アイーダ 2004.1.7
ブロードウェイのプロモを見たときから面白そうだけど、日本人が上演して理解できるのだろうかって気になっていました でも観劇した方からの感想は大概「かっこよかった」だったので、よい舞台になっているんだろうって楽しみにしていました まず劇場に入ってびっくりしたのは緞帳に「目」がかかれていたこと エジプト独特の象徴文字のような目、深い青色をした幕に銀で描かれていたその瞳の中にアフリカが映っていました あたりが暗くなってもそこだけにライトがあたり吸い込まれそうな感覚に陥ってしまうんです、わたしが単純だからってこともあるでしょうけど(笑) お話が始まる前から圧倒されてしまったんですけど舞台の方はそれ以上に力強く、激しい心の揺れ動きを見せていただきました
舞台装置はBB・LKに比べあっさりしたものですね、でもどのシーンでも効果的で視覚効果はばっちりです あと照明が綺麗だったので2階からみても楽しめると思います 1階からだと牢屋のシーンとか「ピラミッドを建てよ」(ゾーザー率いるダンサー陣のダンスナンバー)なんかで雰囲気出しているのが分かりづらいんですもん、ちょっともったいないです 音楽も多彩でおもしろかったです どの歌か忘れましたが「異国の丘」の”哀しみの祖国”に雰囲気が似ているのがあったんです、たしか佐渡さんが歌っていたはず... 佐渡さんが歌っていたからそう聞こえたのかもしれませんけど、その後しばらくわたしの頭の中でこの歌がぐぅるぐる回ってました こんなこと思いつくのはやっぱりわたしくらいのもんでしょうね^^;
ディズニー作品にしてはハードな内容だなぁって思いました 言わんとすることは理解できなくはないです、ただ一つ一つのことが重くて時折目をそむけてしまいそうになるんです だけど食い入るように見入ってしまうところも多いです 観ていて『楽しい!』って作品じゃありませんけど心が揺さぶられる作品ですね (アムネリスのファッションショーは楽しかったですよ)
キャストについて アイーダ=濱田さん もう予想以上にすばらしかったです(*^_^*) 彼女ならぜったいはまり役だろうって思ってましたけど、ここまでぴったりだとは ラダメスに食って掛かる強さ、奴隷として連れられても胸を張って堂々と歩く姿...どれをとってもかっこよく素敵でした また、彼を愛し始め自分でもどうしてよいのか分からなくなっていく不安や葛藤、そんな中時折見せる年相応の愛くるしい笑顔 最高です!! 多少贔屓目に見ているのも事実ですけどねぇ 最後にラダメスと歌いあうナンバー、彼を求めて差し出される腕・切ない表情と歌声 これだけで涙が止まりませんでした、歌詞はもう忘れてしまいましたけどただただ「愛してる」その想いがいとおしくて切なくて苦しかったんです 最後に...ヌビアの民が彼女を取り囲み手を差し伸べるところで「JCS」を思い出してしまうんです、これは絶対に私だけぢゃないはず
アムネリス=佐渡さん 彼女もはまり役だと思いました 「異国の丘」でお見かけしたときは動きが固いというか台詞が重く感じられていたんですよ でもこのちょっと高飛車なお嬢様役はぴったりですね、でもただのわがまま娘でないところもきちっと見せてくださいました 二人の会話を聞いてしまった後のナンバーや最後に王として刑を下すところに寂しさや切なさの中に強さを感じました 中でも自分との結婚が偽りであることを知ったときの辛そうな歌は聴いていて涙が出ました
ラダメス=阿久津さん 雰囲気はあっていてよかったです、ただ歌が... 覇気を感じないんですよ、二幕最初に三人で歌うところ完全に歌い負けてます 女性の声は高いから低音の声はかき消されやすいとは思いますけどね、でも存在までなくなっちゃうのはどうかと思います 阿久津さんの演技が苦手だから余計に思うのかもしれませんけど もうちょっと頑張っていただきたいと思いました
メレブ=山添さん 可愛らしい感じの方ですね、異国やマンマのアンサンブルでお見かけしているんですけどまったく記憶にないんですねぇ^^;
ゾーザー=飯野さん 今回の大ヒット!! めっちゃかっこよかったです もともとダンスの上手な方ですからその辺は申し分なしです 基本的にディズニー作品の悪役ってどこかしらかっこよさがあるんで好きなんですけどこの役はその中でも一番かっこよいと思うんです 黒い学ランのような衣装、とってもお似合いです
兵士、他=大塚さん めっちゃめちゃ目立ってますね どこにいてもすぐ分かっちゃいますもん(まぁ常に探してるってこともありますけど^^;) そしてダンスがかっこよいんです あとびっくりするくらい腹筋・胸筋がついてるんですよ、それがますますかっこよくて素敵です
兵士、他=宮河さん お顔が歌手の平井さんに似ていると思うんです...それだけなんですけど^^; おかげでよく視界に入りますね |