美女と野獣 2003.7.19
6年ぶりの観劇なんですよね 初めて「遠征」なるものを決行してしまった演目でもあります だから、再演の話を聞いたときは心底うれしかったです 地元公演だともっと嬉しかったんですが、こればかりは仕方ないです。京都劇場には行ったことなかったのでそちらも楽しみに観劇してきました
京都駅降りてびっくりしたのは劇場までの通路に赤いシートがひかれ左右の壁にはBBのタイトルと白抜きのビーストイラストが連続して続いていました このイラストよく見るのは黒地に白なんですけど、ここでは赤地に白でちょっと雰囲気が違っていました そして劇場への階段下にはアーチが作られていました なかなか素敵なもので記念撮影されていらっしゃる方を見かけました、かくいうわたしも^^;
劇場に入るエスカレータを上り詰めたところにステンドグラスが貼ってあったんですが、ちゃんとBBをイメージしたものだったんです 正確な絵柄は忘れちゃいましたけど、人間に戻った王子と黄色いドレス姿のベルやバラの花が描かれていたと思います
今回は1階2階それぞれの最前列を取りましたが、2階席は遠いですね、名古屋のC席くらいに感じました これで1万は高い気がします(-_-;)
舞台のほうはもちろん楽しかったです、ちょぉっと物足りないなぁって思うところもありましたけどね(笑)
柳瀬さんビーストは予想していたよりコミカルでなかなか可愛らしかったです ただ最初の怖さがすこし物足りないかぁって思います、声は大きくて迫力を感じるんですが「怖さ」にはちょっと繋がらないんですよねぇ あと一番物足りなかったのが「愛せぬならば」 とても綺麗に歌われていて聴きごたえはあるんですが、そこに「想い」を感じないんです ここって勢いでベルを怖がらせてしまい、本心は違うんだってことをこの場にいない彼女に歌いかけるところだと思うんです だから想いの伝わらないもどかしさや後悔、切なさっていう苦しい思いを伝えてほしいんです、聴いているこちらも辛くなるくらいの... それがまったく感じられなかったのがすごく残念でした
智恵ちゃんベルは意外と声が細いことにびっくりしました 少女らしい愛らしさは感じられるのですが苦難に立ち向かう強さを感じるには少し弱いかなぁって感じるんです あと低→高、高→低の切り替えで声が小さくなってしまうのがちょっと残念でしたね でも「HOME」は素晴らしかったです、必ず家に帰るんだっていう決意が感じられてこちらもちょっと切なくなっちゃいました それとビーストとの夕食でのやりとりで言う「失礼よ」はすっごく可愛らしかったです(^^)
宮川さんガストンはかっこよいです、そしてコミカルで可愛らしいですね 前回公演では歌がまずくて降ろされたって聞いていましたけど、ぜんぜん問題ないです
遊佐さんルフウはもうちょっと「おバカ」になりきっていただいたほうが楽しいと思うんですよ 物足りなさを感じましたから
アンサンブルで気になったのは男性では大谷さん・竹原くん、女性では島田さんですね どこにいてもすぐ分かるんですもの^^; それでどなたか分からないんですがスリーガールズでグリーンの方、表情といい動きといいとてもはっきりしていておもしろかったです 残りのお二人がかなりおとなしめで物足りませんでしたから この三人ってルフウ同様すこし大げさなくらいコミカルに演じていただいたほうが面白いと思うんです あと高桑さんのムッシュー・ダルクは1幕は出番がないんですよね だからアンサンブルに入っているんですけど、これがすっごく目立つんです^^; ビー・アワ・ゲストでワインのコルク抜きになっていらっしゃるのが一番笑えました
ここからは気になった大谷さん&竹原くんの出演シーンをまとめてみました ごひいきさんが同じ枠でご出演されたときの参考になればと^^;
変わりものベル 大谷さんはブドウを入れた籠(ざるくらいの浅いもの)を持って下手手前から上手奥に向かってかなり早足で横断されてました 前を行く女性に勧めているようですが、きっちり断られてしまって追いかけてるって感じでした この時の歩き方がまたおもしろくって、膝をたかく上げて歩いていらっしゃるのでちょっとカクカクした動きになってるんです。またはおおげさな歩き方とも言うかもしれません この後は最後のほうに下手から黄色い旗を持って出てきます、歌が終わってはけるときもなぜか旗を見せながら女性に話し掛けるんです、女性には相手をしてもらえていないようですけど このナンバーはいないことが多いし、出ても後にいることが多いのでちょっと寂しいです 衣装より髪型が気になってしまいます、肩につくくらいのおかっぱに丸みのある帽子 似合っていなくもないんですが...見慣れなくてびっくりしました
