平成17年2月7〜10日の3泊4日で弘法大師ゆかりの地、中国の西安に友人と二人で行ってまいりました。ちょうど2月9日は旧正月で、中国の賑やかな正月にもふれられとてもよい旅でした。日程が3泊ということでかなり時間に制約されながらも、青龍寺大興善寺法門寺大雁塔公園碑林博物館へ行きましたが、兵馬俑博物館は今回諦めました。また、正月であったため商店はほとんどお休み、目的の一つであった大雁塔も閉館されていて登ることができませんでした。次回は、旧正月ではない日に行きたいと思います。
 左は宿泊ホテルの窓から撮った南門、大晦日夕方の写真です。赤い提灯が飾られたり、カラフルな門が立てられたりして、町が正月一色でした。
 写真ではわかりませんが、この時から既に町中では爆竹が鳴り響いていました。大きさも日本の爆竹とは桁違いの大きさで、何かの爆発かと思うほど大きな音がします。
 そのあまりの爆音に、ホテルの前では駐車している車の盗難防止装置が鳴っていました。
 右は大晦日夜11時30分頃の写真です。日が暮れてからは爆竹だけでなく、花火も上がりはじめました。
 日本では花火師さんが上げるような打ち上げ花火を街の人たちがあちらこちらで、それも日没からずっと・・・結局、朝の4時頃まで上がっていました。
 花火の写真を撮ろうにも、いつどこで上がるか時間も場所も決まってないし、上がりはじめても5,6発で終わったりするので、いい写真を撮ることはできませんでした・・残念。
 私たちも年越し餃子?を賞味してまいりました。左写真は、その餃子たちです。
 中国では蒸し餃子が一般的で、また味も甘いのや辛いの香りのきついのと様々でした。それらに馴染みの薄い我々は、焼き餃子も食べたいと言ったら、出てきたのは大皿に2個だけ。
 最後に鉄鍋に入ったスープ(写真左下)と、大皿に10個ほどの蒸し餃子と一緒に出てきたので「水餃子かな?」と思ったら、鍋には入れずに餃子はラー油で食べスープはそのまま飲むのだそうです。私たちの期待はことごとく外されました。
 赤い肉は(写真右下)は蒸した鳩です。鳩は初めて口にしましたが、鶏肉のささみのような感じでした。味はうすい塩味で、ちょっと小骨が多かったです・・・
 全体的に油っこくなく、かなりあっさりした感じで意外でした。
 念願の青龍寺でお大師様にお会いできました。お大師様が恵果阿闍梨から教えを授かった当地に立つことができて、なんともいえない感動につつまれました・・・
 上写真は、回廊にある壁画です。左写真は青龍寺庭園から見た恵果空海記念堂です。沖縄のシーサーに似た獅子やパンダの陶器製のゴミ箱が印象的でした・・・
 右写真は、空海記念碑です。この碑の前には資料館があり、お大師様に関する仏具や書籍・経典などが展示されていました。書籍や経典は日本のものが多く、めずらしい感じはしませんでしたが、中国で見るとちょっと違ったように見えました。
 その資料館の中には来訪者が名を残す名簿があり、我々も署名してきました。
 このお寺は、私たちの真言密教に縁の深い寺院で、恵果阿闍梨の師僧である不空三蔵法師のおられたお寺です。境内には大日如来・千手観音・普賢菩薩・文殊菩薩・地蔵菩薩といった馴染みのある仏様がそれぞれの御堂で祀られていました。

 大晦日とはいえお参りの方がおられ、五体投地礼という僧侶の私たちがする礼拝をされていていました。また、その礼拝用にクッションが置いてあるのには驚きました。

 左写真は、恵果空海記念堂前での友人との記念撮影です。中では勤行中であったため撮影を断念し、一緒に礼拝してまいりました。

 この後、デジカメが途中で電池切れ。替えの電池をホテルに忘れてしまい、取りに帰るはめに・・・今回最大の目的地であった青龍寺の写真はわずかに15枚という、とても残念な失敗をしてしまいました。
       南無大師遍照金剛(合掌)
 昨年の入唐1200年記念事業で建てられたお大師様(下写真)にお会いできました。その北側には立派な石の舎利塔が建っていました。

