エクウス(馬) 2004.4.11

マーティン・ダイサート
日下 武史
ヘスター・ソロモン
木村 不時子
アラン・ストラング
望月 龍平
ハリー・ダルトン
立岡 晃
フランク・ストラング
武見 龍麿
ジル・メイソン
井田 安寿
ドーラ・ストラング
丹 靖子
ナジェット
右田 隆
 
 
看護婦
岡山 梨都子
馬たち
近藤 貴久
鈴木 孝紀
近石 博明
古野 健
渡邊 今人
 
   

札幌の前回公演を観に行くかどうか真剣に悩んだくらい見たい作品でしたから自由劇場での上演はすっごくありがたかったです
そしてステージシートも存在していてよかったです
今回確保したのはそのステージシート、見え方とかよく分からなくて少し不安もありましたけどなにより出演者と同じ目線!ってことに惹かれて決めました
しかし開演15分前に集合っていうのは大変ですよね、平日だとよほど近くに職場があるか休みじゃないと行けませんわ
時間になるとロビーに集まって番号順に下手の通路に並びました
それから順番に舞台に上がるんです、若い番号が手前の席といった具合で順番に座ります
イス(というよりソファです)は一つに2〜3人で座るのでかなりゆったりですね
ただ前列だと舞台を囲む枠で微妙に視界を遮られちゃうんです、あと席によっては出演者同士が被ってしまうこともありそうです

お話の内容はよくありがちなことだと思います、馬の目をえぐるという行為はかなりセンセーショナルですけど
それを冷静に一つ一つ問いただしていくダイサート、しかし彼自身にもトラウマがある
アランと接しているうちに自分のしていることが正しいのか間違っているのか判断がつかなくなっていく
単純な内容だからこその重みみたいなものを感じました

最後にダイサートが語った言葉で「彼の情熱を消し去ることは出来ても生み出すことは出来ない」(こんな感じってことで)の一言が胸にずしっと響きました
彼が12年という歳月をかけて培った想いを消し去ったことへのどうしようもない苦悩なんですね
生み出すのは難しいが消すのは簡単...
この台詞を吐き出すダイサートがすごく痛々しかったです

今回、気になっていた右田さん
亡霊ではよくお顔がわからなかったのでどんな役か楽しみだったんです
な・の・に...一幕が終わって教えてもらうまでさぁっぱり分かりませんでした
名前がついているから「人間」だと思い込んでいたんですよねぇ〜、途中で台詞のいっぱいある「馬」がいるなぁとは思ってたんですけどね
やっぱりお声がよくて素敵でした(^^)
馬役の方々はどなたも細くて背の高い方が多かったです
高下駄を履いて歩くのでなおさら大きく見えるんですよね



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この命は誰のもの? 2004.5.22

早田健(患者)
石丸 幹二
 
シスター朝田(病棟婦長)
大橋 伸予
森山敬二(早田健の弁護士)
鈴木 周
(劇団俳優座)
里村恵子(看護学生)
増嶋 あゆみ
土屋弘(精神科医)
岡本 隆生
田原洋介(看護助手)
丹下 博喜
川路彰彦(早田健の弁護士)
川口 啓史
(劇団俳優座)
北原真弓(担当医 研修医)
坂本 里咲
馬場晃(精神科医 院外)
高橋 征郎
(劇団民藝)
江間隆司(集中治療部長 主治医)
広瀬 明雄
安藤一郎(病院の弁護士)
前田 貞一郎
権藤令子(医療ケースワーカー)
はにべ あゆみ
三村判事(裁判長)
立岡 晃

ものすごく重たい内容ですね...
首から下がまったく動かない状況って分かるようで、その状況に置かれてみないと決して理解することは出来ないなぁって思いました
医者たちが言うように、「時間が経てば慣れる」「命があればなんとかなる」
今のわたしにはしごく当然の言葉だと思いました、現実にこのような状況で出来ることを見つけ生きていらっしゃる方もいるでしょうから
でも、本当にこの状況が自分の身に起こったら...
同じことが考えられるか分かりません
これからどれだけの時間を身動き一つとれず、他人の手を煩わせながら生きるのか、不安もありますから
こんな助かり方をしたことを嘆くかもしれませんね

「この命は誰のもの?」このつぶやきは病院だから出てくるんですよね
他人の手を煩わせながらしか生きられないのに、生を紡いでいけるのは人を「生かせる」場所だから
生きることを拒否しようと受け入れてはもらえない
なんの不自由もなく生きているときは命が誰のものかなんて考えもしないのに...
早田さんが出した結論が正しいかどうかはかる基準はどこにもないです
でも最後に江間先生が言った「この病院にいなさい、気が変わるかもしれないから」が不思議と暖かく心に響きました

この作品は今回が初観劇でした、前回まで日下さんが演じられていて今回のご出演を楽しみにしていたんです
日下さんの演技が大好きなわたしとしてはかなり寂しかったです^^;
でも若い石丸さんが演じることで残りの人生の長さに絶望する気持ちはなんとなく理解できました

重たい雰囲気の中、丹下さん演じる看護助手の底抜けな明るさがよかったです
動くことの出来ない患者を可哀想だと思っても、自分が楽しんでいることを隠したりしない
自分より不幸だと思うと人は「自分だけが楽しんでるのは悪いこと」って思うんですよね
それが「思いやり」だと思いがちですけど、真実はどうなんでしょう?
そんなことを思わせてくださいました
この役丹下さんすっごくお似合いだと思いました



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ひばり 2004.6.18

ジャンヌ
野村 玲子
ランス大司教
川口 啓史
(劇団俳優座)
コーション
日下 武史
ラ・トレムイ
高橋 征郎
(劇団民藝)
宗教裁判所大審問官
維田 修二
ラ・イール
右田 隆
主任検事
立岡 晃
ボードリクール
岡本 隆生
ラヴニュ
藤川 和彦
ブーデゥス
荒木 勝
ウォーリック伯
田邊 真也
ジャンヌの父親
鈴木 周
(劇団俳優座)
シャルル七世
味方 隆司
ジャンヌの母親
徳永 街子
(劇団青年座)
王妃
中野 今日子
(劇団俳優座)
ジャンヌの兄
夏目 永一
アニエス
西田 有希
(劇団俳優座)
死刑執行人
坂本 剛
ヨランド王太后
岩瀬 晃
(劇団俳優座)
シャルルの小姓
増嶋 あゆみ
貴婦人たち
大月 悠 岡本 和子 藤井 智子 真弓 ヴァネッサ
鄭 夢秋 赤沼 由桂 村中 ちえ  
英国兵士 他
佐藤 靖朗 富山 篤史 奈良坂 紀  



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