動画■SCCの活動「16 小屋づくり」

☆ キャンプじぃじの子育ての場合は、こうだったんだ・・・・・

   僕には、四人の男の子がいる。
   上二人は、僕の子育てが非常に下手だったのでグレてしまった。
   そこで僕は、本当に心から反省をして下二人を自分なりに、
   自分のベストを尽くして育てた。
   正直に言って、決して「上手」ではなかった、今、思い出すとね。
   でも、下二人の子は、自分の力で社会を泳ぎ出したさ。
   つまり「自立」をした。

   何がトラブルの元だったのだろうか・・・・・
   上二人の子たちのときには、僕自身が幼かったんだな。
   「子育て」を学ぶことが出来なかった。
   僕は、そういうことで「ダメオヤジの頭」さ。

   さて、下二人の内の一人、専門家に「発達障害」を指摘された子がいる。
   それは、その子が小学校に入る前に分かった。
   僕は、その時に初めてそういうものがあることを知ったんだな。
   ここを読む若いお父さんは、
   念のために、今、その話しをするからよく聞いてくださいよ。

   「発達障害」を大きく分類すると、
   「自閉症」「学習障害」「注意疾患多動症」の三つに分かれる。
   実際の症状は、それらがいくつか混じっている場合が多い。

   大雑把には、「自閉症」は、目や耳などから入ってきた情報を
   「忘れることができない」トラブルらしい。
   なんだかそれだけを聞くといいように感じるでしょう。
   実際に、極端にたくさん覚えられる、普通で感じるところの
   「頭のいい人」には、この障害がある可能性がある。

   だから学校の成績がすごくいいからと言って安心してはよくないさ。
   例えば、名を残すような芸術家には、アスペルガーという自閉症の
   中の一つであることが多いと言われているのさ。

   「学習障害」
   僕の子は、これだ。
   耳や目、そこから入ってきた情報をうまく脳みそにインプットできない
   トラブルだ。

   最後に「注意疾患多動症」
   見ればすぐ分かる。
   ともかく一時もジッとしていられない。
   一つの物事に「集中」できない障害だ。
   僕がカブスカウトの活動をしていて、この障害が疑われる子がいた。
   本当に手を焼いたっけなぁ。
   でも、最後に会ったときには、とってもいい子に育っていたな。

   発達障害の他には、「ダウン症」や「知的障害」などいっぱいあるんだよ。
   そういうことに親がシッカリと認識を持って育てることが重要だ。
   一番恐ろしいことは、専門家に指摘されているのにそれを無視する事だ。
   僕の場合、そういうことにまったくの無知だった。

   「発達障害」は、専門家がたくさんの症状をチェックして、
   それらのチェック項目がある一定以上の「成績」に達した時に、「障害」
   とするんだよ。
   だから、そのチェック項目にひっかかるのががちょっと少ないと、
   「障害」とは呼ばない。
   でも、いくつかの特徴を実際には持っているんだな。
   こういうのを専門家は、「軽度発達障害」と呼んでいる。
   普通は、「個性」としているんだな。

   さて、僕の子で「発達障害」のうちの「学習障害」を専門家に指摘された
   のだが、当時、そういう子を育てるためのガイダンスは、まったくなかった。
   僕は、多いに悩みながらも解決方法を自ら編み出さなければならなかった。
   本当に、命がけと言っても過言ではないほど具体的な子育ての方法を
   模索したな。
   そのときに、ここまで書いたことを調べ上げて分かったのさ。
   まずは、トラブルの元を知らなければ、それの対応策を考え実行できない
   でしょう。

   僕の子は、
   そういうことで「覚えて脳みそにインプットできない」トラブルということ
   まで僕は突き止めた。
   「知識」として覚えられないのだか、「体験」で学ぶという方法論を見つけた。
   それがボーイスカウトの活動だったんだな。

   この運動では、この活動に関しての著作がビックリするほどたくさんある。
   僕は、それらを読みあさったね。 必死だった。

   さっそく、その子をボーイスカウトに入団させた。
   そして、リーダーが極端に不足していたので、
   僕にリーダーをやるよう催促された。
   それで、リーダーになるための研修に参加をしに行った。
   個人的には、キャンプだったので超面白かったね、その三泊四日がね。

