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くろい森の奥深く

おおきな獣が
骸をひとつ
置いて行った

冬が来て
骸は雪に覆われて真っ白になった

春が来て
骸は雪といっしょに
ずくずくと大地に溶けてしまった







やがてやって来る
哀れな獣

知らず
わたしの唇に
笑みがこぼれた