スノーメン タイトル



ここのページは、

お子さんと一緒にキャンプで遊ぼう!!

と、お父さんに呼びかける Snowmen Camp Club の活動報告です。
クラブと言っても組織になっているわけではありません。
集まったそのときの人たちが仲間です。

さぁ、お父さん、キャンプ遊びをとおして心の強いお子さんに育てよう!


07/7/31(火) キャンプじぃじの日記

昨日、取引先の幼稚園を卒園した子がまた、たっぷりミルクのコーヒーを飲みに来た。
新顔の友達を一人連れて来た。 本人はサッサと僕のボロアパートに入ってその子に「どうぞどうぞ、早く入って。」だって。 まるで自分の家のようだ。
注文どおりのコーヒーを振舞ったら、昨日は台車を見つけた。
僕も子供の頃、工場の台車でよく遊んだ思い出がある。
アパートの周りをその友達とガラガラ走り回って遊んだ。
そして5時半の「良い子は帰りましょう」という自治体の放送で帰っていった。
僕はコーヒーを振舞う以外には、その子をかまったりしないのだが何が気に入ったのだろうか・・・

その他に、中学一年生の工作の宿題の相談が1件、小学校1年生の江ノ島までの日帰り旅行のお誘いが1件、この夏休みの課題がある。
もちろんすっかり遊んでもらえない自分の末っ子のキャンプは、1回だけ行う予定だ。
30年近く子供と遊んできたから、それが僕の体に染み込んでしまっている。
健康のために子供と遊ばないとよくないようだ。

そう言えば先週、幼稚園の先生の子で年少さんの女の子を公園に連れて行って遊んだ。
かわいいね。
僕の末っ子が小さくてまだかわいかったころ、しきりに木製の馬の遊具に乗っていた。
その子にそれを案内したら、気に入ってくれた。
その女の子に、僕の末っ子がオーバーラップした。
心に込み上げるものがあった。

お父さんもたくさんお子さんとの思い出を作ってください。
心の本当の豊かさは、サーチライトのように強く明るいものではなく、ローソクのように優しく照らすようなものです。
それは小さい灯火、かわいいさえずり、中間色のキャンパス・・・・
本当の幸せ。


07/7/30(月) キャンプじぃじの日記

2回目の「ごちそうサマーキャンプ」を終えた。
幼稚園と同じで確率的に小さい子のうち何人かがなついてくれてかわいいね。
今年のお勧め工作の「枝ハンコウ」は、多すぎず、少なすぎず、丁度いい親子に作ってもらえた。
全員が作る「マイ箸」は、進行具合にちょっと不具合があって時間が押してしまった。
スタッフの方々の意見を頂いて次回にはスムースな作業の流れを実現したい。
僕もこの仕事を通してこうして学習中だ。 工夫して成長するのは生きる喜びを実感するね。

一部の幼稚園の経営者は、僕がマザー牧場で「キャンプじぃじ」をやっていることを「ただの遊び」だとしか思ってもらえない。
「なぁんだ、また遊びに行くのか・・・」だって。
これは仕事ですよ仕事。 ビデオ撮影より面白くなってしまった し・ご・と なのだ。

開村式での僕の挨拶では、前回同様「不自由な生活を工夫して面白くするのがキャンプの醍醐味です。」と伝えた。
たった一泊でそれを感じ取ってもらえただろうか?
全部の家族にそれが伝わることが出来なくても、一家族だけでもそれに気付いていただき子育てに役立てていただけたら本当に嬉しい。
それが言いたくて僕はマザー牧場へ通っているのだから。
思わず力んで閉村式のそれで「いかがだったでしょうか? 不自由な生活を工夫して面白くできたでしょうか? 実はそういうキャンプを通してお子さんの心を強く育てられると言われています。 どうか、これからもキャンプをたくさんお子さんに体験させて子育てをしてください。」とちょっと突っ込んで語ってしまった。 そこまで言うつもりは無かったのだがついつい・・・
余計なお説教をするのは「じぃじ」の特権ということで勘弁してもらうしかないね。
それにしても僕にとってこの仕事は大変な肉体労働だ。
足と腰がもうガタガタ。 月曜と火曜は、何にもやる気がしない。 これから今日もひたすら死んだように寝たいね。
水曜と木曜には人間生活がなんとかできるようになって金曜日には復活してまたマザー牧場へ行く。
メチャクチャ大変なんだけど、だから面白い仕事なんだなぁ。

