動画■SCCの活動「16 小屋づくり」

☆ 僕は、男なんでね、母親の心はよく分かんない、すみません・・・・・

   たぶんお母さんは、「子育て本」を父親の数百倍は読んでいることでしょう。
   なにもそういう「教え」に対抗をしようとはまったく思わないさ。
   ただこれだけは言えることを・・・・・

   子育ての本当の目標は、

   「自立をした一人の大人の社会人」 に自分の子を育てることだ。

   そのために、いろいろな「教育」があるのさ。
   「自立」を明確に意識して欲しいんだな。

   僕は、PC音痴で、よくは分からないけど・・・・・
   PCの CPU とアプリの関係が、「子育ての本当の目標」と「教育」
   の関係によく似ていると思えるんだな。

   「自立」をして自らの人生を歩み始めるためには、
   そこには「強い心」が女の子でも必要不可欠なものさ。
   男の子なら、なおさらのこと不可欠なものだ。

   「強い心」と言うと、ボーイッシュに育ててしまうイメージがあるかも知れない。
   そういうことではないさ。

   「強い心」とはね、
   PCでの CPU の能力と思えば分かりやすいでしょう。
   そして、「教育」は、アプリさ。

   いくらいいアプリだからと言って、
   詰め込むだけ詰め込もうとしているのが、今の日本の「子育て」
   に思えるんだな。

   CPU が貧弱だからすぐ、フリーズしちゃうのさ。
   「ニート」とか、「引きこもり」といったトラブルは、
   子供がフリーズしているのさ。

   どう? 似ていない?

   アプリを入れる前にこの「CPU」をバージョンアップしなければならないでしょ
   う。
   このことを「強い心」と言っているんだな。

   筋トレと同じで、「心」も鍛えない限り決して「強く」はならない。
   どう鍛えればいいか分かるかな?

   それは、適度な「辛いこと」「不快なこと」「大変なこと」を子供にたくさん体験さ
   せることで鍛えられるのさ。

   このことによって、子供に「フラストレーション耐性」を身に付けさせるのさ。
   これはね、
   「欲求不満」に対して子供の心が「耐える力」ということだ。
   これが「強い心」なのさ。

   でもどう?
   普段の生活で、「快適」「簡単」「気楽」「便利」を当たり前にしていないだろう
   かね?
   そういう環境では、「強い心」は育たないんだよ。

   男の性欲と女の物欲は、昔からすさまじいものだね。
   言いにくいけど、その物欲が子供を潰している原因になっていないだろうか?

   それだけではないさ。
   お父さんもその物欲で、ダメにしていないだろうか?

   これは、僕が男だから感じることだが、
   物欲の強烈なひとのところへ帰りたくなくなるという男の習性があるんだよ。
   家に帰りたくないという「同僚」を僕は、少なからず見てきたのさ。

   お父さんと子供はね、お母さんの育て方次第で潰れるのか成長するのかの違
   いがでるんだ。
   だから、このことをぜひ、心のどこかの引き出しにしまっておいて、
   必要な時にすぐに引っ張り出して欲しいね。

☆ お母さんは、家庭の中で中心人物だね・・・・・

   もし、僕が家に帰って、夕飯を食べさせてもらえなかったら・・・・・
   すぐさま飲み屋へ直行しちまうな。

   もし、お母さんが洗濯をしてくれなかったら・・・・・
   面倒だから、新しい下着を買いに行っちまうな。

   もし、お母さんに笑顔がなかったとしたら・・・・・・
   ・・・・・しちゃうね。 (男の企業秘密だ)

   だから、どんなに貧乏生活をしていても、
   お母さんがニコニコしているだけで、お父さんはハッピーなのさ。
   もちろん、子供の心もとってもハッピーさ。

   たぶん、これはどこの国でも、どんな時代でも同じだろうな、きっと。
   お母さんの笑顔に、
   お父さんも子供も癒されているのさ。
   これだけでもとってもすごい仕事をお母さんがしていると思うよ。

   お母さんの笑顔・・・・・・

☆ 子供の成長に「重要」ではない時期なんてないよ・・・・・

   よく幼児教育がいかに重要かを訴えるものがあるけど、
   そうではない時期なんてありえないさ。
   子供は、
   「自立」を果たすまで、とっても重要な「育ち」が年齢に合わせてあるんだよ。

   どの年代でも、その子がちょっと頑張ればできることは、本人に挑戦させよう。
   そのときに、親が手を出し、口を出すことを「甘やかし」と言うのさ。
  
   そして、子供が小学校四年生までは、
   毎日タップリと「スキンシップ」をとって、
   子供に「お前はとっても大切な子」というメッセージを送り続けよう。

   小学校に入る前・・・・・

    もう一度、しつこく言いたいな。
    子供本人が出来そうなことは、本人に挑戦させよう。

    大分前だが、
    幼稚園の遠足での話しだ。

    年長の男の子が僕の目の前でスライディングするような格好で転んだ。
    そこは、芝生の上だった。
    その子は、
    「あぁ、転んじゃった。 転んだら血が出る。 血が出たら死んじゃうよぉ・・・」