   こういうことで僕は、カブスカウトの隊長をやることになった。
   夢中になってやった。
   ついに年に70日の活動をやらかして、他のリーダーにやり過ぎとの指摘を受
   けた。
   僕は、そんなくだらない忠告は無視したさ。
   僕のその学習障害の子の成長が手に取るように分かるし、
   他の子たちも面白いように心が成長していくんだな、
   ますますエキサイティングになって活動をした。

   珍しいものでは、僕がビデオ屋だったので、5分ぐらいの「映画製作」をしたこ
   ともあったな。
   興味ある方にいつでも見せることができる。 DVDにしてある。

   小屋作りをさせて、そこにお泊まりをしたことがある。
   いっぱいあって、紹介しきれない。
   いや、そのころの記事がこのHPの「ビデオマンのひとりごと」の初めの方に書
   き込んであるな。 ちょっと面倒でも覗いて見て欲しいよ。

   僕は、このときに「子育て」の本当の面白さを人生の豊かさとして堪能したん
   だよ。
   誰かが言った言葉、
   「子育ては、ある一線を越すと快感になる」
   僕は、これを思いっきり体験したさ。
   若いお父さんも、なにもリーダーになれとは言わない、せめてご自身の子育て
   にこれを感じ取って生きて欲しいんだな。

   人生の本当の豊かさは、ここにあるんだよ!!
   「子育て」さ!

   ところで、僕の四人の男の子のうち、上二人はグレて今でも更生できていな
   い。
   それはね、実は、「学習障害」を指摘されはしなかったけど、
   残り三人も「軽度発達障害」だったんだな。

   そのことを分かって末っ子を育てたので、それはセーフ! だった。
   上二人は、僕がそのことにあまりに無知だったので、
   ミスマッチな育て方をしたのさ。
   それでグレた。
   「発達障害」そのものが悪いのではない。
   そのことを知らずに育ててしまったことがダメだった。
   つまり、上二人は、父親がダメオヤジだったので、「二次障害」を起こしてし
   まったのさ。
   それでグレてしまった。
   若いお父さん、よくここを何回も読み直して欲しいのさ。

   なぜ?  って?
   それは、「発達障害」の特徴の一つや二つは、全ての人にある。
   これは僕の持論だが、逆にまったくないという方が不自然だからさ。
   まずは、自分の子の「個性」を父親がどう見抜けるのか・・・・・・・
   ここが子育ての本当のスタートラインさ。

   そのためには、
   子供の個性をつかみとるためには、
   子供を小さい内から、シッカリと観察し続けていなければ分からないよね。
   ここなんだな、今の日本の子育てで最も不足しているところはね。

   僕の仕事は、「子供をビデオで撮って売る」商売をしているのさ。
   子供を「見る」仕事だ。
   この仕事を始めたころに、幼稚園の子にこう言われたことがある。
   「ねぇ、ビデオマン、何を観察しているの?」

   子供は、すごい!
   僕はその時に、僕の仕事は「見る」ものではなく「観察」する仕事なんだと気付
   かされたのさ。

   そこでこう思うようになった。
   「見る」という行為は、それを「知っていく」ということなのさ。
   「知りたい」というのは、それを「愛する」ことにつながっていくのさ。

   たくさんご自身の子を「見る」ということは、
   とりもなおさずご自身の子を「愛する」ことなんです。
   仕事で忙しいなんてことより、とっても大切なことじゃないのかなぁ・・・・

☆ 自分の子育てが終わって、ふと周りを見渡すと・・・・・

   ここ日本では、「子育て」以外の楽しさがいっぱいある。
   豪華な「物」を手に入れることや、レジャー、海外旅行、夜遊び・・・
   だからどうしても「子育て」が疎かになるんだろうな。
   まるで電子レンジで「チン」をするようにさっさと「子育て」を処理したいのだろう
   か・・・・・
   僕にはそう見えてしまって悲しいね。

   僕は、「発達障害」の子をどうしたら自立をさせて社会人に育てることができる
   のか必死だった。
   その子が巣立っていった時に、僕は、「燃え尽き症候群」を味わったさ。

