ムシバミ

しゃくしゃくと音がする
私を蝕む音がする

囁くようにまとわりついていたその音は
けれど日増しに大きくなって

私は遠い頭上に
巨大なあぎとを幻視する

ぎざぎざと不揃いな蝕みのしるしが
私を醜く縁取っている

私は
あとどれくらい、残っているのだろうか