何か思い出すなぁって考えていたんですけど、「アメージング・グレース」に似てるなぁって(^_^;)
前を向いて歩きだすきっかけをくれる歌なんですよねぇ、どちらも

ダンスナンバーもどれも素敵でした♪
「東京1949」は戦後の何とも言えない敗退と活力に満ちたナンバー
メインで踊る、安彦さん・野田さん・上坂さん とっても元気いっぱい楽しそうで素敵でした

「オフィス ウォーズ」
吉岡が入社した会社の上司・先輩達
デキル雰囲気がダンスからすっごくよく伝わってきました
男性陣がめっちゃくちゃかっこよかったですもん
なかでも、萩原さんのダンス素敵でした
ダンスにも表情ってあると思うんですけど、萩原さんのダンスはすっごくツボにはまりました(^◇^)
それと新木さんのダンスも意外とツボ
四季時代はあまり踊っているところ観たことなかったんですよねぇ

「彩コロジー」
こちらはタイトル通りいろんな色のイメージが膨らむ素敵なダンスでした
赤をイメージした秋本さんのダンス、セクシーでかっこよかったです


気になった方を少し

今回、吉岡役が二人いらっしゃったんです
安中さんと藤岡さん
ラッキーなことにどちらも観ることができました
それぞれ、雰囲気が違っていてよかったです

藤岡さんは、詰襟姿がすごくよく似合っていて『学生さん』って感じがしっくりきましたね

安中さんは、スール山形の手紙を読んでつぶやく「男なら誰だってすることじゃないか。。。」のくだり
このときこの人は終わることのない悲しみと苦しみを知ったのかも知れないって思いました

わたしは吉岡という青年がかわいそうに思えるんです
彼自身、常に周りと自分を比較して苦悩し続けていたように思います
そんなときに出会ったミツに自分の欲求を吐き出してしまったこと、後悔しつつも忘れてしまえることだったでしょう
だけど彼も心根が優しいんでしょうね、彼女を傷つけてしまったかもしれないって忘れられなかった。。。
そんなとき、届いた手紙
どんな想いも届くことがないと知った彼の絶望がとても痛々しかったです

だけど、最後にマリ子さんと復活病院を訪れた時
彼も救われたのかなぁって思いました

森田ミツの菜々ちゃん
無邪気な感じが可愛らしかったです
ただね、わたしが思う『ミツ』って女の子のイメージとちょぉ〜っと違うんですよねぇ(^_^;)
消えちゃいそうなふんわりした感じの子かなぁ。。。わたしのイメージではね

今回、一番気になっていたのは野口さん
ダンスがとってもきれいだなぁって改めて思いました
「ショウ ミー」でのダンスや「In Movie」のダンス
観ていて気持ちがあったかくなる、どれも素敵でした

音楽座の作品はたくさんの人が出ているシーンが多いんですよね
だから好きなのかもしれません

「泣かないで」
春先に降る雨のように不思議な温かさのある作品だと思いました



お話とまぁ〜ったく関係ありませんが、カーテンコールで広田さん・野田さん・たまさんが並んでいることに千秋楽で気がつきました
小柄な野田さんを引っ張り上げるように挨拶をされる広田さん&たまさん
それを観ていたら頭に浮かんだ「七つの人形の恋物語」
そしたら、自分でもびっくりするくらい涙がぼろぼろこぼれてきてしまったんですよねぇ
いやぁ。。。もうどんだけ自分「七恋」が好きなんだろうってちょっと呆れてしまいましたわ(^_^;)
あ〜夏が楽しみ♪



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