 この日は気温が−5℃と寒く風もふいていたのですが、建物が殆ど石製なのでよけい寒く感じました。日本の木造のお寺とは違った、中国独特の厳粛な雰囲気があるお寺でした。
 このお寺にはお参りする箇所が八ヶ所あり、蝋燭8対(16本)と線香8束を持って皆お参りしていました。日本と違い、蝋燭は赤色で太く短く、線香は長さ50cm程の4本1束でした。

 上写真の大日如来と下の釈迦涅槃像は撮らせていただけたのですが、堂内の撮影はほとんど禁止で他の仏様を撮ることができず、皆さんにお見せできなくて残念です。写真同様、他全部の仏像が金色の金属製か白色の陶磁製でした。
 西安の西、車で約1時間30分ほどのところにある仏教寺院です。本尊は毘盧遮那仏(ビルシャナブツ)で、日本でも東大寺の大仏で有名な仏様です。

 今回の西安旅行を案内してくれた方(西安在住の中国人)が、毎年この法門寺へ初詣に行くと聞き、我々も同行させていただきましたが、お参りの人の多さに驚きました。
 上の写真は参道入口の門、右の写真は、参道で線香を売っている露店です。立て掛けてあるのも、人より大きな線香です。ここまで大きいと、線香というより松明(たいまつ)ですね・・・
 下の写真は、境内入口の門前広場です。真中の塔は本堂前に建っており、高さが約50mもあるので、門の中からの撮影では塔が入りきらないため、遠くから撮影しました。
 我々は50cm程の線香を買ってお参りしました。しかし、人ごみにもまれ気付けば線香は折れて半分以下の大きさになっていました。
 巨大線香をもった人も案外いましたが、さすがに折れていませんでした。なるほど・・・
 左の写真は、初詣には欠かせない必須アイテム「サトウキビ」です。「このぐらい」とおよその長さを言い切ってもらい、代金は目方割。参詣者のほとんどが食べてました。
 食べ方はかんたん!口で外の皮を剥ぎ取りペッと路上に吐き、実をかじります。甘くて美味しい・・・らしいです。ちょっと難点なのは、吐いた皮で参道が皮だらけになることですが、おいしさに比べたら全然気になりませ〜ん!って、マジ汚いって・・・
 上の写真は、パン屋さん。大きいパンの切り売りと小さいパンを売ってます。
 後日談ですが、西安の街で行った飯店で正体判明!包漠(ポォモァ)で出てくるのと同じ硬いパンでした。そのままではなく、ラーメンスープのような汁の中にちぎって入れ、ふやかして食べます。
 ここでは、露店街にあるラーメン屋さんなどで麺を食べた後のスープに入れて食べるように、売ってるんでしょうか?
 上の写真は、お好み焼き屋さん??胡麻油のとっても香ばしい匂いが辺り一面にしてました。
 右と下の写真は、麺屋さんです。この他にも何件か同じような店がありましたが、同じ麺料理を出すところはありませんでした。
 
 上写真のおばさんの店は、皿うどんのような麺屋さんです。麺はおそらく米粉で作ったフォーのようなものでしょう。ナムルのようなものを上にのせて出していました。
 左のおじさんの店は日本でもありそうなラーメン屋さんです。見るからに辛そうなスープです。匂いと見た目だけで汗が出てきそうでした。
 下写真のおばさんの店は、素材は上の店と同じでしたが、麺ではありませんでした。テーブルの上にある洗面器を伏せたような白いものを「すいとん」のように切って、横の鍋の具とスープをかけて出していました。
 どの店もすごく美味しそうですが、衛生的にはかなり問題ありです。ラーメン屋さんのおじさんは、食べ終わったお客さんの残したスープを鍋へ戻したりしてました。日本ではありえない光景です。
 我々も本当に食べてみたかったのですが、特に私は胃腸が弱い方なので、体調を一番に考え泣く泣く断念しました。
      余談 終
 
