きみはいい人チャーリー・ブラウン 2001.3.18

四季以外では『王様と私』以来の観劇でした
劇場は、女性センター【ムーブ】というところでわたしの家から約30分で行けるという近場(^^) 劇場が近いって素晴らしいです
初めて入ったのですが座席数560のこじんまりとした劇場で舞台はちょっと低め、12〜3列くらいは段差がなく少し下がると見難いのかなぁとも思いました。宗像ユリックスと構造が似ているかな

内容は漫画のように短いお話がいっぱいで次々場面が替わります、でもちっとも不自然さを感じませんでしたやはりこのお話というかキャラクター達がもつ普遍のおもしろさが根底にあるからなんでしょうね(^^)
ちょっとしたハプニングがあったりして始終笑いっぱなし、こんなに笑ったのってホント久しぶりでした。スヌーピー市村さんのさりげなく且つ的確な突っ込みがめちゃめちゃツボにはまってしまいました。出演者が6人しかいないからあんまり『よそみ』することもありませんでしたし...(^^;
また観たい!って強く思える素敵な舞台でした

と〜っても素敵な出演者について

チャーリー・ブラウン/小堺一樹さん

実はこの【ピーナッツ】の面々の中でこのチャーリーってキャラクターが一番よく分からなかったんです、ある意味とても普通の男の子だったんですね
自分にはなんの取り柄もない、その事でいつも悩んでいる。でもなんだかすごく可愛く見えました
大好きな赤毛の女の子の気を引こうとさりげなく努力していたり(それが周りに迷惑をかけていたとしても^^;)彼女が落とした色鉛筆を拾ってとっても幸せそうにしていたりとダメなりに努力している姿が
テレビでしか拝見したことありませんけどこの役ぴったりだって思いました(もちろん悪い意味ではありませんよ)タイトル通りとーーーっても【いい人】なんですもん(^^) 困ったように笑うところとか、一生懸命さが見事に空回りするところとか(^^; 今回一番のツボはルーシーに「わたしの意地悪度は0〜100の間でどのくらい?」と聞かれ悩みに悩んだ末鼻の横に人差し指を当てて【1】とし、鼻の穴で【00】を表現していました。一瞬意味が分かりませんでしたけど理解した途端爆笑してしまいました
流石お笑い出身!

スヌーピー/市村正親さん

おもしろ過ぎです(^^) 生の市村さんを観たのはこれが初めてですが舞台に出ていらっしゃるときは何かしらやって下さいます、観ているこちらも気が抜けません
(A氏を観ているときくらいかなぁ)スヌーピーって確かものすごく自己主張の強い犬なんですよね...やはりぴったりんなですね
始まるまでは『ワン』としか言わないんだって思っていましたけどかなり普通にしゃべってました。これって『心の声』ってやつなんですよね、きっと...でもうなり声だけでも笑えちゃうのが(^^) 言葉風のうなり声なんですけど、それに+αジェスチャーがつくんですもの、かなりダイレクトなやつが。さらっと言われてたら笑う事なんてないだろうセリフもこの方にかかるとメチャメチャ笑えるんです、さりげにツボだったのはライナス(サリーだったかも)に「犬だから投げた棒を取ってこい」って言われるんです。するとやる気なさげに犬小屋から降りてきて一言「なんでそんなことしなくちゃ行けないんだ...だけど犬だから反応してしまうーー」と猛ダッシュ...かっ可愛すぎでした
「サパー・タイム」では客席に降りて踊っておられました、最前列だからちょっと見難い(^^; 手拍子・拍手のあおり方がとっても自然でお上手ですね。お腹いっぱい楽しませて頂きました(*^^*)
そして全員で歌っていてるのに聞こえてくるのは市村さんの声って所もすごいかも

ルーシー・ヴァンペルト/土居裕子さん

セリフの一つ一つが結構きついんですけど(^^; なんだか憎めないキャラなんですね
少し高音がきつそうでしたけど可愛らしい声で素敵でした、ちょっとしたハプニングの後は照れ笑いがいっぱい。女王様になりたーーい話や自然についての講義でのライナスとのやりとりはメチャメチャ笑えました(わたしにも妹と弟がいるので似たような経験があるんです(^^;)

シュローダー/本間憲一さん

ジャズにバレエにタップといろんな踊りを見せて下さいました。タップの時はつい足元ばかりに目がいっちゃいましたけど...
小さなピアノを弾いているときの真剣で激しい姿はすごかったです(^^;

