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文久3年1月4日(1863.2.21):
【江】将軍上洛延期運動:
松平春嶽・山内容堂、薩摩藩の将軍上洛延期案に同意

■将軍上洛延期運動
【江】文久3年1月4日、総裁職松平春嶽・前土佐藩主山内容堂は薩摩藩吉井幸輔・大久保利通が越前藩邸を引見して島津久光の将軍上洛延期案について聞き、これに同意しました

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政事総裁職松平春嶽・前土佐藩主松平容堂の上京要請(こちら)を受けた薩摩藩国父島津久光は、自身の上京は承諾したものの、将軍の早期上洛には不賛成でした。確固とした国是が定まらないまま上洛しては「必定例の浪人等、公卿を扇動して急激の暴論を唱え、不足の変を惹起すべければ」将軍の上洛を延期し、春嶽・容堂・自分などで、先ず京都の形勢を挽回すべきだと考えたからです。久光は、将軍上洛延期を工作することにし、大久保と吉井に、公武合体派近衛忠煕関白・中川宮(当時青蓮院宮)にあてた建白書(こちら)をもたせ、まず京都に向わせていました。両名は近衛忠煕関白の同意を得たうえで勅許も獲得し、今度は、幕府に上洛延期を入説するため、江戸に来ていました。

参考:『続再夢紀事』一(2001.2.19、2004.2.21)
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