気楽で楽しいのではなくて、大変だから面白い。
僕は、それを訴えるだけではなく実践中だ。
お父さんも、子育ては大変だ。 だからこそ心の奥底にお子さんのいい思い出が焼きつくんだと思いますよ。
頑張ってね、お父さん。


07/7/26(木) キャンプじぃいの日記

この間の「ごちそうサマーキャンプ」でのことだ。
夜、ランプの灯りの元、小学校5〜6年の二人の女の子に今年のお勧め工作物「枝ハンコウ」の作り方を教えた。
一度失敗したようで作り直していた。 そこに小学校低学年の女の子がやってきたので、その大きい女の子にこう頼んだ。
「なぁ、お姉さんたち、頼むからこの小さい子にもそのハンコウの作り方を教えてやってくれないかい?」
大きい女の子たちは、この言葉がけで小さい子の面倒をみてくれた。

大人にしてみれば些細なことなのだが、ここに子育ての重要なテクニックがある。
上の子に年下の子の面倒を見てもらうように上手に誘導することをボーイスカウトの世界では、「異年齢交流」と呼ぶ非常に重要な教育なのです。 もちろん、これを家庭内で実践できれば素晴らしい子育てとなる。
子供を上手に育てるためには、そこには商売を成功させるより難しい心構えと技術がいる。
ぜひ、子育てについての正しい方法をしっかりとお父さんが学んで欲しいと思います。
自己流は、まず失敗するリスクが大きい。

マザー牧場の「ごちそうサマーキャンプ」で僕が学んだ子育ての方法を尋ねてみてください。
キャンプじぃじは、喜んで解説しますよ。
そのためにじぃじしているのですから・・・・


07/7/25(水) キャンプじぃじの日記

マザー牧場の「ごちそうサマーキャンプ」で一回目を無事終わらせられた。
去年は、ごく一部の参加者に「たけとんぼ」の作り方を教えたのだが、今年は「マイ箸」をキャンプ場の裏側に生えているモウソウ竹で、ナタ、ノコギリ、切り出しナイフ、を使って作る。 そしてそれは全員分でその指導を受け持つことになった。
キャンプじぃじの仕事は、ちょっぴりグレードが上がったようだ。
竹を削って箸を作るのは、「親子キャンプ」のハウツービデオでは一番簡単な工作物だが、とにかく怪我をさせないようにしなければならないので思いっきり神経を使ったね。 本当に冷や冷やした。
いくつかの指導の改善点があったので次回に活かそうと思う。
さて、そのマイ箸で手作りのウドンカレーをいただくのが今年のメニューだ。
たった一泊だが、ただのレジャーキャンプではなく、十分に「親子キャンプ」の味が出ていると思う。

子供の心を育てるキャンプ、それをじぃじは訴えたい。
戸田のグリーンパークで細々とその活動を個人でしているが、なかなか実績には結びつかない。
でも、こうして企業の力があると一気に多くの初心者キャンパーにそれを味わってもらえる。
なんてすごいんでしょうか。
今年のキャンプじぃじの挨拶の言葉はこうだ。

「キャンプは、不自由なところが面白い遊びです。 その不自由をどう工夫して面白くできるか、そこが醍醐味なんです。」

初回はあいにくの雨模様だったが、その言葉がけの効果か、アンケートで雨がいやだったというものはなかったようだ。
雨の方が不自由で面白いと思って子育てをする。
なんて素晴らしい子育てでしょうか!
ぜひ、参考にしてください。


07/7/4(水) キャンプじぃじの日記

また雨で暇になってしまった。 あぁ。
昨日マザー牧場へ「ごちそうサマーキャンプ」の打ち合わせに行った。
今年は去年よりパワーアップして面白いぞう! 興味のある方は早く予約しないとすぐ一杯になっちゃいそうだ。
さて、その時の担当者の携帯の呼び出し音が「パパ! 電話ですよ、でて」
というようなかわいい女の子の声だった。
いいな、いいな、うらやましいなぁ。
もう一人のパパは、娘に50万のエレクトーンを買ってやったそうだ。
スッ、スゲ〜!
かわいいんだろうなぁ。 いいなぁ。
それに比べてうちの高校生は、男だし、毛むくじゃらになってきて、かわいいんだけど、ちっともかわいくない。
まぁ、いないよりはマシか・・・