   でも、今それが終わって、ふと、この今の日本を見渡すと、
   あまりに「子育て」以外のことに夢中の様子だ。

   よくよく見ると、「気楽で努力をしないで楽しい」ということに殺到しているように
   見える。

   だから就職観も「一生涯安泰」で「高収入」を若者が求めているのさ。
   人生の冒険を思いっきりやって生きてみる、なんて若者らしい生きる感覚がな
   くなってしまったのだろうか。
   
   いかに「簡単」「便利」「気楽」「快適」を手に入れるのか・・・・・
   そればっかりのように見える。
   そういう環境で子供が育っているわけだが、
   だから、「心のトラブル」が多いのさ。
   フラストレーション耐性が育たない。

   それは、「欲求不満に対して耐える心の強さ」ということだ。
   これが非常に弱いので、「ニート」「引きこもり」「うつ病」などのトラブルが増え
   るのさ。

   僕は、子育てが目的のキャンプをたくさんやって分かったのだが、
   このフラストレーション耐性を鍛えるのに非常によかった。
   普段の生活で、
   「快適」「簡単」「便利」「気楽」を子供が浴びるようにしていればいるほど、
   ぜひ、「子育てのための親子キャンプ」をして欲しいね。

   子供をそれで「野性」にリセットして欲しいね。
   そのことで、「必死に生きよう」という生物体本来の「生きる力」を取り戻せると
   思うんだ。
   自分の子を、大自然の厳しさに晒すようにしてみて、
   ハッキリとこのことの重要性が分かるのさ。

   ところで、若いお父さんの中には、
   「気楽」「簡単」「便利」「快適」などとは関係ない生活をしている、
   と、反論したくなる方もいるだろう。
   僕はね、風呂のない二間のボロアパートに住んでいるのさ。
   子供がいた頃は、ちょっと狭すぎるので問題があったが、
   子供がいなくなった今、これで十分だ。

   どう?
   僕以上の貧乏をやる勇気なんてないでしょう?
   僕の貧乏と、僕の本物の自由は、非常に関係があるのさ。
   だから、
   「物」にしがみつけば、しがみつくほどに不自由になるものなんだ。
   ということを僕は理屈ではなく良く知っているのさ。

   どうしても「最低限」これ以上の生活でなければ気がすまない・・・・・・
   もうすでに、そこのところが「収入以上の贅沢」をやっているのさ。
   それで、無理な長時間労働ではないのかな?

   僕は今の商売を立ち上げて、いよいよ商売の拡張をしようというときに、
   逆に、子育てのために仕事量を減らしたんだぞ。
   それで今の貧乏生活がある。

   今の僕の生活ぶり・・・・風呂のない二間のボロアパート住まい・・・
   これは、僕の勲章なのさ。

   それだからこそ、自分の子だけではなく、
   カブスカウトの活動が年に70日もできたのさ。
   分かるかな?
   僕は、この経験があるからこそ、今の日本の子育ての問題点が
   ハッキリ分かるようになったのさ。

   分かって欲しいね、今の子育ての問題の本質・・・・・・
   親の欲望さ。

   「親の最大限の豪華、贅沢は、子供にとって最低限の生きる条件になる」

   「生きる条件」は、多ければ多いほど、わがままで人に嫌われるのさ。
   それだけではない。
   そういう「生きる条件」が多い人は、結婚しにくくなる。
   また、自らを不自由な人生にしてしまうものなのさ。
   これに当てはまる人をたくさん僕は見た。

   結婚しないで子供が少ないという今の日本の問題は、「経済」ではないよ。
   「生きる条件」がいっぱいある人が増えたからなのさ。
   
   または、
   「簡単」「気楽」「快適」「便利」な生活環境で、何の不自由も感じなく
   なっていて「結婚」という成長をしたいと思わないのか、
   どちらにしても、
   今の日本のこの「物を手に入れることを人生の目標」にした生き方の
   犠牲に「子育て」があると思うんだ。

