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私的幕末日誌<文久2（1862）年> →文久3

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	幕末の主なできごと　◆＝・幕末　◇＝御陵衛士（浪士組）
1 月	◆1/3（2.1)長州藩高杉晋作、幕府随行員として中国行きを命ぜられ、江戸出立。 ◇1/4（2.2)宮部鼎蔵、松村深蔵入京 ◇1/9（2.7)清河八郎、京都挙兵の九州遊説から帰京 ◆1/12（2.10)大橋訥庵らの老中安藤信正襲撃計画が露見し、大橋捕縛される。 ◆1/15（2.13)水戸脱藩平山平介ら老中安藤を坂下門外で襲撃（坂下門外の変） ◇1/17（2.15)宮部・松村、中山忠愛を招いて酒宴。清河も参加。時勢を語る。 ◆1/21（2.19）大久保利通、近衛忠房から勅命は出しにくいとの返答をもらう/久坂玄瑞、武市半平太に「尊藩も幣藩も滅亡しても大義なれば苦しからず」と書く 関連：「開国開城」「坂下門外の変」「薩摩の国政進出島津久光の率兵上京と寺田屋事件
2 月	◆2/7(3.8)真木和泉、久光随従を願って薩摩に入る。 ◆2/11(3.12)将軍家茂、皇女和宮と結婚 ◆◇2/15(3.16)薩摩藩西郷隆盛、帰国。久光東上に反対/薩摩藩士柴山愛二郎・橋口壮介、清河に近々の久光の東上を報せる。 ◆2/27(3.28)吉村寅太郎、土佐へ帰国。 関連：「開国開城」「公武合体策と和宮降嫁」「薩摩の国政進出島津久光の率兵上京と寺田屋事件
3 月	◆3/4(4.5）土佐勤王党吉村寅太郎、土佐脱藩。 ◆3/5(4.6）土佐勤王党間崎哲馬、江戸遊学に出立。 ◆3/10(4.7）薩摩藩国父島津久光、藩内に諭告。 ◆3/11(4.8）吉村寅太郎、萩着。久坂玄瑞に迎えられる ◆3/12(4.10）【京】薩摩藩伊地知貞馨（堀次郎）、入京。 ◆3/13(4.11）西郷隆盛、薩摩を出発 ◆3/14(4.12）島津久光、藩内に再度諭告。 ◆3/15(4.13）幕府、出羽山形藩主水野和泉守（忠精）と備中松山藩主板倉周防守（勝静）を老中登用 ◆3/16(4.4）島津久光、小松帯刀・中山中左衛門・大久保利通ら千余名を率兵して鹿児島出発。 ◆3/18(4.16）【京】長井雅楽、京都に着いて開国遠略を入説　 ◆◇3/23(4.21）吉田東洋、芸家世襲制度廃止/【京】薩摩藩、久光上京前の暴発を恐れ、清河らを大阪屋敷に幽囚。 ◆3/24(4.22）吉村寅太郎、海路大坂へ/坂本龍馬・沢村惣之丞、土佐脱藩。 ◆3/26(4.24）西郷隆盛、下関に到着。大坂に向うことを決意。 ◆3/27(4.25）吉田東洋、諸士階級制度改革発令。 ◆3/28(4.26）西郷隆盛、大坂に到着。 関連：「開国開城」「長州の国政進出：水長盟約と航海遠略策（開国論）」「薩摩の国政進出島津久光の率兵上京と寺田屋事件」
4 月	◆4/5(5.1）土佐藩文武館開校。 ◆文久2年4/6(1862.5.2）久光率兵上京と寺田屋事件(1)東上中の島津久光姫路着。西郷隆盛処分を決める。 ◆4/7(5.3）【京】孝明天皇、攘夷断行の勅旨を朝臣に下す ◆4/8(5.4）【京】久光上京＆寺田屋事件(2)平野國臣、久光に期待する「討幕三策」を朝廷に/土佐勤王党、吉田東洋を暗殺/ ◆4/9(5.5）【兵庫】久光、兵庫着。大久保利通、西郷に決断申し入れ。 ◆4/10(5.6）【坂】久光上京＆寺田屋事件(3)大坂着。激派に三度目の諭告。 ◆4/11(5.7）【江】幕府、安藤対馬守（信正）の老中罷免/【京】長州藩久坂玄瑞ら、長井雅楽の弾劾書を在京藩重臣に提出/【江】長藩周布政之助、江戸到着し、藩政に参与。 ◆◇4/13(5.9)【京】正親町三条実愛、長井雅楽に藩主毛利敬親上京の内旨を伝える/久光上京＆寺田屋事件(4)久光、伏見入り/清河八郎、一挙を前に本間精一郎・安積五郎・藤本鉄石らと薩摩藩大坂屋敷を退去。京都へ/【江】長州藩世子毛利定広、江戸出立 ◆4/14(5.10）【京】長井雅楽、内旨を奉じて退京 ◆4/15(5.11）【江】将軍、御三家・田安大納言・溜間詰大名・布衣以上役人を召しだし、制度の簡素化を面諭。 ◆4/16(5.12）【京】久光上京＆寺田屋事件(5)島津久光非公式に入京・近衛忠房・中山忠能・正親町三条実愛らに幕政改革を進言。久光に滞京・浪士鎮撫の勅命/ ◆4/17(5.13）【京】久光上京＆寺田屋事件(6)島津久光、入京。薩摩藩堀次郎、決起の激派説得。 ◆4/18(5.14）【京】寺田屋事件（７）5日前-久光、有馬新七ら激派説得のために奈良原喜左衛門・有村俊斎を大坂へ派遣。 ◆4/19(5.15）【京】長州藩家老浦靱負、藩兵百余名を率いて入京。 ◆4/20(5.16）【京】寺田屋事件（8）3日前-久光の命を受け、激派説得のために大久保利通下阪。 ◆4/21(5.17）【江】長井雅楽、江戸到着し、藩主上京の内勅を伝える。 ◆4/22(5.18）【京】寺田屋事件(9)前日-長州藩浦靱負、藩士に暴発せぬよう訓示。/真木和泉、決起への参加を決める/久光、激派説得に奈良原・有村・松方正義・藤井良節を派遣。 ◆4/23(5.19）【京】寺田屋事件(10)薩摩藩、急進派を上意討ち/長州藩久坂玄瑞ら、事件の報をきいて所司代襲撃を中止 ◆4/24(5.20）【京】寺田屋事件後(1)孝明天皇、久光の浪士鎮静を賞する内勅。/大久保利通、浪士の中心人物田中河内介を説得 ◆4/25(5.21）【京】寺田屋事件後(2)伝奏、久光に浪士鎮撫の勅命を伝達。/海賀宮門、大久保利通らと会談/【江】幕府、一橋慶喜・徳川慶勝・松平春嶽・松平容堂らの赦免を決定 ◆4/27(5.23）寺田屋事件後(3)薩摩藩、田中河内介父子・海賀宮門らを海路薩摩藩へ護送。 ◆4/28(5.24）【京】長州藩世子毛利定広入京。 ◆4/29(5.25）長州藩士高杉晋作、長崎を出航して上海へ ◆4/30(5.26）【京】朝廷、幕府の要請を受けて、中川宮（青蓮院宮）の赦免を決定 関連：「開国開城」「薩摩の国政進出島津久光の率兵上京と寺田屋事件
5 月	◆5/１(5.29）【京】長州藩に浪士鎮撫＆国事周旋の朝命/寺田屋事件後(4)田中河内介父子、薩摩藩士に殺害される。 ◆5/2(5.30）【江】将軍上洛問題(1)長州藩、幕府に将軍上洛の建白書。 ◆5/3(5.31）【江】会津藩主松平容保、幕政参与に。【江】長州藩、桂小五郎に上京を命ずる ◆5/5(6.2）【京】長州藩中老長井雅楽の謗詞事件。 ◆5/6(6.3）【江】慶喜登用(2)一橋慶喜、言動を慎むようにと家臣を諭す。 ◆5/7/(6.4）：【江】慶喜登用(3)江戸城登城。/松平春嶽、幕政参与に。（＆慶喜が参与に任命されなかった理由） ◆5/8(6.5）【京】勅使東下（1)伝奏、勅使東下を所司代に伝える/【江】春嶽、国是の決定、開国創業の決意を将軍家茂に勧告/松平容保と春嶽の初会見 ◆5/9(6.6）【江】慶喜登用（2)田安慶頼の将軍後見職免除/春嶽、登城して国是確立を再び説く/春嶽、容保を同席させるよう提案/幕府使節、英国との間にロンドン覚書調印　 ◆5/10(6.7）【京】三条実美、九条関白の辞職を請願 ◆5/11(6.8）【京】勅使東下（2)朝廷、勅諭案（三事策）を議定/【江】幕府、水戸脱藩関鉄之介（大老井伊襲撃首謀者）を斬首 ◆5/12(6.9）【京】勅使東下（3)薩摩藩国父島津久光に勅使随従の勅旨/【江】桂小五郎、江戸を出立/【京】久保清太郎・楢崎弥八郎・尾寺新之？。長井雅楽弾劾に東下。 ◆5/13(6.10）【江】慶喜登用(3)老中久世広周、松平春嶽の慶喜登用主張に反対。/将軍上洛問題（2）春嶽、上洛要請を断る/春嶽、御用部屋評議に参加 ◆5/14(6.11）【江】将軍上洛（3）春嶽、老中板倉勝静と上洛をめぐり激論。 ◆5/15(6.12）【京】勅使東下(4)久光、勅使東下延期に反対/【江】上洛（4）大目付大久保忠寛・駒井朝温、春嶽に老中上洛中止を説く/長井雅楽、長州藩の国事周旋に春嶽の協力を請う ◆5/16(6.13）【江】勅使東下(5)京都から沙汰が届く/上洛(5）春嶽、将軍上洛の上の陳謝・慶喜登用等を説く ◆5/17(6.14）【江】上洛(6）幕議、老中久世の上洛中止を決定/春嶽、不満をもらす ◆5/18(6.15）【京】勅使東下(6)近衛忠房、延期やむなきを久光に説明/【江】蕃書調所を洋書調所に改称 ◆5/19(6.16）【京】勅使東下(7)久光、東下の強い決意を示す/九条関白辞職し、近衛忠煕を関白にとの議/【江】慶喜を水戸藩主養子にとの議 ◆5/20(6.17）【京】勅使東下(8)大原重徳に、一橋慶喜・松平春嶽登用の沙汰書が授けられる。 ◆5/22(6.19）【京】勅使東下（9)大原と護衛の薩摩兵京都出立/【江】将軍、制度の簡素化と武備充実を達す ◆5/23(6.20）【江】前竜野藩主脇坂安宅老中に。老中内藤信親辞職願い。 ◆5/24(6.21）【江】上洛(7）老中、春嶽の将軍上洛主張に同意/所司代（1)後任を本庄宗秀にとの評議/勅使東下(10)勅意三事策、江戸に伝わる。 ◆5/26(6.23）【江】上洛(8)幕議、将軍上洛を決定/老中内藤罷免/所司代(2)容保、本庄宗秀の所司代に反対・容保を所司代にとの内評 ◆◇5/28(6.25）【江】所司代(3)容保、所司代の内命を断る/幕府、長州藩主毛利敬親の上洛を許可。/【京】清河八郎、長州藩浦靱負に薩長激励の上書。 ◇5/29(6.26）【京】清河八郎、桂小五郎の面会を求める
6 月	◆6/1(6.27）【江】上洛(9)幕府、将軍家茂の近日上洛による公武一和を布告/東禅寺襲撃事件/【京】清河八郎、退京途上伏見の薩摩屋敷に立寄り、冷笑されるが、藩士某から活動資金200両を贈られる。 ◆6/2(6.28）【江】首席老中久世広周罷免。板倉、幕閣の中心に。 ◆6/3/(6.29）：【江】将軍家茂、慶喜を招いて懇談/勅使(11)幕府、勅使東下が薩摩藩の願いによるもので、天皇の意思でないと知る/薩摩藩士堀小太郎（伊地知貞馨）、春嶽に国事周旋の助力と久光との面会を求める ◆6/4(6.30）【江】大小監察、御用部屋の評議に参加 ◆6/5(7.1）【江】勅使東下(12)薩摩藩伊地知貞馨（堀小太郎）、幕政参与松平春嶽に助力を求める/長井雅楽、帰郷謹慎を命ぜられる。 ◆◇6/6【江】長州藩主毛利敬親、江戸出立（久光の入京直前）/老中板倉勝静、春嶽に京都からの密書を見せる/越前藩、春嶽の進退を評議/【京】清河八郎、水戸浪士による横浜攘夷を企図して京都出立 ◆6/7【江】勅使東下（13）大原重徳、島津久光と薩摩兵江戸着。 ◆6/8【江】春嶽、島津久光と会談。 ◆6/9【江】春嶽、登城とりやめ。薩藩伊地知、越前藩邸訪問。 ◆6/10【江】勅諚(1）勅使江戸城登城。一橋慶喜・松平春嶽登用の沙汰を伝える。 ◆6/11【京】議奏、将軍上洛を促す書簡を大原重徳に/【江】勅諚(2)幕府の評議/【京】中山忠能、土佐藩に上京の内命 ◆6/13【江】勅諚(3）勅使大原重徳登城。松平容保・松平春嶽・老中らと会し、回答催促。 ◆6/14【江】勅諚(4)越前藩、孤立する春嶽の進退を評議（慶喜への嫌疑、薩摩藩への疑念、会津藩は？）」 ◆6/16【江】勅諚(5）島津久光、老中脇坂安宅に対して勅諚尊奉を遊説 ◆6/17【江】勅諚(6）幕議・勅諚は薩摩の私意から出るとみなし、慶喜登用を決さず/島津久光の薩摩藩主就任否決の幕議 ◆6/18【江】勅諚(7）勅使大原重徳登城（三度目）。老中、春嶽の総裁職就任承諾。慶喜の登用をしぶる/春嶽辞任を決意し、以後、登城とりやめ/長井雅楽、謹慎のため帰国の途へ。 ◇6/19【京】清河、村上俊五郎とともに島田左近を襲撃失敗。 ◆6/22【江】容保ら、春嶽の登城を促す ◆6/23【江】春嶽、幕政参与辞任の内願を老中脇坂に。大目付大久保一翁にも挨拶/久光、勅意が貫徹しないことを慙愧する書を春嶽に遣わす&中山忠左衛門、薩摩藩は邪魔者排除・武力による助勢の準備があると明かす/越前藩、春嶽登城再開の「条理」を講究【京】関白、九条尚忠から近衛忠煕に。（←薩摩藩の周旋） ◆6/24【江】大目付、越前藩邸に勅使への回答書を持参。越前藩、一翁に春嶽辞任内願の真意は、幕府が私政を改めないことにあると説明 ◆6/25【江】勅諚(7）勅使大原重徳、老中脇坂安宅・板倉勝静を招いて慶喜登用を催促/一翁、幕私を去る議論に同意/春嶽、「幕私を去る」ため、登城再開を決定/容保、春嶽に翻意を促す（会津藩＆越前藩の微妙な距離感）」 ◆6/26【江】勅諚(8）勅使大原重徳、老中脇坂・板倉に慶喜登用即答を迫る。薩藩大久保一蔵（利通）、隣室に刺客を伏せる。 ◆6/27【江】勅諚(9）薩摩藩士、老中退営をみると称し、江戸城桔梗門外を徘徊。 ◆6/28(7.24）土佐藩主山内豊範、2000名を率いて土佐出立。武市半平太ら随従。 ◆6/29【江】勅諚(10）勅使大原、四度目の登城。老中、慶喜登用（後見職）に同意。 ◆6/30【江】酒井忠義を罷免し、後任に大坂城代本庄宗秀/長州藩激派久坂玄瑞ら帰国途中の長井雅楽要撃に失敗 関連＞＞「開国開城」「勅使大原重徳東下と文久2年の幕政改革」
7 月	◆7/１(7.27）【江】勅諚(11）勅使大原、五度目の登城。将軍、奉答。（おさらい：慶喜・春嶽登用の勅諚奉承問題） ◆7/2【京】長州藩主毛利敬親入京。 ◆7/3)：【江】大久保忠寛（一翁）、側用取次に ◆7/6(8.1）【江】慶喜、一橋家再相続。将軍より、将軍後見職就任の直命/【京】長州藩、藩論を攘夷に転換。/小楠、江戸に到着 ◆7/7【江】慶喜、春嶽に政事総裁職就任を勧告/横井小楠、春嶽に登城を助言/島津久光、老中に幕政改革の建白書を提出。 ◆7/8【江】小楠・中根雪江、大久保忠寛訪問。忠寛、小楠の三策に感服。 ◆7/9【江】春嶽、政事総裁職就任/勅使との会見(1）勅使大原重徳、慶喜・春嶽を会見に招請 ◆7/10【江】大赦(1）春嶽、大赦を主張。慶喜は同意せず/春嶽、新所司代本庄宗秀の意見をきく ◆7/11【江】大赦(2）大赦問題を再び議す/幕府、本庄と京都警衛について協議 ◆7/12【江】大赦(3）慶喜・老中、大赦に同意/所司代(4)勅使大原、春嶽に新所司代本庄の更迭を示唆/ ◆7/13【京】毛利敬親、長井雅楽の建白書却下＆国事周旋の勅許を請う。 ◆7/14(8.9)高杉晋作、上海から長崎到着 ◆7/16【江】勅使との会見(2)久光陪席をめぐって会見中止/【京】長州藩に謗詞事件氷解＆国事周旋の沙汰 ◆7/18【江】勅使との会見(3）大原、老中抜きの会見を要求/所司代(5)長州藩小幡彦七、新所司代本庄就任に関する京都の不穏を伝える/越後浪士・本間精一郎、岩倉具視ら「四奸ニ嬪」排斥を主張 ◆7/19【江】勅使との会見(4）大原、登城の上の伝宣を承諾。 ◆7/20【江】勅使との会見(5）大原、帰京の申し出/大赦(4）将軍家茂、大赦を裁可/【京】長州藩主敬親、三事策に関する疑義を陳述/薩摩藩田中新兵衛、島田左近暗殺(天誅（テロ）の始まり） ◆7/21【江】勅使との会見(6)慶喜、23日の勅使との会見（久光陪席）を了承/所司代(6)&守護職(1)本庄に代え、容保に上京をとの幕議/ ◆7/23【江】勅使との会見(7）久光陪席。勅使11か条の要求を伝達。 ◆7/24【京】長州藩主敬親、「天朝へ忠節」を重要視する諭達/公武合体派岩倉具視ら辞表を提出。 ◆7/25【江】松平春嶽、老中板倉勝静に将軍上洛を説く ◆7/26【江】守護職就任(2）会津藩と越前藩の会盟 ◆7/27【江】守護職就任(3）幕府、京都守護職設置を決定/【京】奉勅東下(1）長州藩主父子に滞京・東下周旋の朝命。 ◆7/28【江】守護職就任(4)松平春嶽、会津藩家老横山主税を呼び出し、京都守護職内命を伝える/【京】孝明天皇、岩倉・千種・富小路（公武合体派公卿）の近習を免ず。　 ◆7/29【江】守護職就任(5)会津藩、内命を固辞/ 関連＞＞「開国開城」「勅使大原重徳東下と文久2年の幕政改革」「長州藩論一転・破約攘夷へ」