07/7/2(月) 日記の続き

今日は雨で暇だ。 今月は6日から幼稚園の「お泊まり保育」の取材が始まって、そのままマザー牧場の「ごちそうサマーキャンプ」に行くので出張続きで書き込みは出来ない。
だからと言うか、退屈なので日記の続き。

そうして僕の末っ子の高校生は、オヤジの小言を大人しく聞いた。
しかし、聞いたからと言って身に付いたわけではない。

僕は30年前に購買時点広告−−−POPの営業をしていた。
そのときに学んだことに「アイドマ」の法則というのがあった。
どうやって商品を買ってもらえるのか、お客さんの心の動きを的確につかむための法則だ。
もう忘れてしまったことを思い出してみた。
不確実だ。 たしかこんな感じというものだ。

attention・・・・注目
interest・・・・・興味
d−−−−−−−思い出せない、"do" かも
memorize・・・・記憶
action・・・・・・・購買

というプロセスを踏んで実際に商品を買う。

子供がオヤジの話を聞いて、実際に行動に移すまでも長い道のりのプロセスがある。
そのことを広い意味で「教育」と呼ぶ。(知識のことではない)または子育てと言う。
小学校低学年までにオヤジが子供としっかりスキンシップをとってたくさん遊ぶ、基本中の基本の子育てだ。
それから何年も何年も子供の年齢にあわせてオヤジならではの教育をしていく。
それができて高校生ぐらいでもオヤジの話を聞くようになる。
ただ、それは「聞こえている」だけなのであって決して身に付いているわけではない。
聞こえたオヤジの小言は、これからその子に仕込む目標と考えられる。
上手に思春期まで育てられれば、とりあえず子供はそういう目標があるらしいということは、なんとなく了解する。 それが「聞いた」ということだ。
実際に本当の自由を感じながら自分自身で自分の人生に価値を作っていくのはこれからだ。
この子のおかげで、僕はまだ子育てが続く。
その子に僕は続けてこう言った。
「お前は頭が悪いだろう? それは覚えるのが今まで苦手で遅かったからだ。 
今、緊張することで覚えられると言うことを覚えた。 これから一生涯、一所懸命に覚えれば、大学を意味なく卒業して学ぶことを辞めてしまう人より、いつかきっとたくさんのことを覚えることができる日が来る。
"気楽で楽しい"を追い求めたところで成長が止まる。 
いいか良く聞け。 "大変だからこそ面白い"を求めて学べ。
大変なら大変なほど価値が出来る。 面白い人生になる。
お父さんだって、賢い子供だったら何の苦労もないだろうが、出来の悪いお前だからこそ大変で面白いんだ。」
高校生の末っ子は、目をパチクリしていた。
なかなかのブラックでしょう。
ユーモアはこうして教えるんだ、お父さん。
子育ては愉快さ。


07/7/2(月) キャンプじぃじの日記

ここの書き込みの6/7(木)に「ドラえもん」について批判的に語ったが、
その情報は、
「脳内汚染からの脱出」岡田尊司著 文春新書刊 950円 p90に出ている。
僕も、もともとその問題解決の仕方があまりに幼稚なので嫌いだった。
だから、それを具体的によくないと明言してあったのでものすごく納得できた。
朝日新聞 7/2付け朝刊の「天声人語」の中ごろに、
山口県光市の殺人事件の被告人が法廷で語った言葉として、
「ドラえもんが何とかしてくれると思った」
だそうだ。
僕がそれを好きか嫌いかという問題ではないようだ。
もちろん、それを見たから殺人を犯したのではない。
もともとそういう病理を持った被告人がその漫画で「幼稚」が強化されたのだろう。

