松浦さんが地元(福井県)にまだ住んでいた時、学生の時友達と東尋坊へ肝試しに行った。
東尋坊に行く途中で後ろから女の人が運転する車が着いて来ているのに気付いた。
車を駐車場に止めるとその車もちょっと離れた所に止まった。
松浦さん達は海の所にあるお地蔵さんまで行って戻って来ると言う事になりジャンケンで順番を決め、ヒラ(友達)が1番に行く事になった。
ヒラが行ってしばらくすると猫の鳴き声が聞えてきてその方向を見ると車を運転してきた女の人が猫を抱いていた。
猫の鳴き声がだんだん激しくなりとても不気味に思ったが、ヒラが戻ってくるのが遅く感じ、『もしかしたら海に落ちたのかも』と思い探しに行った。
そうしたらヒラは海辺に座っていて、名前を呼ばれてふと我に返った感じだった。
何をしていたか尋ねたら「そこに女の人がいた」と。
気持ち悪いので駐車場に戻ろうとしたらそのヒラが海に落ち、皆でビショビショになりながら助け出した。
彼曰く「女の人に引っ張られた」。そして上まで行くと今度は女の人は先ほどとは反対側にいて猫はいなかった。
皆で「自殺するんじゃないか」と話、誰かを呼ぼうとしたが誰もいなかったので気持ち悪いので帰ろうとなり駐車場に行った。
そうしたらその女の人の車が無く、(松浦さんたちの方が先に駐車場に向かったんだそうです)その車が止まっていた辺りに(多分女の人が抱いていた)猫が死んでいた。
猫の死体を草むらに置き、念仏を唱えて帰った。
翌日、東尋坊から女の死体が上がった。
その死体は学生の時の同級生だった。



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