8 月	◆8/2(8.26）【江】守護職就任(6)会津藩（留守居役？）野村左兵衛、越前藩士中根雪江らを招いて懇談/【京】奉勅東下(2)長州藩世子毛利定広に東下周旋＆幕府に安政の大獄関係者赦免の沙汰/長州藩、6か条の質疑書/久坂玄瑞の「廻瀾條議」 ◆8/3【京】奉勅東下(3）世子定広、奉勅東下の途に ◆8/6【江】守護職就任(7)中根雪江、春嶽の使者として会藩家老横山主税宅訪問。守護職就任を説く。 ◆8/7【江】幕府、朝廷に対して従来の失政を謝し、新政を行うことを奏する。/守護職就任(8)幕府、永井尚志を京都町奉行に任命。 ◆8/8(9.1）【江】守護職就任(9)松平春嶽、直々に松平容保の京都守護職就任を説得/ ◆8/9【江】守護職就任(10)会津藩家老横山常徳（主税）、守護職就任の条件を出す ◆8/11【江】守護職就任(11)&所司代(7)会津藩未決の条件は(1)諸浪士、(2)将軍上洛、(3)所司代人事 ◆8/12【江】島津久光叙任(1)勅使大原重徳登城。春嶽・老中らと会して久光叙任の同意を求める/ ◆8/13【江】守護職就任(12)&所司代(8)会津の条件を容れ、所司代に牧野忠恭登用との幕議 ◆8/15【江】守護職就任(13)&所司代(9)会津藩、所司代は別途任命を要請/山内容堂、宥免後初登城、家茂に謁す/老中脇坂安宅辞職願い。 ◆8/16【江】久光叙任(2)勅使饗応。勅使大原、春嶽・老中らに再び久光叙任の同意を求める/前老中久世・安藤に隠居・急度慎の幕命。/桂小五郎江戸着。/激派公卿13名の弾劾書提出事件 ◆8/18【江】勅諚改竄(1)勅使大原、桂小五郎を呼び出し、改竄の勅諚を授けようとし、辞される。大原、改正の勅諚下賜を京都に請う（背景：薩長の対立）/勅使登城して辞見/久光叙任(3)幕府、久光の叙任拒絶を伝える。 ◆8/19【江】守護職就任(14)国許から家老田中土佐・西郷頼母が上府/勅諚改竄(2）毛利定広江戸着。桂ら議して改竄の勅諚受領を決定。/慶喜、春嶽・久光を館に招いて会す。久光、幕政改革意見24か条を示す ◆8/20【江】守護職就任(15)会津藩、守護職拝命を決める/勅諚改竄(3）長州藩、改竄の勅諚受領/岩倉・千種・富小路（公武合体派公卿）の蟄居、辞官落飾 ◆8/21(9.14）【江】生麦事件(1)島津久光一行、勅使に先立ち江戸を出立。生麦事件を起こす。関連＞＞「開国開城」「生麦事件」 ◆8/22(9.15）【江】生麦事件(2)勅使大原江戸出立、春嶽・小楠の生麦事件対策3案/勅諚改竄（4）毛利定広、春嶽に勅諚の周旋を依頼 ◆8/23(9.16）【江】生麦事件(3)英国、犯人逮捕を要求、春嶽、生麦事件処理をめぐって幕府に失望 ◆8/24(9.17）【江】守護職就任(16)会津藩、内命御請を伝達/毛利定広、登城して大赦の勅諚伝達。将軍家茂拝受/幕政改革へ(1)春嶽、大目付岡部長常に登城拒否を通告/清河、江戸到着。3後、水戸に向けて出立。 ◆/久我建通（「四奸」）蟄居・辞官・落飾、今城重子　辞職・落飾 ◆8/27(9.20）【江】幕政改革へ(2)大目付岡部長常、小楠の国是七条ー幕政改革論（将軍上洛と失政の陳謝、参勤交代廃止等）に感服/【彦】長野主膳斬首 ◆8/28(9.21）【江】幕政改革へ(3)側用取次大久保忠寛(一翁）、小楠に春嶽の登城再開を求める。 ◆8/29(.9.22）【江】幕政改革へ(4)春嶽、幕府の「私」政を去れという意見書（総裁職辞表）を岡部長常に ◆8/30(9.23）【江】生麦事件(4)英国側、老中板倉邸で犯人引渡しを要求/松平容堂に国事周旋の沙汰
閏 8 月	◆閏8/１(9.24)【江】守護職就任(17)会津藩主松平容保、京都守護職拝命/ 幕政改革へ(5)老中板倉勝静、横井小楠に感服し、幕政改革断行を決意 ◆閏8/2(9.25)【江】会津藩家老横山主税、越前藩邸を訪門 ◆閏8/3(9.26)【江】幕政改革へ(6）幕府、三奉行らを政治改革用係に任命/岡部、春嶽登城を申し入れる ◆閏8/4(9.27)【江】幕政改革へ(7)越前藩、春嶽の登城再開を決定/　宇都宮藩家老間瀬、山陵修補建白案を春嶽に見せる ◆閏8/5(9.28)【京】長州藩主毛利敬親、幕府の上書非難の意見書を議奏に提出。 ◆閏8/6(9.29)【江】幕政改革へ(8)春嶽登城再開/【京】勅使大原重徳帰京 ◆閏8/7(9.30)【江】幕政改革へ(9）大会議/【京】島津久光帰京。 ◆閏8/8(10.1)【江】宇都宮藩、幕府に山陵修復の建白/宇都宮藩家老間瀬和三郎、越前藩邸訪問 ◆閏8/9(10.2)【京】孝明天皇、久光に御剣下賜。（この日？）久光、公武合体意見書を議伝両役に/伝奏、幕府に責問書/【水】清河八郎、水戸に入る。武市半平太の時務策を青蓮院宮（中川宮）へ/ ◆閏8/10(10.3)【江】幕府、宇都宮藩の山陵修復の建白を採用 ◆閏8/11(10.4)【江】幕府、横井小楠の意見を容れ、来年2月の将軍上洛を内定(&将軍上洛問題背景) ◆閏8/12(10.5)清河八郎、水戸藩激派の住谷寅之助・山口徳之進らに京都の情勢を説き、尊攘を議論 ◆閏8/13(10.6)長州藩桂小五郎、宍戸宛書簡で会津藩上洛の上は、京都をすべて統括する「全大所司代」となると記す。