   どんなに便利で快適な生活をしても、
   子供との豊かな思い出がないなんて・・・・・・・

   若いお父さん、子育てをこういう視点で考えてみてくださいな。

   「物」ではなく子供との「絆」を作ろうよ。


☆ どうして「心のトラブル」が多いのだろうか・・・・・・

   少年院に入れられた子供のうち、10人は男の子、それに対して女の子は1人
   だ。
   こんなことが書かれてある本を僕は読んだね。
   そこにはこういうふうに記されていた。

   そういう問題を起こす子には、「発達障害」が関係している。
   ということと、
   「父親不在」が共通してある。

   「発達障害」そのものが悪いのではない。
   父親の子育てに対する無知、そして育て方の悪さが、「二次障害」
   を引き起こしているのさ。
   僕の耳には、非常に辛い指摘だったね。
   僕というダメオヤジをそのまま表現していた。
   僕は、それをやってしまったのさ、多いに反省をしている。
   僕の一生涯の十字架さ。

   うつ病についての本にこういうふうに記されてあった。
   自殺者のほとんどは、うつ病と関係をしている。
   うつ病患者を診ていて気付かされたのは、
   「父親の存在が薄い」ということだ。
   そうだ。

   「父親は稼いでいるのだから子育ては、母親任せでいい。」
   まったく間違った認識だからね。

   ここ最近では、「親殺し」「子殺し」が珍しくなくなった感じがする。
   これはね、
   親子がいつまでも一緒にベタベタとしていることで起こると思うね。
   こういう状態の親子関係を

   「親子の癒着」とか、「親子の相互依存」と呼ぶのさ。
   親子揃って「自立」できていないトラブルだ。
   とってもここ日本で多いと思うね。
   こういう関係は、本当の「絆」ではないからね。
   ただの「依存」だからね。
   親の本当の「愛」は、子供をシッカリと自立させるものだ。

   子供が、30才も過ぎて「自立」させる気がないなんてね・・・・
   ひどいことだ。
   親が幼稚だから起こるトラブルだ。
   「幼稚であっては、ならない」

   父親がシッカリと子供の個性を観察できるほどに愛していないと・・・・

   僕の長男は、暴走族をやらかして、問題を起こすたびに、
   何十万円という弁償をさせられたさ。
   長男と一緒に悪さをしていた子がいる。

   その子のお父さんは、子供のそういう問題で、
   結局は、持ち家を失い、会社も首になったと聞く。
   そしてその子は、少年院に送られて行ったんだよ。
   僕の長男は、同じ悪さをしていたが、「年齢」が満たなかったので
   それを免れたのさ。

   僕のドジ話しさ。
   同じドジを踏むなよ、若いお父さん!

☆ なぜ「反抗期」があるのでしょうか・・・・・・

   「反抗期」が浅かったり、なかったりした子が、後に「心のトラブル」を起こす
   リスクが高くあるんだな。

   「反抗期」は、子供が「自分」をつかみ取ろうとし始めてから起こってくる。
   中学生ぐらいからが強く現れるけど、
   このことを「自我の確立」というのさ。
   実際は、よく観察をすれば小学校四年生ぐらいから心の変化があるのが分か
   るよ。

   「反抗期」は、いよいよ親から離れて「自立」に向けて育ち始めることで起こる
   のさ。
   雛が巣で飛ぶ練習を始めるよね、それさ。

   だから、この「反抗期」が浅かったり、なかったりする子は、
   「自立」を諦めてしまったことを意味しているのさ。
   その方が子供が楽なんだな。
   致命的な心の成長の停止さ。
   「マザー・コンプレックス」は、こうして育てられているのさ。

   つまりね、
   ここでも、「快適」「簡単」「気楽」「便利」な普段の生活が反映されるんだよ。

   この反対のことでよく「ハングリー精神」と呼ばれるものがあるよね。
   この「ハングリー精神」がシッカリとあることで、
   その子は、一生涯をとおしてよく学び、成長をしていけるようになるのさ。

   だから、
   粗末なキャンプ生活をタップリ体験させることでその精神が身に付くのさ。
   僕は、このことを強く意識して親子キャンプで子育てをしたんだ。
   キャンプ用品を買って揃えるのではなく、
   テーブルも椅子も、可能な限り竹などで工作をしてキャンプをした。