サリー・ブラウン/池田有希子さん

ちょっとキンキン声で【立て板に水】のごとくしゃべりたくっていました。でもやっぱり可愛らしかったです。何か企んでいるんだろうなぁっていう笑顔がとくに(^^;
コートかけに【C】をつけられてえんえん抗議する話はおもしろいんですが、唖然としてしまいます。ここでもちょっとしたハプニングがありましたけど(演出かもしれません)でも叫びまくっていました。
あと、スヌーピーをけしかけてウサギ狩りに行く話でも舞台の端から端まで元気一杯駆け回っていました

ライナス・ヴァンペルト/佐野瑞樹さん

可愛らしかったです(^^; (この6人はみ〜んな可愛らしいと思いました)ジャニーズの方と聞いていましたからあんまり期待していなかったんです(ものすごい偏見ですね)歌もなかなかお上手でしたし、難しいセリフもすらすら、気がついたら目の端で追っかけてました
大好きな毛布を手放す決意をするお話では毛布をマント状に着たスヌーピーとの掛け合い絶妙でよかったです。やっぱり手放せなくて頬ずりしている笑顔 とっても『幸せ』そうでした。セットの箱をいつも動かしていましたけどただ動かすだけでなく進行の流れを読んでのさりげない仕草すごい!って思いました
お目目のおっきな方で三宅さんを思い出してしまいましたわ(^^;

お ま け

生演奏で素晴らしかったのですけど、残念なことに歌がよく聞こえないんです。ところどころ完全に演奏に負けてしまっていました
最前列のわたしが聞き取れないのですから後ろの方は分かったのかなぁって思いました(もしかしたら後ろの方がスピーカーからの音、聞こえやすいのかもしれませんけど)
四季の演目のように激しいダンスシーンがあるわけではありませんでしたけど、【こじんまり】って形容詞がぴったりな舞台。こういう舞台の方が以外と好みなのかもしれません。目の前でにっこにこの笑顔を振りまかれたからってこともあるかもしれませんが(^^;

ちょっとしたハプニングがあったんです、土居さん(ルーシー)がセリフをちゃんといえなくて笑いが起きてしまいました。そしたら小堺さんから「(意味が)分からない」との突っ込みが入り、やり直されたんですけどご本人も恥ずかしでしょうし会場は爆笑の渦、おかげで3度もやり直しされました
無事言えたときは拍手喝采となりました、その後もちょこっと笑いを引きずっておられたようですが...
それとサリーがコートかけの工作で『C』をもらったことに抗議するお話の時、勢い余って飾りが取れちゃったんです客席に落ちちゃってお客さんに取ってもらうとなんと耳がないっ!、よく見たら舞台の端にくっついていました。慌ててひろいおもむろに張り付け「スヌーピーの耳が取れちゃった」って...
箱に丸いボールを取り付けたものはどうやらスヌーピーだったようで(言われてみれば背中がちょっとだけ黒かった(^^;)もともとこんな演出なのか分かりませんがあまりのことに笑うより唖然としてしまいました
あとでパンフを見ていたらこの飾りが違っていました、公演ごとに替えているのかもしれませんね

そしてカーテンコール、ここでもいっぱい笑わせて下さいました
拍手をしていると市村さんがひょこっと出てきて全員を引っぱり出すんです、こちらはどちらかといえば拍手をしなくちゃって気分になるくらいでした
その上上手、下手とそれぞれ引っ込んでいくのでどちらを見ればよいのか困ってしまいます
最後の最後で小堺さん、土居さんと池田さんに挟まれキスされてふらふらになってました

開演前・2幕開演前・終演後、チャーリーとスヌーピーによる館内放送がありました。飲食が禁止だとか携帯の電源は切って下さいとかなんですがスヌーピーとの掛け合い方式でおかしかったです
四季でも出演者からの放送やればよいのにって思います、特に2幕頭での放送はくどいかもしれませんが必要じゃないかなぁって思います。飲食はともかく携帯の電源って以外と忘れがちですもん、注意に注意を重ねることは決して悪いことではないと思いますけどね(^^ゞ

舞台とは関係ありませんがなぜかでっかいスヌーピーのぬいぐるみを持ってきていらした方がみえました...わたしもちっちゃいけど指人形スヌーピー持っていけばよかったカナ