僕はこのことを題材に高校生の末っ子にこう話し聞かせた。
「家ではテレビを見ない習慣だ。 それには意味がある。 確かにいい番組があるのだが、はるかに良くないと思うものの方が圧倒的に多いので見なくなった。
例えば、『ドラえもん』を知っているだろう? (なぜか見ていないはずの僕の子は知っている。ちなみにテレビゲームは不法所持でもう3台も廃棄処分をしている)
この『脳内汚染からの脱出』のここにこう具体的に良くないことを指摘している。 さらに今日の新聞を読んだ? この新聞はここだけでもいいから読むべきところがある。 それは『天声人語』、ここにある。
ほら、ここに『ドラえもん』が有害である例が載っている。
どう有害なのだろうか?
それは苦しくて大変な努力によって問題解決することなく、気楽に簡単に解決してしまうことにある。
こっちの本のここにほら、アメリカやドイツ、イギリス、では放映許可が降りない内容なんだ。
多くの日本人は平気だ。 しかもテレビゲームも平気だ。
『人は人、我は我、されど仲良し』と教わったな。 お父さんが説明したとおりこれらは有害だからみんながいいと思ってもお前はハッキリとダメという意思を持て。
人は、『気楽で楽しい』を求めた瞬間に心の成長がみごとに止まる。 
心の成長が止まると幼稚な大人になる。 気楽だが非常に退屈でつまらない人生になる。
それだけではない、幼稚な大人が子供を育てるとどうなるのだろうか、考えてみろ。
そういう人生ではなく、『大変だから面白い』、これを何が何でも身に付けるんだ。
お父さんが作ったキャンプのビデオにもそうあるだろう。 分かったか?」

小学校低学年で毎週のように子供と遊んでいないと、高校生になってこういう話を父親に聞くことはしない。


07/7/1(日) キャンプじぃじの日記

今年もまたマザー牧場の企画「ごちそうサマーキャンプ」のスタッフとして初心者キャンパーのお手伝いに行くことになった。
このイベントは、まったくキャンプ用品がなくてOK。 食材からテントまで全部用意されている。 お客さんは手ぶらで来る。
薪の火起こし、ブルーベリーの手作りジャム、一泊だがキャンプの醍醐味を家族で味わうことが出来る。 JAFの会員は割引もあって毎年人気のあるものだ。
興味のある方はこのHPの別項の「 スノーメン・キャンプ・クラブ 」の下の方に問合せ先を載せましたのでどうぞ。


07/6/26(火) キャンプじぃじの日記

かわいそうなニュースをラジオで聞いた。
そのラジオの番組で視聴者の気になるランキングでトップになったそうだ。
それは80歳になるお爺さんが自転車で日本一周を目指してあと自宅まで
40キロというゴールを目の前にしてダンプに引かれて亡くなったということだ。
このニュースを聞いて多くの方が悲しみを共有したようだ。
なんて素晴らしい国なんでしょうか、日本は。
つい先日、「ブラック・イルミネーション」と銘打って夜の8時から10時まで多くのレジャー施設やビルなどで一斉に電気を消した。
環境保護の運動の一つだ。
それを真剣に考え行動できる日本は、本当に素晴らしい。
きっとこれから、お父さん自身が子供と触れ合う子育てを本気で実行するいい国だろう。


07/6/25(月) キャンプじぃじの日記

僕は、カブスカウトの活動をとおして、また教育現場を見たり聞いたりして父親の子育てがあまりになさ過ぎると痛感してこの書き込みを始めた。
また別項にある「親子キャンプ」のハウツービデオを作った。
「父親」ということだけではなく、どう「親」に大人が育つのか・・・
それを真剣に研究している多くの先生方がいることを知った。
そしてそれを本にしてアピールしている。
題名は、ズバリ

「続・親学のすすめ」

モラロジー研究出版部 刊 共著 1,785円

僕は面白くて一気に読破した。 この本は本屋さんに注文するより直接取り寄せた方がスムースのようだ。
申し込みは、

п@04−7173−3155
http//book.moralogy.jp

この本の中でもテレビゲームの有害性を訴えている。
8名の方のいろいろな立場の先生方が意見されていて、「親」になるための心構えについて立体的に考えることができるいい本です。
特に 高橋 史朗 先生の提言の中で、人間性を高める8つのポイントの中の一つに「野外キャンプ」を指摘しています。
自然体験、自然の厳しさを感じ取れるキャンプを、ぜひお父さん、お子さんにたっぷり経験させましょう!!