    随分と長い口上だ。
    歌舞伎役者みたい。 転んだままそこでこう言うんだな。
    僕はそこで、

    「おい、なにくだらないことを言ってんだ。
      さっさと起きろ。
       ほら、怪我なんてしてないだろう。 そこは芝生がある。」

    僕は、一切手を貸さなかったよ。 手を出しちゃダメだよね。
    よっぽどの怪我をしていない限り、子供本人が自分で起きるんだよね。

    年少さんの入園式での話し。
    僕は、幼稚園の入園式の1カットに、子供がサラの上履きを履くのを撮るの
    が好きだ。
    たいがいの母親は、カメラを意識して「自分で履きなさい」と言うのだが、
    中には、画面の中に母親の手が入ってきて、
    子供の上履きに・・・・・・これ甘やかしです。

    どうしても母親は、子供を甘やかす傾向があるんだな。
    だからこそ、お父さんに見守ってもらおうか。
    男親は、結構こういうことに関してクールに躾けてくれるものさ。
    お父さんの子育ては、こういうところで必要だね。

   小学校四年生ぐらいまで・・・・・

    子供の「個性」は、このころに固まるのさ。

    「物の豊かさ」は、「快適」「簡単」「便利」「気楽」を実現した。

    しかし、そのお陰で、

    子供から「生きる意欲」を奪い取ってしまったのさ。

    「生きる力」がこういうことで非常に弱くなったのさ。


    ぜひ、お父さんにアウトドアーの体験を子供にさせるよう、
    お母さんがお父さんを「教育」しようではありませんか。
    そのことで、子供を「野性」にリセットさせようよ。

    「生きているのが当たり前」

    ではないことを大自然の体験をとおして子供に教えよう。
    この年齢までは、親子のスキンシップこそが最も大切だと思うな。
    「他人任せの子育て」があったらぜひ改めて欲しいね。

    お父さんに「子供とたくさん遊ぶ習慣」をお母さんが教育してくださいな。

   小学校高学年・・・・・

    これまでに、
    小学校四年生までに、お父さんが子供とよく遊ぶ(レジャーランドへ連れて行
    くというものではなく、子供との関わりのある遊び)ことをお母さんが教育で
    きていれば、
    とっても素晴らしい。 しめたものだ。

    そのお父さんと子供の良好な関係を築けているからこそ、
    これからの反抗期に対応できるものなんだ。

    その反抗期の前哨戦がこの時期に当たるのさ。
    結構重要だよ。
    この時期ではまだ子供は、親に真正面からは逆らわないでしょう。
    それでいて、ぼちぼち物事の抽象的なことに少しずつ理解ができるように
    なっているのさ。

    だから、このタイミングで、お父さんから子供へ

    「生きる意味」「生き方」「生きる価値」

    をお父さんの言葉で、少しずつ教えるようにお母さんが指導するのさ。
    何かの「餌」でお父さんを釣るようにしてお母さんが誘導するのさ。
    お父さんを昔、ゲットしたんだろう?
    その要領でうまくお父さんをそそのかすのさ。 上手なはずだ・・・・

    普段の生活でもできるけど、キャンプファイヤーを囲んで
    お父さんが子供に淡々と話し聞かせる・・・・・
    滅茶苦茶かっこいいではないですか!

    僕なんかは、たいがいその時間では現場で酔っ払っていたから、
    ますます絶好調だったな。
    面白いというより、まさに「快感」だったさ。

    若いお父さんにもぜひこれを、人生の豊かさを、味わって欲しいね。
    そうなるように、お母さんが仕向けような。


   中学生・・・・・・

    いよいよ反抗期の始まりだ。
    万一、反抗期がこの時期に浅かったり、なかったりするようだったら、
    ぜひ、専門家に相談をしよう。
    ママ友なんかは、まったくのど素人だからね、相談相手を間違わないように
    ね。

    この時期にこそ、普段の生活ではなく、
    例えば、親子キャンプの遊びを通して、
    子供のフラストレーション耐性を鍛えて欲しいんだな。

    このことが学校の成績に直接関係ないけど、
    「心の成長」にどれほどの効果があるかは、
    その子が 30才、40才、になったときにハッキリと分かるものだ。

    その子が一生涯をとおして、シッカリと生きていけるかどうかは、
    このときに、決定的となるのさ。
    世間でよく言われる「反抗期の難しさ」とは、こういうことだ。


   高校生・・・・・

    お父さんの子育てが最も重要な時期だ。
    いよいよ、

    「自立をした一人の大人の社会人」

    を子供に強く意識させるよう家庭教育ができるのは、お父さんの力次第だ。

    子供は、反抗をしたいので、ともかく一緒にいたがらない。
    でも、キャンプ場では、
    一緒に設営したり、飯を作ったり、しないわけにはいかないでしょう。

    これを利用して、お父さんが子供に人生について熱く語って欲しいよね。
    決して聞いてはいなかったりするけど、
    意外に覚えていたりするのさ。

    「冷酒とオヤジの小言は、後で効く」ものさ。

    僕の場合、思いっきり「親子キャンプ」で子供をしごいたから、
    この時期には、子供に「ソロキャンプ」を体験させて、
    「自立」のリハーサルをやったんだよ。
    ものすごくいい効果があったさ。

