シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ 2009.6.19〜21
「地元」大阪での初観劇(笑)
この作品は音楽座の原点となるものだそうです。観てみてなんとなく分かるような気がしました 作品の根底に流れる、人は一人で生きているのではなく繋がりあうこと・思いあうことで生きているをとても強く感じました
「ともだちだから守る」言葉にするのは簡単なのに行動するのはとても難しいこと これが気負いなく出来れば素敵でしょうね 作品中に出てくる「ラス星人」 繋がりあうことで、変わる事をすごくよく教えてくれた気がします 最初はオリーの生命素を入れておいた器としか考えていなかったお佳代のこと 彼女に会い、会話を交わしていくうちに「ただの器」としての見方が「一人の地球人」に変わっていくんです 最後には彼女が天寿を全うすることを見守り、困ったことが起きれば助けるとまでいうんですよねぇ 人と人の繋がりの深さ・大きさが伝わってきます
最後にオリーとミラに生命素が戻り目覚めたとき お佳代とユーアンちゃんが夜の公園でやっていた二人の手のひらを合わせることをやってたんです これが「繋がる」ってことなんだなぁって 生きることに意味を見つけるとしたら、こういうことかもしれませんね
原作者の筒井さん わたしはこの作品の原作となった「アルファ・ケンタウリからの客」は読んだことがありません ただ、この後に書かれた作品で「スピリッツ・ガールはお年頃」は持っているんです このお話にも同じ要素が沢山あって、すごく懐かしく思い出してしまいました
初演が1988年と今から21年前 舞台設定もその当時を再現されているとのこと 小道具や衣装に当時が反映されていました、ボディコンとか肩パットの入ったスーツとか 子機を思わせるでっかい携帯電話(当時は車載電話とか言ってましたね) 迷路も当時の流行だったかなぁ わたしは入ったことなかったけど、遊園地に行くと大概あったように思います 当時学生だったわたしには懐かしい部分と「へぇ〜」って思う部分とが半々くらいかな(笑)
ダンスナンバーもいろいろありすっごくよかったです やっぱりわたしはダンスが好きなんだなぁってしみじみ思いました 条件反射のように泣けてしまいます 中でも「ある ある ある」「創ろうメロディ」の二つはどうにもならないくらい泣けて泣けて 幸せに形があるならまさにこれ! うれしくって幸せで楽しくて。。。 ジャズナンバーっていいですねぇ そ〜いえば、「創ろうメロディ」のなかで寺尾と踊っているシーン 上手の端っこで踊っていたのは辻本さんかなぁ リズムの取り方がすっごくわたし好みでした、いいなぁあんな風に踊れるのって
それとこのダンスナンバーで思ったのは 「新木さんかっこいい!」ですね 今まで踊っているところあんまり見たことなくて (リトプリは衣装の関係であんまりよく分からなかったので^^;) 今回、めっちゃくちゃ踊っている姿がかっこよかったです、素敵です!
この作品にはラス星人とか個性豊かなキャラクターが登場しますが、その中でも最強は 菊・梅・藤の三婆でしょう(笑) UFOを見たと証言するお婆ちゃんたちですが、可愛すぎ! 話のタイミングとか合いの手とかバッチリ 中でも「藤さん」の可愛らしさは最高ですねぇ わたしのお婆ちゃんにそっくり(^^) この藤さんを演じていらっしゃる富永友紀さん 「ある ある ある」では女子高生なんですよ、どちらもとっても可愛らしいです
そ〜いえば遊園地のシーンで出てくる大きな迷路 人力だそうで、まったく前の見えない状態で動かしているとは思えないくらい息があっているんですよねぇ すっごく練習されたんだと思います それとこのシーンでカップルや家族が出てくるんですけど、カラーが一緒なんですね 紫・緑・青・赤・黒、ちゃんと組み合わせが分かるようになってるのかな 面白かったです
とってもとっても素敵な作品 ただね、ちょっとだけ気になったこと お佳代役の高野菜々ちゃん 表情はとっても豊かでひとりぼっちで肩肘張って生きてきた女の子を演じていると思います で、気になったことというのが歌にちょっと気持ちが伝わってこないなぁってこと 歌に情景やその時の気持ちが見えてくるといいのになぁって思います
「ワンダフル デイ2」の祥子ちゃんの歌がわたしは一番好きです すっごく怒っている気持ちがよく伝わってきますからね
相変わらず取り留めないですけど、一人一人が役を楽しんでいらっしゃるのがすごくよく伝わってくる音楽座 素敵だと思います |