   もし反抗期が無いとどうなるのか・・・・・
   たぶん、女の子だったら結婚しにくくなるだろう。

   また、反抗期が浅かったり、なかったりした子は、
   全般的に物事に対して挑戦をしなくなる。
   だから、
   社会に出て、お荷物の人材になりやすいのさ。

   僕の古い友人で重度のうつ病になったヤツは、
   中学生の頃、親に逆らったことがなかったようだ。

   なんとソイツの「反抗期」は、 30才を過ぎてから現れたのを覚えている。
   こう言えば、あぁ言う、という反抗期特有の症状が 30才を過ぎて現れたな。
   その後で、うつ病が悪化したんだよ。

   子供にシッカリ反抗期を味あわせることで「アイデンティティ」を持てるのさ。
   その「反抗期」のスプリングのような力で親から自立していくのさ。

   つまりね、
   この反抗期の始まり・・・・小学校四年生あたりから、
   父親自身で、子供に

   「生きる意味」「生きる価値」「生き方」を教え始めるといいよ、
   とってもいい。

   それを僕は、キャンプファイヤーを囲んでやったね。
   普段の団欒でも出来るけど、
   そんな小難しいことを毎日やられたんじゃ、
   子供が逆らってしまうばかりになってしまうさ。

   それを父親が語るシチュエーションとしてキャンプファイヤーは、
   だから最高さ。
   面白かったよ。 子育ての実感がそこにあったな。

   さて、その反抗期までは、子供は親に従順であることで親に庇護してもらいた
   いのさ。
   これは、生物体として本能にプログラムされているものなのだろう。
   だから、
   小学校四年生ぐらいまでは、甘やかすことなく愛情を示すことが大切だ。

☆ 「甘やかし」と本当の「愛」は、全然違うものだよ・・・・・・

   這い這いから、次第に二足歩行に挑戦しだすでしょう。
   だいたい生後一年だったね。
   このときに、すぐに歩けるようにと「歩行器」を使って簡単に歩けるようにしてし
   まうのは、一種の「甘やかし」だ。

   子供は、転びながら、どうしたら転ばなくなるのか試行錯誤を繰り返して、
   二足歩行を獲得する。
   それなのに「歩行器」は、子供からその成長のプロセスを奪い取ってしまうの
   さ。
   ひどいことだ。

   実際に、そう育てられた人が成人をしたときに、
   ウッカリと転ぼうとする時に、手で体を保護できなくなる。
   顔面から転んでしまう。
   僕は、これをやってしまう実在者を知っている。
   甘やかされて育てられたと本人が言っていた。

   親の本当の「愛」は、転びながら一所懸命に立ち上がろうとしているその子を
   危なくないかどうかを見守ってあげるものだ。
   手を出さない。

   そして、成功をしたときに、思いっきりスキンシップをして誉めてあげる。
   これが本物の親の愛だ。

   最近では、幼稚園での送り迎えに、母親が子供の手を握らないことが多い。
   手には、しっかりとスマホを握っていたりする。
   なんか変じゃないかい?

   甘やかしと本当の「愛」は、まったく別物さ。

   若いお父さん、
   お子さんが小さい内は、毎日タップリとスキンシップをして
   「お父さんは、お前を愛しているよ」というメッセージを送り続けような。

   僕が戸田市の道満グリーンパークで月一ぐらいにやっている
   ボランティア活動・・・・「親子で工作」では、
   このことを意識して、親に子供の手を握るようにして工作をするようにしてい
   る。

   2012年、幼稚園の園庭で行った「流しそうめん」も父親に子供の手を握るよ
   うにして工作をさせた。

   また、そのときには、
   最後に父親から自分の子へ「参加記念」の木のメダルで表彰をさせた。
   つまり子供を多いに誉めたのさ。

   これが「親の愛」さ。
   参加をした父親の中には、これに気付いてもらえて喜んでいたさ。
   僕は、この活動をし続けていて本当によかったと思った瞬間さ。
   人生の感動は、ここにあるのさ。

