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(4)江戸城大名の席格

<ポイント>
■大名が江戸城に登城したときは、決められた控えの間に伺候する。
■控えの間は8種類あったが、大名の家格を表すものでもあった。


将軍縁者
大廊下上之部屋
(おおろうかかみのへや)
御三家(尾張徳川、紀伊徳川、水戸徳川)当主と嫡子。
*水戸は定府、尾張・紀伊はどちらかが在国。
大廊下下之部屋
(おおろうかしものへや)
定席:加賀松平、越前松平、矢田松平
その他:鳥取池田、阿波蜂須賀等
表大名(外様と譜代):五節句、月並登城日に登城
大広間(おおひろま) 基本的に外様大名(従四位下以上)
*仙台伊達家、薩摩島津家のいずれかは在国。
帝鑑間(ていかんのま) 譜代大名(従四位下、従五位下)。
老中・若年寄になることもあり。
柳間(やなぎのま) 外様大名(従五位下)
役職扱いの大名(譜代・一部親藩):表大名の登城日以外に日を決めて登城
溜間(たまりのま) 譜代の重職者と親藩
定席:彦根井伊、会津松平、高松松平
その他:忍松平、桑名松平、松山松平、姫路酒井等
雁間(がんのま) 溜間・帝鑑間以外の城持ち譜代大名。老中・若年寄
になることもあり。淀稲葉等
菊間(きくのま) 無城譜代大名

参考:『史料が語る江戸期の社会実相百話』より作成


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