| 名前 | 田中土佐（名：玄清 はるきよ） |
| 誕生 | 文政3年（1820）、田中土佐玄良（1800石）の長男として誕生。 |
| 死没 | 慶応4（1868）年8月23日、神保内蔵助とともに自刃。享年数え49歳。墓所：会津天寧寺 |
| 役職 | 若年寄⇒家老 |
| 小史 | 田中家は代々家老職の家柄である。国家老を務めていた文久2年（1862）8月、藩主容保に京都守護職の内命が下った（★）。田中は筆頭家老西郷頼母とともに江戸に駆けつけ、国力に鑑み、強く反対したが聞き入れられず（★）、閏8月、容保は守護職を拝命した。田中は野村左兵衛、外島機兵衛らと先発して京都の事情を探索し、尊攘激派公卿の三条実美らと面談し、容保に三港外閉鎖を建議した（★）。同年12月、容保に随従して上洛。翌文久3年（1863）6月には、容保の命を受けて守護職職掌に関する幕命を得るために東下し、9月に帰京した（不在の間、禁門の政変が起っている）。慶応元年（1864）、病のため職を辞して帰国したが、翌慶応2年、特命をもって呼び戻され、家老に復した。慶応3年（1867）2月、会津藩代表として容保の辞職・帰国を幕府に請願するが許可は得ることができなかった。慶応4年（1868）8月、新政府軍が城下へ進入するに及び、家老神保内蔵助とともに自刃した。 |
| 評判 | 調査中 |
| 詩歌 | 調査中(ご存知の方、ご一報を） |
略年譜
| 文政3 （1820） |
１ 歳 |
誕生 |
| 文政12 （1829） |
10 歳 |
家督1800石（後に2000石）を継ぐ |
| ？ | ？ | 若年寄⇒家老に |
| 文久2 （1862） |
43 歳 |
7/27−幕府、京都守護職設置を決定。＊容保はこの頃から所労（病気）で登城せず。（『再』）【詳しく】 7/28-春嶽、容保に守護職就任の内命を伝える 【詳しく】 |
| 8/7 - 春嶽、容保に京都守護職固辞に対して、就任を勧告する書簡を送る。春嶽、会津藩和田倉屋敷を訪ねて、深夜まで病床の容保の守護職就任を説得。容保、国許と相談するため、急使派遣。（『七』・『京』）【詳しく】＊『再』では、春嶽は8日に容保を訪問。家老横山常徳・用人堀七太夫も同席。 8/19〜20 - 国許から田中土佐、西郷頼母とともに早駕籠で上府【詳しく】。辞退を進言するが、藩論は拝命に決まる。（『七』・『京』・『再』）【詳しく 】 |
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| 閏8/1-容保、将軍から京都守護職に任ぜられる。【関連】 | ||
| ■田中土佐（家老）、野村左兵衛、外島機兵衛、小室金左衛門、川原善左衛門、宗像真太郎、大庭恭平ら、先遣隊として京都に派遣される。柴太一郎の先導で三条実美と面会。京都の情勢を鑑み、三港外閉鎖の建白書を作成。【関連】 | ||
| 12/9−田中、容保に随従して上洛の途に 12/17-田中土佐、横山常徳に書簡（密事往復留『藩・一』p7） 12/23-田中土佐、横山常徳に書簡（『藩・一』p7） 12/24-容保に随従して入京 12/28−横山常徳）・田中土佐、連名して萱野権兵衛らに書簡（『藩・一』p1） |
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| 文久3 （1863） |
44 歳 |
1/3−横山常徳・田中土佐、連名して萱野らに書簡（『藩・一』p18） 1/8−横山常徳・田中土佐、連名して萱野らに書簡（『藩・一』p59） |
| 2/4−横山常徳・田中土佐、連名して萱野らに書簡（『藩・一』p161） 2/29−横山常徳・田中土佐、連名して萱野らに書簡（『藩・一』p193、194、207、208、210、216、229、230、235、265、271）/横山主税・田中土佐、連名して西郷文吾に書簡（『藩・一』p270） |
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| 3/3−横山常徳・田中土佐、連名して西郷文吾に書簡（『藩・一』p265） 3/5−横山常徳・田中土佐、連名して萱野らに書簡（『藩・一』p285、287、289） 3/15-残留浪士24名が会津藩公用方と面談し、公式に会津藩お預かりとなる。この際、横山・田中、浪士に応接。【詳しく】 3/25−横山常徳・田中土佐、連名して萱野らに書簡（『藩・一』p321、335、343、349、353、355、357） 3/31−横山常徳・田中土佐、連名して西郷文吾に書簡（『藩・一』p383） 以下、準備中。また、藩庁記録該当書簡の概容を少しずつUPする予定です。 |
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| 6月−容保の命により、職掌に関する幕命を得るため東下 8月−禁門の政変（8.18の政変） 9月−帰京 |
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| 元治１ （1864） |
45 歳 |
6月−池田屋事件（１） （2） 7月−禁門（蛤御門）の変。 ＊田中の動きは調査中 |
| 慶応１ （1865） |
46 歳 |
＊この年、病により辞職して帰国 |
| 慶応2 （1866） |
47 歳 |
＊この年、特命により復職して上洛 |
| 慶応3 （1867） |
48 歳 |
2/12−容保、京都守護職辞表提出。慰留の老中に対し、田中は辞職を訴える。 |
| 慶応4 （1868） |
49 歳 |
8/23-家老神保内蔵助とともに自刃 |
＜参考＞
『会津藩庁記録』、『再夢紀事』、『続再夢紀事』、『七年史』、『京都守護職始末』、
『会津人物事典（武士編）』、『幕末会津藩』（歴史春秋社）、
『幕末政治と倒幕運動』