☆ 重要ではない子育ての年齢などないさ・・・・・・・

   どの年代でも、その子がちょっと頑張ればできることは、本人に挑戦させよう。
   そのときに、親が手を出し、口を出すことを「甘やかし」と言うのさ。
  
   そして、子供が小学校四年生までは、
   毎日タップリと「スキンシップ」をとって、
   子供に「お前はとっても大切な子」というメッセージを送り続けよう。


   小学校に入る前・・・・

     離乳、二足歩行、オムツを取る、
     とくに障害などない限り、年齢に合わせて「自立」をさせよう。
     「自立」はこのようにして産まれてからすぐに年齢に合ったものがあるの
     さ。
  
     極端な不安を与えてはいけないよな。
     夫婦の仲のよさが、子供の情緒を安定させるぞ。
     
     スキンシップが最も大切さ。 毎日欠かさないようにしよう。
     頬ずり、チュー、頭をなでる、抱きしめる、
     たくさん「愛」のメッセージを子供に送ろう。
     中でも「手を握る」なんていうのは、一日中できるよね。
     した方がいいよね。

   小学校四年生ぐらいまで・・・・

     子供の「個性」は、ここでほぼ固まると言っていい。
     ここまでで、その子は、
     「夢中」を身に付けるのか、
     それとも「怠ける」ことを覚えるのかが決まると言えるぞ。

     だから、この年齢までに「社会人」にとって大切な「しつけ」を少しずつ教え
     るのさ。
     いろいろな「ボランティア活動」を体験させるのがとってもいい。
     ボーイスカウト活動では、
     募金活動、街の清掃活動、など行っている。
     こういう体験を積み重ねることで、「自分以外」のことを意識し、考えること
     ができるようになれるのさ。

     人生の総ての「嗜好、思考、指向」をここまでで身に付けるのさ。
     そのことを考えれば、お父さんの出番がいっぱいあることに気付くでしょう。
     できるところから始めようか。
     ただし!!
     その年齢にふさわしい家庭教育をしようね。

     「先取り」は、禁物だよ。


     この小学校四年生までは、過剰な厳しさは禁物だ。
     もちろん、最低限のマナーやルールなどは、ことあるごとに少しずつ教えよう。

     この時期までは、子供は、お父さんとたくさん遊んでもらいたいものだ。
     たくさん、たくさん、遊んでもらいたい。
     難しいことを教わるのではなく、遊んでもらいたい。

     親子キャンプでのあるゆる「作業」を「遊び」に仕立てて遊べば、
     子供が面白がって作業に挑戦しだすものだ。

     このときに重要なのは、「教える」のではなくて、
     それで「遊ぶ」という子供の感情を引き出すことだ。
     難しいことは、小学校高学年からにしよう。

     お父さんと一緒にタープ張りをする、
     お父さんと一緒に、そこでカレーを作る、
     お父さんと一緒に、それを食べる、
     お父さんと一緒に撤収をする。

     こんな感じで、子供と遊ぼう。

   小学校高学年・・・・だいたい5年生から

     ここからお父さん自身で子供に
 
     「生き方」「生きる意味」「生きる価値」

     を少しずつ子供に教えていこう。
     「本物の父親」が問われるさ。

     ぜひ、人生について日頃からお父さん自身が学ぼうな。
     僕は、ご自身の家族の宗教を学ばれることをぜひお勧めするね。

     子供は、ちょっと難しい事柄を理解できるようになってくる。
     だから、この時期から理屈っぽくなる。
     これは、健全な成長だ。

     そこで、この時期から、タープを一人で張る、
     一人でテントを張る、
     子供自身で調理をする、
     手伝うことをしなくても一人でキャンプ生活の作業ができる。

     少しずつ、キャンプの回数をこなすことで、こうして「自立」に向けて
     育てよう。

     ボーイスカウトの世界では、
     子供自身で全部出来るように教育をしていく。
     だから、キャンプ当日に隊長は、やることがなくなる。

     このことを「隊長の安楽椅子」と呼ぶわけだ。
     ぜひ、「お父さんの安楽椅子」に座ってください。

   中学生・・・・

     いよいよ反抗期に入る。
     これまでに、子供の心を少しずつ育ててあれば、
     反抗しながらも「親父の説教」を聞くことが出来るようになる。
    
     もし、これまでに父親が子供に関わらなかったら、
     一切、父親の言うことに耳を傾けることはない。
     つまり、この年代より以前の家庭教育が不可欠なのさ。