07/6/19(火) キャンプじぃじの日記

末っ子の話だ。
ここにこれだけ書き込んでいるのだからさぞかしすごい子を育てているだろうと思い違いされるだろうなぁ。
性能があまりよろしくないからその分強烈に育てなければならない、それが真実だ。
なんたって平均的な子と違ってなかなか覚えてくれないという特徴があるんだ。
そこを何とかしなければならないということで編み出された子育ての一つの方法と理解していただきたい。

昨日、末っ子が高校に入って初めての面談でうちのおばばが高校へ行った。
まぁ、テストの結果はいつも悪いのでまったく期待はしていない。
問題は生活態度だ。
親の前では見せない態度というものがある。 それが心配。
実は担任の先生は、元ボーイ隊の隊長だってさ、ナンデ?
ボーイスカウトに興味がない方でも、この事態がお分かりいただけると思う。
もちろんその担任の先生は僕が元カブ隊の隊長だったことを知っている。
当然、無意識にでもそういう「目」で僕の末っ子を観察するわけだ。

え〜と、こういう確率って言うのはいったい何%あるのだろうか・・・
信仰がなければただの偶然だろうが、砂粒一つ程度のそれがあると神様に試されていると思えちゃうんだなぁ。
「あぁ、どうか我をあがない出してください・・・」

おばばが高校から帰ってきた。
成績は赤点ではなかった。 上等だよ僕の子だから。
で、生活ぶりは良好だそうだ。
安堵。 全身の力が抜ける思いをした。
まぁ、僕の子はこんな調子だ。 子育ては冷や冷やの連続だね。
お父さんも頑張ってね。


#### Snowmen Camp Club ####

07/6/17(日) ディキャンプ

久しぶりにお客さんが来た。
中学一年生が三人と小学校一年生一人の四人の男の子だ。 
今年の夏は「手打ちうどん」が課題でそのリハーサルを兼ねて子供たちにウドン作りをさせた。 その後今年のお勧め工作の「ハンコウ」作りをした。
一日快晴の青空の下、のどかな雰囲気で実に愉快な一日だった。 とくに小学校一年生の子は、僕の膝の上にチョンと乗っかって工作をした。 かわいいねぇ。 僕にも父親参観が味わえたよ。

ところでその子たちを連れて来た方は、小学校で学童保育の仕事をしていると言う。
学童の一部の子たちの躾の悪さには閉口するという。 またその親の幼稚さの話を聞かさせられたがもう絶句だ。
高校生ぐらいの心の状態の「親」が本当に多いようだ。
僕もカブ隊のリーダーをしていてそれを強く感じたのでこの書き込みの動機となったが、本当に幼稚な親がこの国を滅ぼす勢いであると思う。 そしてそういう親に育てられてニートやうつ病が大量発生していると思う。 どうにかしなければ本当にまずい。

ここをお読みくださる方は、たぶん子育てをしっかりとやっていることでしょう。
子育てに興味のない幼稚な大人に問題がある。 
どうにかならないものだろうかみなさん?
子育て現場は、非常に環境が悪化している。 もう学校の先生がいくら頑張ってもどうにもならない状態だ。
幼稚な親、たぶん宗教を無視したことで多くなったのだろうと思うのだが・・・・


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   〜〜〜〜 親子キャンプ ハウツービデオの見方 〜〜〜〜

はじめに

これはこのホームページの別項にある「親子キャンプ」のハウツービデオについての解説です。
そのダイジェスト版をご覧の上お読みください。

子供の心を強く育てるための一つの方法として、お父さん自身で男の子の心を育てる具体例がそのビデオです。
ビデオでは伝わりにくい「考え方」や「捉え方」をここに書き込みます。
初めに知っていただきたいことは、これは理屈ではありません。 
「育て方」について「考え方」はありますが、ビデオは初級編以外は実際に行った谷口の子育て現場のドキュメントです。

