南十字星 2004.10.21

ウィークデイマチネで観劇したかったのでこの日を選んだんですが、今週からリナが太平さんに替わってたんですよね
ご出演を楽しみにしていたのでうれしかったです

まず初めに立見だと「南十字星」がまったく見えません^^;
それ以外は見えないものもないのでよかったです

楽しみにしていた水のセット
床の形はまっすぐになっていなくて前方が不規則な波型っていうんでしょうか?になっているんですね
水を張った床の色は緑で田園を表現するときにはマッチしていました
ただ中央に通路として出てくる部分だけは鉄板でちょこっと違和感がありました
でも想像していたよりずっと雰囲気が出ていてよかったです
それと最後に出てくる13階段は途中ずっと見えなかったのでもう一段下になっているんでしょうか
かなり複雑な仕掛けなんでしょうね

楽しみにしていた太平さんリナ
も〜想像以上によかったです、登場したときの雰囲気からして素敵でした
台詞から感じられたのは「強い女性」
情勢不安の時代に兄が留学するからとついていくなんてなかなかできることではないと思います
それも女性が...
よほどの意思と信念がないと難しいと思うんです
その心意気が伝わってくるんですよねぇ
そして一番感動したのは、刑務所での別れのシーン
保科に自分のために生きて欲しいと伝えるときの必死さ、でも無理なんだと悟ったときの愕然とする動き
バルコニーからで表情はよく分かりませんでしたけど、声のトーンや動きからよく伝わってきました
彼が連れられていった後、よろよろと歩いていって歌うシーンは切なさがいっぱいでこちらは涙が止まりませんでした
彼のことを愛していて、なにより理不尽な死に対して激しい憤りを感じているんでしょうね
また近いうち観に行きたいって思いました

アンサンブルの方もますます熱くなっていて圧倒されるんです
『インドネシアに時は流れる』での匡子さんが特に
笠を被っていらっしゃるので表情はほとんど分からないんですけど、ぺたんって座り込むとき足を投げ出してほんとにぐったりされてるんです
長い時間を虐げられている苦しみそのものなんだなぁって思いました
その分開放されたときのホントにうれしそうな笑顔が素敵なんです
民族舞踊も誰よりも美しいと思います、手の動きがとてもとても優雅なんですよ
水の流れのようにすぅ〜っと動かれるので(^^)

やっぱりつい探してしまう大谷さん
常に力が入りっぱなしって感じです、特に肩から腕にかけてはぴぃ〜んと張り詰めっぱなしですね
そのせいか立っているときは足を開いているほうが安定しているように見えました
なぜかって言うと、オランダ人を虐待したものは誰かと問われたときに保科と一緒に出ていらっしゃいますがこの時は足を閉じていらっしゃるんです
なんだか倒れちゃいそうに見えちゃって
なにせ思いっきり反り返っちゃって後ろに倒れちゃいそうなんですもん(笑)
それがおかしくって一人ツボにはまってたんですけどね

なんだか思った以上に気に入ってます、行く時間とお金さえあればまだ行っちゃってるかも...です^^;



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南十字星 2004.11.23・12.1

観劇するとメッセージカード入りイノセンスがいただけるんですよね
イノセンスの種類はかなりあるようでしたが、私がいただいたのは『グリーンフォレスト』と『グレープフルーツ』
メッセージは鈴木さんと内田さんで、お二人とも役名はかかれていらっしゃいませんでした
アンサンブルの方のもあるのか?とかいろいろ気になるところです(笑)

23日は譲っていただいた最前列、1日はリハ見と楽しんできました
最前列は火祭りのシーンでお花が飛んでくると聞いていたので^^;
お花はちゃぁんと飛んできました、わたしの膝に乗るくらいですからかなりの飛距離ですよね
実は生花を投げているのだと思っていたんですよ、実物を見るまで
しかし、根元に錘がついているとは思わなくてびっくり
記念にいくつかいただいてきました

舞台のほうはすっごく良かったです、ある一シーンをのぞけば...

今回の「一番♪」は阿久津さんです
わたしが今まで観てきたどの役より素晴らしい!って心から絶賛できたんですもん
わたしはどうも阿久津さんの役作りが好きになれず、どちらかといえば苦手だったんです
『南十字星』をはじめて見たときはやっぱりダメだったんです、だけど約一ヶ月ぶりに観た今回は台詞の言い方なんかが全然違ってたんですよねぇ
ただ台詞をしゃぺっているって感じがなくなって、役の思いをかみ締めるような深さがあると思いました
そして、監獄まで忍び込んできたリナとのやりとり
彼女の自分を愛してくれる想いは嬉しい、だけど自分は日本人としてここを逃げることは出来ないと悟った態度
それでも彼女が来てくれたことに喜んだり、「私のために生きて欲しい」との言葉に動揺したり、人間らしい感情が見られてすっごく切なかったです
な・の・に相方のほうに感情の起伏が殆ど感じられなくて、彼のひたむきな思いが空回りしているようで...
このシーンの後の「別離」
歌としてはとても綺麗で上手なんだと思います、でもねあの悲しい別れの後とは思えないくらい歌うことに必死な様子に先ほどまでの悲しさが一気に引いてしまいました
これが彼女の表現なんでしょうがわたしには共感できるものがありませんでした

そして日記を朗読するところはやっぱり涙が出て仕方なかったです

火祭りのシーンなんか目の前で見るとすっごい迫力ですね
池はぜんぜん分かりませんけど^^;
たいまつは本当の火をつかっているのも分かりました

次、再演されたらキャストも替わったりするでしょうけどそれでも見てみたいなぁって思う作品ですね



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