ジーザス・クライスト=スーパースター エルサレムバージョン 2004.6.26
前回の公演時にはまだHPを作っておらずレポがないんですよねぇ 思いっきり月日を感じます
アンサンブルの役割分担が変わっていたようです、前回の福岡公演では鞭打ち男役の方は市場ではお客さんでしたし、ジーザスに救いを求めるときは足が動かない女性を抱えていました 男性は増えていたので変更とかあるんでしょうね ちなみにこの役だけ覚えていたのは宮川さんが演じられてたから(^^♪ そして今回違うことに気づいたのは青山さんが演じられてたから^^; 市場では一番手前で壺を売っていました、二つのうち一つは売って一つは水?が入っているのか中身のものを飲ませていました 代金を取っていなかったようですが、その辺はアバウトなんでしょうねぇ 端っこってこともあって声かけても人がこなくて大変そう^^; ここでも感じたんですがアンサンブルの方々あんまり動かないですね、ここは売り買いをしているうちに騒ぎが大きくなり人の『醜い』部分が強く感じられるから飛び出してくるジーザスの激しさが際立つと思うんです なんだか物足りませんねぇ... ジーザスに石を投げつけるところとか、遠慮しているのかあまり投げていないみたい ますます迫力不足を感じるんです
シモンの歌の雰囲気が変わっていました、シャウトが入っていた(増えた?) 盲目的にジーザスを信じて崇めたてているって言うより「おれの思いの熱さを見てくれ!」って雰囲気かな? 大塚さんすっごくかっこよかったですけど、今まで抱いてきた「シモン」ってキャラクターとはちょっと違うかなぁって思いました これもアリだとは思いますけどね
賀山さん高い高音が出にくい方だと思ってましたが低音も出にくいみたい^^; どの音かは忘れましたが一音まったく出てなかった 三度目の「しるもんか」の台詞がさらっとしすぎて存在意義がみえてこないんです 普通の人間の弱さを感じられる大切な場面だと思うんですけど... ペテロってこの後殉教の道をたどるんですよねぇ^^;
青山さんの鞭打ち男はかっこよかった♪飛び蹴は高さも勢いもあってすごいと思いました あの傾斜で飛び上がると着地のとき足腰に負担がかかりそうだなぁっていらぬ心配をしてしまったくらい そして民衆を食い止めるときの無表情さがなんだか恐ろしかったです
村さんのピラト、歌はよかったと思います(なにせソロナンバーのときは大泣きしていてよく聞いてないんですもん^^;)ただ、ジーザスに処刑を下した後手を洗ったはずなのに血にまみれていた... 愕然とするシーンがなんだかあっさりしていて物足りませんでした 私的な解釈では自分の行ったことが後世でどのように語り継がれてゆくのかを暗示していると思っていました 比較するのはどうかと思いますが、光枝さんの処刑をくだし、疲れきって手を洗い穢れを落としたつもりが逆に血にまみれていて自分は取り返しのつかないことしてしまったんだって呆然とした表情がなんともいえなかったんです 演じられる方によって解釈は違って当然だとは思うんですけどねぇ^^;
佐渡さんのマリアよかったです 「娼婦」って設定がぴったりだと思うんです
今回は群集に迫力を感じなかったかわり「ゲッセマネ」で自分でもびっくりするくらい泣いてしまいました 人間が「神」を演じることの重さ、どこにもはけ口のない感情が痛々しくて切なかったんです
物足りないなぁって思う部分も多々ありましたけど、やっぱり好きだなぁって思いました 人間の恐ろしさを痛感させられる内容に... 人の心は弱く脆いものです、だけど同時に限りない強さも秘めている、悲しいけど力強い「人間」を観にまた来たいなぁって思いました |