（『木戸孝允文書』） ◆閏8/14(10.7)【京】天皇の「公武一和の思召」が公卿・堂上に触れられる/在京長州藩要路、近衛関白に攘夷に関する朝議の確定を迫る/【江】前京都所司代酒井忠義に隠居の幕命/宇都宮藩主戸田忠恕、山陵修補御用掛に/清河、幕府に上書を書くために水戸を発つ ◆閏8/15(10.8)【江】幕政改革へ(10)後見職一橋慶喜・大目付岡部長常、老中らの因循に憤慨して登城中止/幕府、参勤交代制度の改革を達す ◆閏8/16(10.9)【江】幕政改革へ(11)慶喜、春嶽に幕政改革の意見書を送り、辞意を示唆。 ◆閏8/17(10.10)【江】幕政改革へ(12)幕府、進見物全廃を議決。/住谷、清河に再合流 ◆閏8/18(10.11)【京】天皇、朝臣に攘夷の意思を示す/【江】勝海舟、軍艦奉行並に登用 ◆閏8/19(10.12)【京】武家伝奏坊城大納言、守護職の職掌を問う書簡を幕府に発す。/勝海舟、松平春嶽に海軍振興のための人材登用の必要性を陳述 ◆◇閏8/20(10.13)【江】彦根藩の京都守護を免ず/勝海舟、海軍制度改革会議において軍艦配備よりも人材育成の必要性を主張。/【京】本間精一郎暗殺/【水】清河、住谷と別れて河原子村へ。春嶽への大赦の建白を起草 ◆閏8/2１(10.14)【京】久光、破約攘夷は無謀、幕府の改革・武備充実が先、などの建白書を近衛関白に提出 ◆閏8/22(10.15)【江】幕政改革へ(13)幕府、改革令を布告（参勤交代の緩和・大名妻子帰国許可等）→文久の幕政改革の本格化/【京】「天誅」(1)九条家諸太夫暗殺 ◆閏8/23(10.16）【京】久光、帰国のため京都出立/【江】幕政改革へ(14)幕府、改革による失業者の生計方法を議論、大奥改革の議論 ◆◇閏8/24(10.17）【江】一橋慶喜登城再開/彦根藩に所領2郡上知の幕命【他】清河、春嶽への上書を水戸藩士住谷に託し、間崎哲馬・山岡鉄舟に周旋するよう依頼 ◆閏8/25(10.18）【京】前関白九条尚忠、落飾・重慎 ◆閏8/26(10.19）清河、水長盟約当事者・西丸帯刀と会う。 ◆閏8/27(10.20）【京】朝廷、長州藩主毛利敬親に幕府の破約攘夷決定周旋を命じる。 ◆閏8/28(10.21）【京】長州藩と土佐藩の連携が決まる ◆閏8/29(10.22）【京】「天誅」(2)目明し文吉暗殺/【江】朝廷から守護職の職掌を問う書簡が届く
9 月	◆9/1(10.23）【京】「ニ嬪」堀河紀子辞職・隠居/【江】反改革(1)芳野金陵、改革の失業者によるテロを警戒し、春嶽に登城中止を忠告 ◆9/4(10.26）【江】長州藩世子毛利定広、春嶽に三事を説く/反改革(2)桂小五郎、越前藩に横井小楠の他出中止を忠告/山内容堂に京都守衛の朝命 ◆9/5(10.27）【江】将軍上洛()慶喜、将軍に先立つ上洛を断る ◆9/6(10.28）【江】慶喜・春嶽・老中連署で守護職の職掌を説明する書を朝廷に提出 ◆9/7(10.29）【江】将軍上洛()幕府、明年2月の将軍家茂上洛を布告。 ◆9/8(.10.30）【京】中山忠光、武市半平太に「四奸ニ嬪」天誅の助力を依頼。 ◆9/9(10.31）【江】幕府、水戸藩主徳川慶篤に武田耕雲斎・大場一真斎の家老復職を勧告 ◆9/10(11.1）【江】政事総裁職松平春嶽、山田方谷を招いて時事意見を聞く/【京】中山忠光、関白に岩倉具視らの追放を迫る ◆9/11(11.2）【江】春嶽に上洛随従の台命/反改革(3)長州藩周布政之助、春嶽に反改革派の動きを忠告/和宮称号に関する伝奏書簡が届く/唐津藩世子小笠原長行老中格に【他】幕府最初の留学生、榎本武揚ら15名、長崎からオランダへ出発。 ◆9/12(11.3）【江】慶喜に先発上京の台命/山内容堂上洛の朝命が届く/【京】岩倉具視らの屋敷に脅迫状投げ込み。 ◆9/14(11.5）【江】反改革(4)周布政之助ら、越前藩に反改革派の動き・京都の攘夷確定等を告げる/兵庫開港を不可とする沙汰書が届く/勝海舟、老中板倉勝静に将軍の海路上京を勧める【水】水戸藩、武田耕雲斎らの家老復職を決定 ◆9/16(11.7）【江】慶喜の上京＆開国上奏内定/攘夷奉勅(1)松平春嶽、藩内で必戦・破約攘夷（⇒自主開国）を議論させる/【京】攘夷別勅使派遣(1)薩長土有志、攘夷勅旨奏請を決議 ◆9/17(11.8）【江】松平容保、幕府に三港(長崎・箱館・下田)外閉鎖等の破約攘夷の建白/会津藩小室金吾、越前藩邸訪問 ◆9/18(11.9）【京】別勅使派遣(2）薩長土藩主、朝廷に対して、幕府への攘夷勅諚下賜の建白。 ◆9/19(11.10）【江】攘夷奉勅(2)春嶽、必戦・破約攘夷を主張。 ◆9/20(11.11）【京】別勅使派遣(3)朝廷、攘夷勅諚の伝達のため三条実美を別勅使・姉小路公知を副使に任命/【江】攘夷奉勅(3)町奉行小栗忠順、幕権を立てることを主張。容保、奉勅を主張。 ◆9/21(11.12）【京】武市半平太ら、近衛忠煕関白留任勧告を密議/【江】長州藩周布・桂小五郎ら、横井小楠と初会談し、「疑因氷解」/清河八郎、お蓮追悼の手紙を書く ◆9/22(11.13）【京】久坂玄瑞・武市、慶喜の上京延期を密議 ◆9/23(11.14）【江】攘夷奉勅(4)長州藩周布・桂ら、春嶽を訪れ、幕府の攘夷議決を迫る/【京】京都町奉行与力渡辺金三郎、同心森孫六・大河原重蔵暗殺。 ◆9/24(11.15）【江】攘夷奉勅：容堂、春嶽に攘夷奉勅の覚悟を促す/中根靱負、大目付岡部長常に「攘夷」の意味を説く ◆9/25(11.16）【江】攘夷奉勅：)春嶽・横井小楠、慶喜に破約攘夷を入説/【京】朝廷、勅使東下の報を発す/武市、青蓮院宮に慶喜上京延期を入説/朝廷、九条尚忠・岩倉具視らの洛中居住禁止 ◆9/26(11.17）【江】攘夷奉勅：)春嶽、長州藩への攘夷の沙汰を示すが、諸有司はなおも破約攘夷に異議/【京】一橋慶喜上京延期の沙汰 ◆◇9/27(11.18）【江】攘夷奉勅：春嶽、辞職を決意して登城中止。/山岡鉄舟、仙台着。清河八郎と今後の方策を打ち合わせて帰る ◆9/28(11.19）【京】来月12日勅使東下の発表/所司代代行酒井忠績に天盃下賜も、天皇出座せず（＆所司代人事について） ◆9/29(11.20）【江】攘夷奉勅：)大久保一翁（忠寛）、横井小楠の破約攘夷の説明に納得/山内容堂、慶喜の上京延期を勧告【京】新所司代、牧野忠恭入京 ◆9/30(11.21）【江】攘夷奉勅(：慶喜、幕府をすでになきものとする開国論を主張。/小楠、慶喜に感服/会津藩士小室金吾、越前藩に、守護職は国是に関わらなくてもよいとの板倉老中の言を語る/【京】土佐藩有志、親兵設置建白を内決 関連＞＞「開国開城」「第2の勅使三条実美東下と攘夷奉勅＆親兵問題」
10 月	◆10/１(11.22）【江】攘夷奉勅：春嶽、登城。慶喜の開国論に同意/守護職松平容保に上京出発の暇（漏洩を怖れられた会津藩）/慶喜の上京猶予の朝命届く/定広、慶喜の上京延期を勧告/【京】近衛関白、上京を促す宸翰を薩摩藩国父島津久光に下す/土佐藩・長州藩激派、親兵設置を協議。 ◆10/2(11.23）【京】薩摩藩激派、親兵設置提議に同意。 ◆10/3(11.24）【江】慶喜の出立、10月9日と定まる。 ◆10/4(11.25）【京】長州藩主毛利敬親参内。天盃を賜う/【江】慶喜、上洛を躊躇 ◆10/5(11.26）【京】薩長土有志連署で親兵設置を建白/土佐藩主山内豊範参内。天盃を賜う/勅使優待(1)三条実美、会津藩士野村左兵衛・外島機兵衛に勅使待遇改正周旋を依頼。/【江】慶喜に上京中止の台命（慶喜上京延期のおさらい） ◆10/6(11.27）【江】桂小五郎、越前藩に側用取次大久保忠寛（越中守）の紹介を依頼 ◆10/7(11.28）【京】青蓮院宮尊融法親王、攘夷勅使派遣に否定的。朝廷要職が参集し、勅使について協議 ◆10/8(11.29）【江】攘夷奉勅：春嶽、慶喜に政権返上覚悟の開国上奏を迫る ◆10/9(11.30）【江】薩摩藩士高崎猪太郎、山内容堂に意見書 ◆10/11(12.2）【京】土佐藩主、別勅使に先立ち、藩兵500余名を率いて江戸に向って京都を出立【江】/勅使優待(2）松平容保、勅使待遇改善を建議するが老中板倉勝静に反論される。 ◆10/12(12.3）【京】別勅使、京都を出立/容保に滞府周旋の朝命【江】攘夷奉勅＆勅使優待：松平春嶽、幕府の朝廷尊崇のなあに総裁職辞表を内決 ◆10/13(12.4）【江】攘夷奉勅＆勅使優待：春嶽、幕府批判の総裁職辞表を提出 ◆10/14(12.5）【江】勅使優待：山内容堂、一橋慶喜に優待を入説/長州周布政之助、越前藩に大久保忠寛（一翁）への面会仲介を依頼 ◆10/15(12.6）【江】勅使優待)容堂、老中に入説 ◆◇10/17(12.8）【江】容保、小笠原長行と激論/水戸藩、薩摩藩邸上書提出27士（林忠左衛門・吉成恒次郎ら）の藩地送還決定。極刑を恐れた慶喜、中止を勧告。/講武所教授松平主税介、浪士懐柔策を幕府に建言 ◆10/18(12.9）【江】攘夷奉勅：容堂、大目付岡部長常に攘夷を請けねば「攘将軍」になりかねないと攘夷を入説。幕議、奉勅に動く ◆10/19(12.10）【江】攘夷奉勅：慶喜、春嶽に攘夷奉勅に同意と伝える（＆開国論者容堂の本音） ◆10/20(12.11）【江】攘夷奉勅：幕議、開国上奏から攘夷奉勅に一転・勅使優待内決/大久保忠寛（一翁）、春嶽に「大開国でなければ大政奉還」論（開国上奏し、朝廷が攘夷断行を命じたときは大政奉還・諸侯の列に下ること）を主張 ◆10/21(12.12）【江】攘夷奉勅：慶喜、老中に辞職の内意を示す/山内容堂、開国論の大目付岡部長常を面責 ◆10/22(12.13）【江】攘夷奉勅：慶喜、「攘夷に定見なし」と後見職の辞表 ◆10/23(12.14）【江】攘夷奉勅：小栗忠順ら慶喜に登城を説得/横井小楠、春嶽に登城説得/容堂、忠寛の「大開国論」に感服/左遷？(1）大久保一翁（忠寛）・岡部長常・小栗忠順（開国論者）に「天誅」の風聞 ◆10/24(12.15）【江】攘夷奉勅(：)春嶽・容堂、慶喜の辞職翻意を勧告 ◆10/25(12.16）【江】攘夷奉勅：長州藩世子毛利定広・側用取次大久保忠寛（一翁）、慶喜に登城を説得/左遷？(2)小笠原長行、一翁更迭と安政大獄追罰主張/【京】因幡鳥取藩主池田慶徳に攘夷周旋の朝命/「五十人組」（中岡ら）入京 ◆10/26(12.17）【江】攘夷奉勅：慶喜、春嶽の説得に応じ登城/幕府、勅使優待を決定 ◆10/27(12.18）【江】攘夷別勅使品川到着 ◆10/28(12.19）【江】攘夷別勅使三条実美・姉小路公知、江戸着/山内容堂、幕府御用部屋評議に参加/薩摩藩小松帯刀・高崎猪太郎、春嶽に近衛関白・青蓮院宮の内意を伝える 関連＞＞「開国開城」「第2の勅使三条実美東下と攘夷奉勅＆親兵問題」