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 42ND STREET 2002.1.20

今回の観劇を決めた最大の理由は『マエストロが塩田さん!』だからでした
もともとタップナンバー満載の演目だから気にはなっていたんです、でも今ひとつ乗り気になれなかったのですが...先に観に行った友人から塩田さんが指揮をしていると教えられて行く決意をしました
おかげで前で踊っている俳優さんそっちのけで指揮者観劇をしてしまいました(^^;

しかし観劇前にハプニング!なんと開演時間を間違えちゃったんです、1:00開演だと思い込んで(博多座は四季と違って1時間早い12:00開演なんです)劇場へ11:55到着
当日引き取りにしていたのでチケット売場に行くと押さえて置いたチケットキャンセルになってました(;_;)
それでもなんとか席の確保が出来たのでよかったですが、ちゃんと確認しないといけませんねって実は2回目だったりするんです、時間を間違えて大慌てしたのは(^^ゞ

席に着くと楽器の音は聞こえども演奏者が見えなくて不思議に思っていたら、舞台上にオケビが作られていました
舞台に合わせて上下する可動式のものなんですね、ストーリーに絡むところがあっておもしろかったです
塩田さんの指揮とってもおかしかったです、時々足をぴょこっと蹴り上げるのでなにをしているんだろうって思ってみていたらなんとドラムの音取りをこの足でされてたんです
気づいてみているとますますおもしろくって、一人ツボに入りまくってました
あとは「お金がじゃんじゃん」で前で踊っているダンサーさんと同じ振りで指揮をしているのにはびっくりでした
やはり3階からの観劇ですから、舞台装置などにかぶって見えづらくなるのがかなり残念です
それでもカーテンコールの演奏まで力一杯、目一杯楽しそうに指揮をされているのがとてもよく伝わってきて、見に来てよかった〜って心底思いました
四季ではオーケストラ演奏があるの、東京だけで地元ではなかなかお目にかかれませんから余計にうれしかったです

出演者の方々もちょこっと(^^;

ペギー=涼風さん
すごく綺麗にタップの音を出されていましたなのに踊っている姿があまり綺麗に見えないんです...足を開きすぎているように思ったんです、タップってあまり足を開かなくても出来るものじゃないかなぁって思うんですが、いかがなものでしょう
なんだかもったいなく思えてしまいました、でも歌や演技は流石ですね「42ND」の始まりの低音部はぞくぞくしました
そ〜言えばこの方「るろうに剣心」というアニメの声をされていたんですよね、このアニメよく見ていたものだからついついそのキャラクターを思い出してしまいました(^^;

前田さん(パンフを買わなかったので役名すら憶えてません)
歌うシーンは多かったのにあまり踊られないんですね
わたしはこの方のタップが見たかったのでちょっと残念でした

幕開きのオーディションシーンとか大勢でのタップシーンは素敵でした、あのタップの独特な響きは人数が多くてなおかつ揃うと最高ですもの♪
大好きなCFYを思い出してちょっとだけ寂しくなりましたけど(^^;
衣装も華やかだし、ところどころに笑いがあって素敵なストーリーだと思いました
でもちょっとびっくりしたことがあります、それは「ブロードウェイの子守歌」がアップテンポナンバーだったこと
初めて聴いたのがOTCのスローナンバーで刷り込まれたましたから、すっごい違和感がありました
利いているうちに慣れちゃいましたけど、それとこのナンバー錦織さんがメインで歌われるんですよ、これにもびっくり(カーテンコールでも歌われてました)
歌われる方とアレンジがかわるとかなりイメージ変わりますね、どちらのアレンジもそれぞれの良さがあると思いました

一幕の終わりが「主演女優の怪我で公演を中止します」でホントに終わっちゃったのにはびっくりしました、周りの方もあっけに取られてる感じで拍手もまばらでした
わたし自身『ホントに終わりなの...』って感じでしたから
あとカーテンコールでメインの方以外登場に音楽がないのは寂しいなぁって思いました
メインの3名(前田さん・錦織さん・涼風さん)は歌も披露されてました

久しぶりにアップテンポで華やかな舞台を見ました、CFYといいやはり楽しいお話は見終わった後が楽しいですね
今年は博多座の演目で気になる公演が幾つかあるので時間と財政に余裕があれば行きたいなぁって思っています(^^;



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