    そこまで出来るかどうかは、
    お父さんが、
    子供が小さい内からどれだけ「関わり」を持ったかどうかによるんだな。

    子育てのための「親子キャンプ道」は、奥が深いぞ。

    なんで僕は、「親子キャンプ」にこだわったのか、
    それは、
    子育てのための「親子キャンプ」は、実は、「生活」そのものだからだ。
    その厳しい生活環境を子供がたくさん体験するプロセスで、
    子供の心が強く育つのさ。

    もう一度、しつこくてすみません・・・・・

    「快適」「簡単」「気楽」「便利」な生活環境は、子供の心を貧弱にするの
    です。

☆ お願い、おとうさんをたてて・・・・・

   でないと、男はすぐにたたなくなる・・・・・
   すぐふてくされてしまうからね。
   子供も一緒にふてくされてしまうのさ。

   お母さんだって辛いことがいっぱいあるだろうけど、
   お父さんの悪口を子供の前でしたら、最悪の子育てになるよ。
   とくに男の子は、「父親」をモデルにして育っていくから、
   その父親の悪口を聞かされてしまうと、
   男の子は、自分のアイデンティティを持てなくなってしまうんだ。
   これはその男の子にとって最悪の事態なんだよ。

   ぜひ覚えておいて、今日からお父さんを褒めちぎろうか。
   男は、単純な生物だから、
   そのことで一所懸命に働くのさ。

   男の心理は、単純、簡単、にできている。

☆ ねぇ、お父さんにももっと子育てを手伝ってもらいたいよね・・・・・

   女の人は「おしゃべり」が好きだよね。
   こういうジョークがある。

   蚊のカップルがブンブンとうるさく飛んでいた。
   なぁ、ジョン、あの二匹の蚊で、どっちがオスで、どっちがメスか分かるかい?
   トム、そんなことが分かるのかよ?
   あぁ、分かるさ。
   見ててみな。
   ブ~~~ン・・・・・・・・・・
   ジョン、スマホに寄っていたのがメスさ。
   空のジョッキに向かったのがオスに決まっている。
   なるほどトム、よく分かったよ。

   失礼しました。
   何が言いたいのかというと、お父さんに「子育てやって」と喋っても無駄だと
   いうことさ。
   そうさせたかったら、ビールで釣れば子供と遊びだすんじゃないかな。
   ダメ?

   それじゃ、子供と遊ぶのがどれほど「面白い」のか実際にお父さんに体験させ
   れば、いいと思うよ。
   男は、おしゃべりより実利が好きなのさ。
   とっても簡単にできている。

   どうやったら、父親に「子育て」の面白さを伝えられるのか、
   僕はこのことを 2012年の「流しそうめん」で父親が目標どおり10人集まった
   ことで分かったのさ。
   この場合、「流しそうめん」という「餌」がよく効いたんだ。
   同じように、「餌」で簡単に男は釣れるのさ。

   そういう僕自身、ばぁばにうまいことだまされて釣られてしまったんだな。
   それで、子供を四人も産んでしまった・・・・・・

☆ 豪華で贅沢こそが「幸せ」なんだろうか・・・・・・

   ズバリ

   「幸せは、それを感じ取る能力の問題」

   なのです。
   だからいくら豪華で贅沢を追い求めても、決して「幸せ」にはならないだろう
   ね。
   その豪華、贅沢、の犠牲になるのが「子供の心を育てる」ということになるの
   さ。
   
   「子供の心を育てる」のは、家庭教育の問題だからね。
   お父さんにシッカリやってもらおうね。
   父親の子育ては、そこにあるのさ。

   お父さんに子育てをしっかりとやってもらうためには、
   お母さんも努力が必要になるだろう。
   ここに「物欲」を払拭させてくれる本があるので紹介するよ。

   「断捨離」  やました ひでこ 著
    マガジンハウス刊 1,200円+税

   「やましたひでこ公式サイト」

☆ それでは「母親の子育て」は、何だろうか?

   もう分かるよね。
   一番重要なことは、いかにお父さんに思いっきり働いてくれるのか、
   それを目指してお父さんを上手にフォローすることをまずやってみよう。
   おいしい家庭料理、お母さんの笑顔がバッチリ効果的だ。

   そして、早い時期にお父さんが「子供と遊ぶ習慣」を身に付けるように
   指導しよう。

   あとは、今までどおりに子供の世話をすればいいさ。
   ただ、子供が小学校高学年になってからは、
   お父さんにバッチリ世話をさせようか。

   お父さんに、「生き方」「生きる意味」「生きる価値」を子供に教えるよう、
   うまくお父さんを「教育」してくださいな。

   頑張ってね。