11 月	◆11/2(12.22）【江】攘夷奉勅：)幕府、「開国説が実行される時機もあるだろう」と攘夷奉勅を決議。 ◆11/3(12.23）【江】左遷？(2）慶喜・春嶽、一翁転出を内議 ◆11/4(12.24）【江】左遷？(3）幕府、一翁の講武所奉行転出を決定 ◆11/5(12.25）【江】池田慶徳（相模守）攘夷周旋の出府/春嶽、慶徳（慶喜兄）に慶喜が幕習を脱するよう尽力を依頼/一翁の講武所転出/幕府の軍制改革会議/小笠原長行、板倉勝静に井伊直弼ら追罰と幕府の失政陳謝を主張 ◆11/6(12.26)【江】幕府の軍制改革会議。 ◆11/7(12.27）【江】彦根藩士加藤吉太夫、幕府に抗議して自刃/慶徳、春嶽に朝旨を伝宣　 ◆11/8(12.28）【江】容堂、勅使に奉答次第を告げる ◆11/10(12.30）【江】攘夷奉勅：)慶喜、病と称して登城停止 ◆11/11(12.31）【江】老中板倉暗殺(1)薩摩藩高崎猪太郎、板倉暗殺計画を内報/慶喜、中納言に ◆11/12(1863.1.1）【京】薩摩藩と守護職(1)島津久光を守護職にとの朝命/【江】政事総裁職松平春嶽、後見職一橋慶喜に老中板倉勝静の進退を相談/薩摩藩高崎猪太郎(高崎五六）、山内容堂に長州藩士横浜襲撃計画を告げる/清河八郎、春嶽に上書/ ◆11/13(1.2）【江】高杉晋作・久坂玄瑞ら長州藩士11名、世子毛利定広の説得で横浜襲撃中止/蒲田梅屋敷事件(1）長州藩周布政之助、容堂を誹謗/攘夷奉勅(26)鳥取藩主池田慶徳、慶喜に攘夷入説 ◆11/14(1.3）【江】幕薩提携へ(1)薩藩岩下佐次右衛門・吉井幸輔、松平春嶽に横井小楠に感服したと述べ、島津久光上京を促すよう依頼/蒲田梅屋敷(2)土佐藩士、周布引渡しを求める ◆11/15(1.4）【江】攘夷奉勅：慶喜、再度の後見職辞表提出/【長】長井雅楽の切腹を決定。/【京】長野主膳妾村山タカ、生き晒し。タカ息子多田帯刀斬殺 ◆11/16(1.5）【京】薩摩と守護職(2)朝廷、容保に久光と力を合わせるようにとの沙汰/【江】和宮の来秋上洛の達書が届く ◆11/17(1.6）【江】攘夷奉勅：慶喜、春嶽の説得に「攘夷奉勅は浮浪の姦計にはまるだけ」と応ぜず。 ◆11/18(1.7）【江】板倉暗殺(2)幕閣、越前藩に容堂に壮士説得を依頼するよう申入れ。 ◆11/19(1.8）【江】横井小楠、勝海舟に「攘夷は興国の基を言に似たり」と返答/板倉暗殺(3)越前藩、壮士説得を容堂に依頼/ ◆11/20(1.9）【江】幕府、故井伊直弼ら安政大獄関係閣老に追罰（老中格小笠原長行主導） ◆11/22(1.11）【江】薩摩と守護職(3)容保、久光の守護職任命に不同意/老中板倉再登城/水戸藩主徳川慶篤、武田耕雲斎、大場一真斎らを家老に復職させる。 ◆11/23(1.12）【江】安政の大獄関係諸有司に追罰。和宮の号を旧に復する。 ◆11/24(1.13）【江】老中板倉・水野・小笠原、慶喜登城を説得 ◆11/25（1.14）【江】幕薩提携へ(2)フランス軍艦が大坂入港して条約勅許を迫るという風聞を根拠に、老中板倉・小笠原、容保と旗本精鋭の急西上と慶喜・将軍の率兵上京を上書/会津藩外島機兵衛、大目付岡部長常を訪問し、京都町奉行永井尚志との共同意見として慶喜と重職の即時上洛を訴える。/老中格小笠原長行ら、慶喜に登城を説得/幕府、水戸藩に激派林忠左衛門らの放免を命ずる/ ◆11/26(1.15）【江】慶喜、台命により登城/幕薩提携(3)幕府、慶喜・容保・春嶽・容堂の即時海路上京を評議/容堂、春嶽と上京後の方針を協議。小楠、容堂に薩摩藩を含めた京都会議における国是決定論を説明。容保、重職早期上洛と久光守護職反対を繰返し主張し、春嶽・容堂に「倦まれ」る/ ◆11/27【江】攘夷奉勅(30)別勅使三条実美・姉小路公知の江戸城入城・攘夷の勅諚と親兵設置の沙汰を伝宣 ◆11/28【江】幕薩提携(4)慶喜、春嶽に2万の大兵を率いての上京を示唆・春嶽、即答せず/安政大獄刑死者6名（安島帯刀・橋本左内・吉田松陰ら）の墓碑建立が赦される ◆11/29【江】幕薩提携(5)春嶽、幕薩連合による公武合体推進を建議し、老中・慶喜、同意する。/攘夷奉勅(31)慶喜、勅使饗応。勅使の攘夷布告要請を拒否/勅使、摂海防禦名目の慶喜上坂計画に即答を避ける/ ◆11/30【江】幕薩提携(6)幕議、久光の上洛を促すことに決まる。薩藩高崎猪太郎（高崎五六）が上洛を促すため薩摩へ下る計画/慶喜・小笠原長行（老中格）海路上京内定 関連■「開国開城」「第2の勅使三条実美東下と攘夷奉勅＆親兵問題」　「幕府の公武合体派連合(幕薩連合）策」
