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外国人襲撃事件 編

<詩歌>

米国公使ハリス襲撃未遂事件(安政4年4月)

蓮田藤蔵
はすだ・
とうぞう
水戸
藩士
<安政5年5月5日 獄中にて病死 26歳>
「武蔵野の あなたこなたに 道はあれど わがゆく道は もののふの道」
信田仁十郎 
しのだ・
にんじゅうろう
水戸
陪臣
<安政5年5月17日 獄中にて病死 36歳>
「大君の 身をけがさじと 賤が身を なき人数に 入れてこそおれ」

 

東禅寺英国公使館襲撃事件(文久元年5月)

有賀半弥 水戸
藩士
<文久元年5月28日 東禅寺にて闘死 23歳>

水邊菊  千世すまん水の鏡尓う徒ろひて
         ひかりをみかく露の志ら菊
   重将

    (千世澄まん水の鏡に映ろいて光をみかく露の白菊)

 裏書  贈正五位 水戸士 有賀半弥重将


*2007.12.8 有賀の歌は手持ちの志士詩歌集4冊(+殉難録稿)のどれにも有賀の歌が載っていません。でも、「絶対に歌を残しているはずだ」の思いから、2001年に東禅寺事件の詩歌をUPしたとき、有賀の欄も設け、「詩歌をご存知の方がいらしたらお知らせいただけると嬉しいです」とのメッセージを残していました。それをみた読者のAさんからご連絡がありました。ご友人が有賀の短冊をお持ちだそうで、そのご友人の許可を得て、ここに歌をUPすることができました。Aさんからご連絡をいただいたときは「やはり、歌が残っていたんだ」と本当に感無量でした。Aさん、ご友人の方、貴重な情報を本当にありがとうございました。
石川金四郎 水戸
属吏
<文久元年12月15日 江戸にて刑死 31歳>

山名家の預となりし時七夕によめる
「ものおもふ 袖になみだの 露けさは けふほし逢に ふすころもかな」
「たなばたの 手向の糸を くりかえし ただひとすぢに 我ねがいかな」

獄廷にてよめる
「たださずも ただすの神も くみてしれ 我がためならぬ こころづくしを」
山崎信之助 水戸
藩士
<文久2年1月15日 獄中にて病死 36歳>

東漸寺の夷館へ討入候とき胴巻にかいつけしうた
「世の中の うきをわすれて あすからは 死出の山路の 花をながめむ」
柴田市之助  水戸
藩士
<文久3年9月某日 獄中にて病死 30歳>

「豪傑不論 枯興栄。此行 豈厭為囚烹。 
請看 一國衝天気。必掃陰雲 使月明。」


<参考文献>『勤皇文庫 第五編 詩歌編』(大正10年)、『維新志士勤皇詩歌評伝』(昭和13年)、『志士詩歌集』(昭和17年)
佐幕派もとりあげたいのですが、手持ちの資料からアップしているので当分、尊皇派が中心になっています。

(01/6/8、07/12/8)

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