 下の写真は、塔の下にあった説明を記した看板です。親切に日本語で書いてあったので、帰って読もうと思い撮影してきました。・・・が、読んでみると言葉使いがちょっとおかしいですよね?言いたいことはわかりますが・・・
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 上左の写真は西安の街の中心にある鐘楼です。
 中国では、大晦日に餃子を食べる風習があると聞き、我々も鐘楼西側の西安では美味しいと定評のある餃子飯店(上右写真)へ連れていってもらいました。
「ニュウロゥパォモァ」という、ちぎった硬いパンを、肉や野菜、春雨などと一緒にスープで煮た料理です。
 まず、自分で欲しい分だけ(私は1個と半分)のパンをちぎり、終わったら店員にわたして厨房で煮てもらいます。待つこと15分、炊き上がった泡漠が登場、パクチーや唐辛子などを入れながら食べます。かなり美味しいですよ〜
 マトンを入れた「羊肉泡漠」の2種類があり、店員さんに丼をわたす時には、どちらにするかを伝えます。 
 大勢の見物人で賑わう、大雁塔公園の噴水です。正月だからか子供連れの家族が多く見受けられました。
 この噴水は、昨年完成したばかりで、東洋一の噴水だそうです。さすが東洋一だけあって、敷地の広さも水量もかなり壮大でした。西安はあまり雨が降らず、水はかなり貴重らしいのですが、この噴水を見ているとそんな感じはしません。
 写真ではわかりませんが、中国らしい音楽に合せて、水が高さや角度を変えながら上がっています。まるで、水が踊っているかのようで、見ていて飽きませんでした。 
 右の写真は、ちょうど音楽の盛り上がり最高潮の場面。たくさんの水柱が立ち、真ん中からは20mほどあろうかという一際高い水柱が上がりました。すると、風にあおられた水しぶきが我々のいる方へ、まるで雨のごとく降ってきました。写真で逃げ惑う人が多いのはそのせいです。
 夏ならまだしも、今の季節に水浴びはちょっと早すぎます。濡れて初めて、皆が遠巻きで見ていた理由がわかりました。でも、我々が着いたとき既に遠巻きで見ていた人たちは、一度濡れた人たちだったんでしょうね〜
 中国文化の代表ともいえる書が刻まれた石碑が無数にあり、かなり圧巻的でした。日本を発つとき、すべての石碑を撮ってこうようなどと思っていた私の野望は、最初の展示館でその数の多さに早くも消えました。上の写真は入口の前にある、第一番目の石碑です。あとは気になったものを10枚ほどでやめました.
 右の写真は、石碑の拓本を表装したものを、販売している売店です。
 その中に、見慣れた軸があったので「もしや?!」と思い、写真を撮って帰ったら、やはり我が寺の床の間に掛けてある軸と同じものでした。写真中の「これ!」としてある「月落鳥啼霞・・・」がそうです。
 所持している軸のルーツがわかったことが、謎が解けたような奇妙な達成感となり、ちょっと感動してしまいました。

 碑林の側には、筆屋さんが軒を連ねてるときき、ここを訪れたもう一つの目的は筆を買うことだったんですが、正月で商店がほとんど休みでちょっと悔いが残りました。
 西安、最後の晩餐会です。同行した友人の希望で「羊のしゃぶしゃぶ」を、旅行の成功を讃えつつ食してきました。
 中国でも「しゃぶしゃぶ」は贅沢料理であり、人気外食メニューだそうです。なんか、日本の「しゃぶしゃぶ」と特別感は同じですね。ま、日本の場合は牛ですが。

 写真の中央は鍋です。日本とまったく同じですね。中心の煙突部分の上にのっている取手のついたものは、煙突の延長で上に蓋が付いています、これは、炭火を使っているので、火力調整をするためのものです。
 つけダレは、胡麻だれだけでポンズはありませんでした。ここでも胡麻ダレの中に、唐辛子、ねぎ、パクチーなどの薬味を入れます。あと、腐乳というものも入れてました。腐乳とは、沖縄の珍味で有名な「豆腐よう」の前身で、舐めると同じような味がしました。
 具材で驚いたのは、エノキ茸の大きさです。長さはおよそ箸ぐらい、カサは日本であるしめじぐらいありました。
 中国では鍋の豆腐は凍り豆腐だそうです。ちょうど、高野どうふを水で戻したような状態です。凍らして解凍することで鍋に入れても煮崩れせず、尚且つ味がしみ込みやすくなるという生活の知恵ですね。

 西安に訪れていろいろな料理を食べましたが、結構私の好みな料理ばかりでした。コッテリ好きな私には少々あっさりしすぎて物足りなくも感じましたが、辛いの以外はパクチーのくさみも好きだし、美味しい料理ばかりでした。しかし、この「羊のしゃぶしゃぶ」を食べた私の感想は、くさい!の一言に尽きます。このしゃぶしゃぶだけは、羊肉のくさみが鍋に移って何を食べても羊肉の香りがしたので、箸がすすみませんでした。そんな私を後目に、友人は私の分まで平らげていました・・・ありえない!

                了 謝謝!