竹原くんはろうそく屋さんですね(パレットに白い棒みたいなのをつるしたもの持ってます) 宮廷風のロール髪がお似合いですね(笑) あとは大谷さん同様歩き方が面白いんです、役柄に合わせて意識していると思いますけど... 背中の腰の上あたりに手を当てて胸を張って歩くんですが、上半身がちょっと反り返るくらいまで胸を張ってるんです そして方向を変えるときはカックンって音がするんじゃないかって思うくらいきちっと曲がるし、それがすっごく可愛らしくて(^^)
森のシーン え〜っと狼ですが、大谷さんはたぶんされてます 動きと手足の長さから判断してます、出てくるのは下手のモリースが乗ってきた車のところから 2幕目は上手手前から一番に滑り出す狼 下手側からベルに襲い掛かるのも大谷さんだと思いますよ、間近で唸り声とか聞いたんですがさすがに判別つかないですねぇ 狼は全部で5匹いるんです、アンサンブルの人数とダンスの量を考えると入っていないほうがおかしいんですよね 個人を特定するのは難しいですけど これはかなり自信なしです
ガストン 大谷さんは紺のつりズボンで膝下くらいまで捲り上げてます、それにロングブーツ 上はピンクとブルーのストライプ 帽子が替わっていて平べったいものになっていました 基本立ち位置は上手端 おもしろかったのはカウンターの上でのお遊び、喧嘩を始めるんですが頭を抑えてしまうので相手は空回りしちゃうってシュチエーションなんです 手の長い大谷さんにはピッタリです、ぜんぜん届いてませんでしたから(^^)
竹原くんは両端がくるんって巻き上がった帽子にベージュっぽいズボン 下手側にいることが多いですね このナンバーはビヤグラスを打ち合わせるので見ていてドキドキしますね、くれぐれもお怪我のないように...
はけるときお二人一緒なんですよ、下手のテーブルについて余った椅子をテーブルに乗っけて一緒に移動するんです マチネは舞台奥まで見えてしまったんですけどカーテンを引いて見えなくなるまでお二人とも演技されてました、さすがですね ソワレでは大谷さんモリースが野獣のマネ(両手をあげてジェスチャーしたもの)したのが気に入ったのか上手にいらっしゃるときからマネっこしてました、はけるときまでするとは思わなくてツボってしまいました^^;
ビー アワ ゲスト 大谷さんはコショウです 帽子やひげが大きいので表情が分かりにくいんですよね でもと〜っても楽しそうに踊っていらっしゃいますし、お塩とのペアダンスも素敵でした
竹原くんは下手から出てくるナイフでした
人間に戻りたい 「ビー アワ ゲスト」の時と同じですね このナンバー、階段に乗っている方はよいですが下にいる方は前の方にかぶっちゃって見えなくなるんです(;_:) 大谷さんは上手の後ろなので途中から見えなくなっちゃいました このナンバーだけは全体がちゃんと見えるの2階席がよいと思いました
暴徒の歌 大谷さんはいらっしゃいませんね このあとお城での戦闘へと続きますがどこにもいらっしゃらないんですよね
竹原くんはいらっしゃいますけどどこにいるかがちょっと^^; この後のお城での戦闘にも村人でいらっしゃいました
美女と野獣(リプライズ) 大谷さんは上手よりブルーを基調とした貴族の衣装で登場 女性と軽くペアダンス披露されてました、戦いのシーンに出てこないからどこにいるんだろうって思ってたのでこの登場にはびっくりしました^^;
竹原くんは下手よりベージュを基調とした衣装でした
こんな感じで参考になるかわかりませんが(笑) メインよりもアンサンブルを探すことに必死になってしまう自分がいることに気づいた観劇でした
追記:後ろの席に子供さんがいて観劇中いろんな感想を言ってたんです それがけっこうおもしろかったんですよ、中でも大ヒットはマダムブーシュが取り出したロイヤルオペラで歌ったときのドレスを見て 「ババシャツ!」 ベルに何かプレゼントをって悩んでいるとき「本!」って言ってたのにも感心しました 人によっては観劇中にしゃべるなんてもってのほかって思う方もいらっしゃると思います、でもわたしは舞台を見て子供さんが思わず 口にしちゃうのって許容範囲だと思うんです 他の演目でもたまに耳にしますがどれも舞台を真剣に見ている証拠ですもん、逆にそんな風に感じるんだって思っておかしかったり ほほえましかったりしてます 今回もいろんな意味で楽しませてもらいました♪ |