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文久2年8月15日(1862年9月6日)
【江】守護職就任:会津藩、所司代の別途任命を要請

■容保の守護職就任
【江】文久2年8月15日、越前藩中根雪江が新京都町奉行に決まった永井尚志に招かれて訪問したところ、会津藩の願いは(1)所司代は別途任命すること(要するに守護職が所司代を兼ねるのではないこと)、及び(2)国許に派遣した家臣が帰るまでは請けることができないので、返答を猶予してほしいこと、だと伝えられたそうです。

<ヒロ>
実は、「再夢紀事」によれば、会津藩は所司代人事を守護職就任の条件の一つにしており、13日には長岡藩主牧野忠恭の登用が幕議では決まっていました。容保が病で登城していないため、会津藩はこのことを知らなかったのでしょうか?

会津藩は最終的な返答は与えていないものの、内心は覚悟を決め、条件闘争を行っているようにもみえます。同時に、幕府が約束通り、本気で支援してくれるかどうかを試していたのかも知れません。

参考:『再夢紀事』(2002.9.25、2003.4.21)
関連:■「京都守護職事件簿」:「文久の幕政改革と京都守護職拝命」■テーマ別文久2年:「守護職就任」「所司代人事

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