アイーダ 2006.8.4

久しぶりのS席前方(^^)
上から見るのとはまた違った照明の美しさを感じました
「人生の苦しみ」で四方からあたる照明が孤独な彼女の気持ちを際立たせているようでした
2階から見ていると綺麗だなぁって思うんですけど、近くで見ると照明の中心にいる彼女しか目に入らなくなるんですよ
照明って重なると圧倒的な存在感をもつんだなぁって感じました

「人生の苦しみ」を聞いていたらなんだか雨の中帰る場所をなくした子犬のように思えてしまいました
民族の哀しみと自分自身の愛の狭間でどうしたらよいか分からなくなっている姿がどうしようもなく切なかったです
雨の中って泣いていても分からないじゃないですか...
でもどうしようもない哀しみって涙も出なくなる気もしました、見ている方もすっごく苦しいのに涙は出てこなかったんですよ
なのに暗転したとたん涙がぼろぼろこぼれて自分でもびっくり
おかげで「この父親にしてこの息子あり」のナンバー中ずっと泣きっぱなし^^;

お久しぶりの中嶋さんメレブ
「私は知っている」の歌い方がなんだかすっごく切ないんですよねぇ
アイーダの登場で祖国に帰れるって一途に真っ直ぐに信じて喜んでるのが伝わってくるんです
そんな無邪気な想いが見える分切ないです



バック

アイーダ 2006.8.16

今月は2回も前予しちゃいました^^;
お盆休みはないのでお仕事お休みもらって行ってきました

今回は五東さんアムネリスに注目でした
まずは【スパのシーン】
ここでは表現の豊かさに見とれてしまいました
中でもラダメスのことをアイーダから聞かされたとき嬉しくって思わずアイーダの肩を掴もうとして我に返るところ
掴みかけた手のやりどころがなくてにぎにぎしながら王女としての威厳を保とうとしているのが可愛らしくって(^^)
あと、侍女たちに話しかけるときは甘えたような子供っぽいしゃべり方されますが、アイーダに話し時は為政者としての傲慢さがのぞくんですよねぇ
そういう細かい表現はうまいなぁって思います

それと寝室へやってこないラダメスに怒るところがまた可愛らしいんです
「いとしい人の名を呼んでるのっ!」の言い方が[まさに!女の子]なんですもん
このシーンまでは無邪気さがあるのに、これから徐々に大人の女性〜王へと変わっていくんですよねぇ
最後に二人の刑を言い渡すときには、哀しみや寂しさを押し殺した毅然とした姿に変わっていて切なかったです

阿久津さんラダメス
戻っていらっしゃってからちょっと表現が変わったなぁって思うところがあったんですよ
アムネリスの部屋でのアイーダとのやり取り
アイーダに「過去を変えることは出来ない〜」って話すとき、怒り出す彼女に対して自分の伝えたいことがうまく伝わっていないもどかしさをはっきりと表現されてます
アイーダに勢い良くまくし立てられてちょっとあきれ気味^^; 『そうじゃなくてぇ〜』...心の声が聞こえてくるようです

船倉のシーンで久しぶりに上着を投げ上げるところを見ましたねぇ それだけなんですけどね(笑)

【スパのシーン】でマッサージをしている萩原さん
ものっすごく丁寧なんですよ、ふくらはぎをメインに太ももまで
どこかで習ったのかしらって思うくらい...それを見ているとなんだかマッサージに行きたくなっちゃうんです(笑)
わたしは今まで萩原さんって苦手だったんです、初めてお目にかかったときの印象が悪くて...
だけどこの【アイーダ】ではいいなぁって思います
すっごくよい表情されてますからね、なかでも「勝利ほほえむ」でラダメスに剣を渡すところはちょっとかっこよい!って思ってます



バック

アイーダ 2006.9.2

偶然にもチケットを譲っていただけることになったので行ってきました
座ってみるまで気付かなかったんですがほぼセンターでものっすごく良い席だったんですよ
ありがたいかぎりです

今回はなぜかツボにはまる方がいて最初の方でツボにはまっちゃったのでずっとその方を観てしまったんですよ^^;
谷本さんを楽しみにしていたって言うのに...
で、ツボにはまったのが小林さん
かなり前からご出演だったんですけど、今回はヌビアから連れてきた女性を連れて行くところからツボでした
ラダメスに王宮の管理官の元へ連れて行くよう言われたときの対応がすっごく丁寧で深々とおじぎされて、返事は「はい!」って聞こえてきそうなくらい^^;
「ピラミッドを建てよう」ではおもいっきり肩肘はって踊っていらっしゃるんです、おかげで動きが妙にカクカクしちゃってました
頑張ってる気持ちは伝わってくるんですけど...方向性がちょっと違うんじゃないかなぁって思っちゃいました
そんな姿を見ていたらCFYに出演されていた某氏を思い出しますわ(笑)
おかげで応援してあげたくなっちゃいました

今回一番注目していた...はず^^; の谷本さん
髭のあるお顔を見たのは初めてかな? なかなかワイルドでかっこよかったです
しっかり胸を張った立ち姿は相変わらずで素敵です

お久しぶりの佐渡さんアムネリス
雰囲気は好きなんですが、細かい表現があまりなくて勿体無いなぁって思ってたんです
だけど今回はスパのシーンではニコニコ笑顔だったりちょっとむくれてみたりと表情が豊かで可愛らしかったです

デビューを見守ることとなった吉賀さん
やっぱり大きいですねぇ^^;
雰囲気は吉田さんに似てるかなぁって思いました
少し前に沢木さんから聞いたことで、ミュージカルソングは楽譜どおりに歌っては意味がない
言葉の意味を音に乗せて伝えることで人の心に響くのだそうです
吉賀さんの歌を聞いていたらこの言葉を思い出しました

今回一番びっくりしたのは「儚い喜び(リプライズ)」で泣くのをこらえている阿久津さん
正面を向いているとき涙を必死でこらえていらっしゃいましたし、ずっと肩が小刻みに震えてたんです
それを見ていたらこちらまで泣けてきてしまいました
だけど歌は普通に歌われるんですよねぇ、さすがですわ
アムネリスが刑を言い渡すときその後姿をじっと見つめていらっしゃいましたから、なにか心に響くものがあったのかもしれませんね

何度見ても心の動きに切なくなる濱田さんアイーダ
誰かを『愛する』っていうことの激しさや苦しさ
何かを得ようとすれば、何かを諦めなくてはならない...その現実が痛いほど伝わってくるんです
そのすべてが詰まっている「人生の苦しみ」 いろんな感情がないまぜになっているんですけどその奥底に決して諦めることの出来ないラダメスへの深い愛情がすっごく切ないです

アンサンブルさんにみょ〜に注目しちゃいましたねぇ(笑)
近くで見ると細かい表情に注目できるのは良いのですが、ダンスシーンは全員の動きが見えなくてちょっと勿体無いですね
贅沢な悩みかもしれませんけど



バック