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文久3年2月17日(1863年4月4日)

【京】浪士対策:春嶽・容保ら、鷹司関白に有志浪士取扱は任せる沙汰を乞う。
【京】鷹司関白、容保に浪士取締は勘考の上の実施するよう求める密書を送る。

■浪士対策
【京】文久3年2月17日、在京幕府(松平春嶽・松平容保ら)は、鷹司輔熙関白に対し、(有志)浪士処遇については(自分たちに)任せる沙汰を出すよう返事をしました。

<脱藩有志の取り計らいについてはお任せくだされば至当の道をもって処置いたしますので(鷹司関白から示唆があったように)伝奏方からお達しがあるようお願いしたい>(大意ヒロ)

前日の春嶽宛の関白書簡(こちら)に対する返事です。

■浪士捕縛
【京】文久3年2月17日、鷹司関白から容保あてに(不逞)浪士取締りについては十分考えて行うよう確認する密書が届きました。

前日、朝廷は容保に対して浪士取締りを命じましたが、浪士に対して寛大な取扱を考えている容保の問い合わせに対し、鷹司関白は、朝廷は不逞浪士の鎮撫を望んでいるのであり、有志の吟味を望んでいるわけではないと答えていました。そのことを明らかにするため、朝命を改めることになっていました(こちら)。しかし、この日、朝命を改めるのは悪評が立つことになるので、密書を送って内々に意を報せることにしたといいます。内意は、孝明天皇は不逞浪士による乱暴の風説を不憫に思ってそのような浪士の取締を願っているだけであり、この趣旨を取り違えないよう、また有志の憤懣を取り静めることができるよう、勘考してほしい・・・というものでした。

<ヒロ>
やはり、腰がひけた感じの鷹司関白です(笑)。

参考>『会津藩庁記録』・『七年史』一・『続再夢紀事』 一(2003.4.18)


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