自分の頬を、何度も何度も強くひっぱたいた。

何度も、何度も、何度も……。

まるで気が狂ったように、俺は自分の頬に、平手打ちの嵐を浴びせ続けた。
実際、気が狂っていたのかもしれない……。

そのとき。

「……俊夫さん! 俊夫さん! やめてください!!」

誰かの叫び、そして廊下を走ってくる足音。

……それだけですべてを悟ってしまった俺は、そのまま無感情に振り返った。
長くて短い助走の果てに、真実が見えてくる。

 

 

そこには……。

 

 

夢の果てに

(エンディング No.7)

 

 

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