12 月	◆１2/1(1.20）【江】幕薩提携(7)春嶽、薩摩藩高崎五六に、近衛忠煕・青蓮院宮・島津久光への書簡を託す。/薩摩藩と守護職(5) 幕府は久光の守護職任命に幕府は異議はないが、尾張・会津・長州の反対により、来春将軍上洛時まで発表を見合わせるとを伝える/前尾張藩主徳川慶勝に先発上京・老中格小笠原に上坂の幕命 ◆１2/2(1.21）【江】薩摩藩と守護職(6)容保、久光と協力して京都守護するようにとの内沙汰を幕府に示す。 ◆１2/3(1.22）【江】攘夷奉勅(32)勅使と春嶽の会見(慶喜欠席）。春嶽、攘夷布告に同意/勅使、慶喜の上坂に同意/薩摩藩と守護職(7)勅使三条、久光の守護職任命の幕議に驚く/横井小楠、攘夷三策を建議/幕府、軍制改革（翌年1月中旬めどの「歩兵組」編制） ◆12/4(1.23）【江】攘夷奉勅(33)勅使、早々に攘夷・親兵設置を決定・布告し、攘夷の策略・期限を翌春までに言上するようとの沙汰を伝える/幕府、慶喜に大坂警備視察のための西上の幕命 ◆12/5【江】攘夷奉勅(34)幕府、攘夷を奉答・親兵設置は拒否(（おさらい：攘夷奉勅vs開国上奏）/幕府、水戸藩に勅諚（戊午の密勅）奉承を許す。/土佐の間崎哲馬・坂本龍馬・近藤翔次郎、春嶽に摂海防禦策を上申 ◆12/6)【江】土佐藩武市半平太、越前藩邸を訪問し、将軍の速やかな上洛を主張 ◆12/7【江】勅使、親兵設置要求を貫徹せぬまま、江戸を出立。土佐藩主豊範出立/将軍、京都守護職・会津藩主松平容保に京都出発の暇を与える（＆容保上洛の遅れの経緯） ◆◇12/8(1.27）【江】慶喜、水戸藩家老武田耕雲斎ら借用申し入れ/板倉老中、容保に翌春早々の将軍上洛・直接守衛を約束（全権委任との交換条件）/容堂、幕府に長州藩士による外国人襲撃を警告/幕議、浪士組お抱えを決定/ ◆◇12/9(1.28）【京】朝廷に国事掛設置/言路洞開の叡旨を廷臣に布告【薩】将軍上洛延期運動(1)大久保利通・吉井幸輔、京都へ（＆久光の建白概容）【江】容保、陸路上京/慶喜15日の陸路上坂・小笠原16日の海路上坂決定/長州藩世子毛利定広江戸出立松平主税助、浪士取扱に/赤穂藩の家老暗殺事件/ ◆１2/10(1.29）【江】尾張藩田宮弥太郎、小楠の京都会議策に感服/勝海舟に海路上坂の幕命 ◆12/11(1.30）【江】春嶽に来春早々の上京の内命/耕雲斎に水戸藩士数名引率・慶喜に随従上坂の幕命 ◆12/12(1.31）【江】長州藩士高杉晋作、久坂玄瑞、井上馨（聞多）ら、品川御殿山英国公使館焼き討ち/勝海舟、春嶽に海路を説明/幕府、塩谷・安井・芳野登用 ◆◇12/13(1863.2.1）【江】幕府、攘夷を布告/浪士組結成(4)清河八郎、江戸着 ◆12/14(2.2）【江】前尾張藩主徳川慶勝に招かれ、横井小楠「幕私を棄て公議に従うべき」持論を陳述 ◆12/15(2.3）【江】将軍後見職一橋慶喜江戸出立/幕府、諸大名に勅諚（戊午の密勅）を示す/政事総裁職松平春嶽に先発上京の幕命 ◆◇12/16(2.4）【江】老中格小笠原長行、海路大坂へ。前土佐藩主松平容堂へ上京の幕命/浪士組結成(5)清河八郎弟斎藤熊三郎赦免 ◆12/17(2.5）【江】薩摩藩と守護職(7)幕府、朝廷の薩摩藩父・島津久光守護職任命催促に返書。 ◆12/18(2.6）【江】前土佐藩主山内容堂に海路上京の幕命。 ◆12/19(2.7）【江】士道忘却事件(1)小楠、肥後勤王党の刺客に襲撃される。 ◆12/20（2.8)【江】士道忘却事件(2)肥後藩、越前藩に対し、士道忘却を理由に小楠引渡しを要求 ◆12/21(2.9）【江】士道忘却事件(3)越前藩、藩主同士の直談まで従前通り小楠を預かりたいと申入れ/春嶽、蒸気船咸臨丸に試乗。 ◆12/22(2.10）【京】将軍上洛延期運動(2)薩摩藩大久保利通（一蔵）入京し、近衛関白・中川宮に久光の建白書を提出。/士道忘却事件(4)肥後藩、小楠の越前藩預りを承諾 ◆12/23(2.11）【江】薩摩藩士岩下左次右衛門、春嶽に久光の上京決定を告げる/士道忘却事件(5)小楠、福井に向って出立。 ◆◇12/24(2.12）【京】守護職・会津藩主松平容保、入京/将軍上洛延期運動(3)孝明天皇、薩摩藩の建白に同意/【江】水戸藩家老武田耕雲斎、将軍後見職・一橋慶喜の相談相手として江戸出立/浪士組結成(6)鵜殿鳩翁、浪士取扱役に/ ◆12/25(2.13）【京】容保、近衛関白に謁す/【江】容堂、春嶽を訪ねて幕府の朝廷尊奉事項を内談。 ◆12/26(2.14）【京】長州・土佐排斥運動(1)前宇和島藩主伊達宗城・因幡鳥取藩主池田慶徳・阿波徳島藩世子蜂須賀茂韶、近衛忠煕関白に在京諸侯退去と公武合体の国是決定を建白。/水戸藩主徳川慶篤、戊午の勅諚奉承を藩内に布告・連座して処罰された藩士を赦免。 ◆12/27(2.15)【江】文久永宝ができる ◆12/28(2.16）【京】長・土排斥運動(2)伊達宗城・池田慶徳ら、中山忠能・三条実美らに在京諸侯退去を主張/容保、右大臣二条斉敬に謁し、さらに議奏・伝奏などを歴訪【江】大久保一翁、越前藩中根靱負に書簡。　 ◆12/29（2.17)佐久間象山の蟄居が許される ◆12/30(2.18)浪士組結成（7）幕府、清河八郎の召しだしを決定 関連■「開国開城」「第2の勅使三条実美東下と攘夷奉勅＆親兵問題」　「幕府の公武合体派連合(幕薩連合）策」

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