     もし、反抗期がないようだったら、深刻に受け止めて、
     専門家に相談するべきだ。
     まだ間に合うさ。

     この年代からは、「社会人」になることを意識できるように
     社会について、子ども自身の将来について、
     親子でディスカッションするべきだ。

     「反抗」のエネルギーを「社会」という外に向けさせるのさ。
     重要なことだ。

     そのことで「爆発」を避けることができる。
     男の子は、簡単に「爆発」をするさ。
     それが例えば、暴走族のような問題行動となるのさ。

     女の子は、表に出ない「いじめ」という形で爆発するようだ。
     俗に言う「不良」は、ここで確定してしまう。

     もし、問題を抱えたら、即、専門家に相談しよう。
     児童相談所などがあるさ。

     一番大切なことは、だからこの年代までにお父さんがシッカリと
     家庭教育をしておくことなのさ。

     この時期に、子供が「実社会」を強く意識できるように育てよう!


     さぁ、中学生からは、
     子供に、積極的なキャンプを体験させよう。

     「キャンプ場の下見」「計画書作成」「実行」「感想文」

     これを子供に教えて、実行をしよう。
     お父さんと遊ぶ事は、このころには撃滅するでしょう。
     だからキャンプ遊びの「量」から「質」へと変えていくわけだ。

     このことによって、「自立」のリハーサルを子供が体験できるわけだ。
     「自立」に向けた子育ての核心部分と言っていいものだ。

     もちろん、お父さんは、安楽椅子に座るだけでいい。

   高校生・・・・

     本気で、子供本人に
     「自立をした一人の大人の社会人」を意識させよう!

     日本では、20才で「成人」だが、
     世界的には、18才で「大人」にさせるということを肝に銘じて
     覚え、実行をして欲しい。

     「幼稚であってはならない」
     ぜひ、「大人の心」をここで育てて欲しい。

     このことを踏まえて、僕が提唱する「親子キャンプ」をしてもらえればいい
     ね。
     これは、僕の実践で発達障害の子を「自立」させたのさ。
     有効な方法さ。

     この時期までに、
     たくさん子育てのための「親子キャンプ」の体験を積み上げていれば、
     自己責任で子供に「ソロキャンプ」をさせることができる。

     僕の場合、安全対策として、子供の「ソロキャンプ」の現場に同行して、
     僕も「ソロキャンプ」をしたのさ。
     子供とのサイトをなるべく離せば、効果が出るんだ。

     これは子供の「自立」そのものでしょう、気が付きますか、このことを。
     
     僕は、子供に、
     キャンプの「下見」「計画書作成」「実行」「感想文と会計報告」
     をさせたんだよ。
     現場までの移動も自転車でさせたさ。

     僕は、車で資材運びをするだけで一切関知しない。
     何か、ドジったら子供自身で痛い思い、大変な思いを体験させたさ。

     そして仕上げに「ソロキャンプ」を子供に体験させた。

     どう? 心が強く育ちそうでしょう。
     こういうふうに子供が小さい内から、親子キャンプという遊びで、
     少しずつ、少しずつ、大人に育てていくといいんだな。

     高校生のうちに「自立をした大人」に育てるのさ!

☆ 結局、お父さんの子育てって何だろうか・・・・・・

   子供が自立し生きていくのにどうしても必要になるのが、
   その子が生きていく上での「指針」さ。
   だから、父親こそがその子に、

   「生きる価値」「生きる意味」「生き方」

   を教えてあげられるこの世で唯一の「本当のオヤジ」なのさ。
   これを教わらなかった子は、「物」や「享楽」にしがみついて生きやすくなるん
   だぞ。
   非常に窮屈な人生を歩みやすい。

   「消費」で頭がいっぱいの状態の時に、人は「心の成長」がピタッと止まってし
   まうものだ。
   「消費」には、何の感動もないものだぞ。
   人生の感動は、「成長」にこそあるんだ。

   その子が一生涯をとおして「成長」し続けられるように育てるのが、
   「お父さんの子育て」さ。

☆ そういうことで・・・・・・

   そこで僕は、「お父さんに子育ての面白さを伝える」ということを目指しだしたのさ。
   具体的には、戸田市の道満グリーンパークで
   「親子で工作」のボランティア活動を始めた。
   そして、ついに 2012年に幼稚園の園庭を借りて、
   「流しそうめん」の企画が大成功をしたんだ。
   手応えがあった。

   僕自身の「成長」がどうだったのか・・・・

   僕は、高校を卒業した18才のときに「自立」を果たした。
   だからこそ、その後の人生に常に「成長」を意識して生きてこられたのさ。

   この時に、僕がもし「自立」を果たせなかったら・・・・・
   そう思うとゾッとするな。

   自立したからこそ、高校を卒業して勤めた会社で「社会勉強」をしようと
   思った。
   その会社に10年間勤めたが、
   職種は「営業」だった。
   その仕事をとおして僕は、「社会勉強」を思いっきりできたと思っている。
   後に、その「営業力」で今の商売を立ち上げることが出来たのさ。
   不可欠な僕の「成長」だった。

   これが僕の、10才代、20才代、の成長になった。

   僕は、28才の時に脱サラをして今の仕事「卒業ビデオアルバム」制作を目指
   した。
   非常に難しい挑戦だった。
   でも結果として、今までこの仕事で生計を立てることが出来た。
   そして、このHPの「卒業ビデオアルバム制作」を書き上げた。

   これが僕の 30才代の成長になった。

   しかし、僕の四人の男の子のうち、上二人がグレた。
   そこで商売を縮小して子育てに専念をしたのさ。
   その年代で僕は、子育てをキャンプという体験をとおして覚えた。

   これが僕の 40才代の成長さ。

   そして僕は自分の人生で学んだものをここに書き込んだ。
   しかも言うだけではなく、そのためのボランティア活動を始めた。

   これが僕の 50才代の成長になっている。

   
   人それぞれに「成長」が必ずある。
   家庭の主婦なら、それは、お父さんを子供の前で多いに褒めちぎることかも知
   れない。
   若いお父さんも、必ず何かで「成長」するべきものがある。

   いいですか、若いお父さん、
   お子さんは、そのお父さんの「成長」を真似っこするのですよ!!

☆ 子育てには、リズムがある・・・・・・

   ● お父さんが良い作業見本をやって見せる

   ● 子供に作業をさせてみる

   ● 子供がどこまでできるのか見極める

   ● 子供にたくさん作業を体験させる

   ● 親は手を出さず、口を出さず見守る

   僕は、このリズムで自分の子を自立させた。
   子供は、父親を「人生のモデル」として真似っこをするんだ。
   だから、初めに必ず「良い作業見本」を示すのさ。

   「生き様」
   これも子供は、父親をモデルにして育つのさ。

   若いお父さん自身も「成長」を目指そうな。

☆ つまりね・・・・

   「父親が成長した分、子が育つ」のです。

   子育てを他人任せにしては、いけないよね。
   父親自身で子育てをするべきだよね。
   お母さんもそれを熱望しています。

   本当の親の「愛」は、子供を自立に向けて育てることにあるのさ。


「生きる力」

満足したライオンは、決して狩をしない。

腹が減った時に獲物を襲う。

獲物を獲られなければ、自分が「死」の餌食になる。

腹が減ったらライオンは、命がけで狩りをする。

命がけだから狩りが上手になる。

これが「生きる力」だ。

「命がけ」でないところに成長はない。

「快適」な生活の中に成長は起こらない。

スポーツでも何でも「快適」ではないところで子供の成長がある。

大自然の中でのキャンプ生活でも「快適」からほど遠いからこそ、

子供の心が育っていくのさ。

だから豪華なキャンプ用品で快適にキャンプをしたら、

「子育て」の意味はなくなる。

テーブルも、椅子も、自分で手作りしてキャンプをする。

子供の心がそうして鍛えられていく。

素晴らしい。

「親子キャンプ」で、

食べることも、

寝ることも、

全部子供が出来るように育てれば、

「生きる力」が身に付くのさ。

そういう強い心に子供を育てれば、

実社会で堂々と生きていけるようになれるのさ。

飼い猫は、お家の中で快適に過ごしている。

でも、

百獣の王、ライオンは、そうして鍛えられて生きている。