さて、そこでこれから「子供の心を強く育てる」ということはどういうことかを考えてみましょう。

幸せを感じ取る能力を高める。

これがこの子育ての目標です。
気楽ではなく苦しいときに幸せを感じることが出来る人。
そこに強い心が必要となるのです。
このことがこの子育ての考え方です。

ニートやうつ病が社会問題になっています。
その根本は、育てられ方が弱々しかったのです。
気楽・快適=幸せ こう教わった結果、究極の気楽が働かないことに行き着いたというふうに考えられるでしょう。
緊張をしないで済む気楽な一時。 そのときに心の成長が止まります。
心の成長が止まるので幼稚な大人になる。

これは、いかに本人(子供)が自分の心の成長を自覚して、それを喜び本当の幸せをつかみ取れるか、それを具現化したものです。
つまり、物や金で気楽に生きるのではなく、自分の成長を楽しむ人生。
自分の成長の中に幸せを見つけ出せる心。
そういう考え方の子育てです。

なぜ、子育てにキャンプが有効なのか、それは自然の厳しさを体験できるところにあります。
快適なキャンプでは子育てになりません。
暑い、寒い、気味が悪い、蒸し蒸しする、自然の怖さを実体験する・・・・
でもキャンプが面白い。
こうしてどういう環境であろうと生きる喜びを見出すことが出来るようになっていく、そういうプログラムです。
そしてお父さん自身が子育てを行う。
そのことでお父さん自身も、「オヤジ」に成長していけるのです。
自動的に簡単に「オヤジ」にはなれません。
親子で成長する。
それで「親子キャンプ」なのです。

ここでいくつか気をつけて欲しいことがあります。
それは、その子の性格についてです。 一般的に遺伝的要素×体験(環境)でその人の性格がつくられると言われています。
ですから、金型で押したような一つの子育てですべての子供を育てることは不可能です。
その子に合った言葉がけ、興味付け、指導が必要です。 子供の数だけの子育て方法があるべきだ。 だからそれが出来るのは、お父さんしかいないと強く思います。
子供の性格の基礎となる遺伝的要素について僕が知りえたところをここに示しますので参考にしてください。

例えば学習障害というものがありますが、「障害」と専門家が認める範囲は非常に狭い。 生活をしていて障害にはならないがその傾向があるということを考えるとかなりの人が該当するのではないだろうか。
具体的には、学校の成績が良くない子は、サボっているのではなく「覚えるのが苦手」という学習障害のボーダーラインの場合があっても不思議ではない。 ちなみに僕の子供はみなその傾向がある。
覚えるのが苦手だから忘れ物が多い。 今、言われたことを思い出せないから指示通りのことができない。
それを理屈で叱ったらとんでもないことになる。 僕はそれをやってしまった。
そうではなく、学習障害の傾向がある場合は、緊張することで覚えることができるんだということを身に付けさせる。
その緊張は怖いことで起こる。 怒鳴ったり、ときに叩いたり。
しかし、少なくても小学校3年生〜4年生ぐらいまでは、それをしてはならない。
緊張するほどの怖い叱られ方は、トラウマになるだけでまったく逆効果だ。
それは自我の目覚めの小学校高学年から少しずつ行うとうまくいった。
その場合、必ずなぜ叱られたのかその理由を本人に言わせる。 そのことで「失敗」を自覚させた上で同じ失敗をしないよう教える。 このときにその失敗を暗記できる。 失敗を暗記できたらそのことを誉める。 「失敗を覚えられたではないか、叱られて緊張したら覚えられたではないか。」という言葉がけで、緊張−−−→覚える、という図式があることを本人が自覚できる。
学習障害の傾向がある子は、この緊張と暗記の関係が分かることで急に覚える力が付いてくる。
つまりこの場合、場合によっては体罰が有効なことがあるということだ。 (ただし、劇薬的なので慎重に行う必要がある)

それに対して自閉症という障害があるが、そのボーダーラインに「アスペルガー」というものがある。
その傾向にある子は、強い音が苦手だ。 間違っても怒鳴ってはいけない。

このように「叱る」ということ一つ取っただけでも、子供によっては必要であることもあるし、絶対にしてはならない場合もある。
人のパーソナリティの形成については、心理学や関係図書で学んでください。
子供の心理状態にあわせて子育てをする。 そういうものがあるとここでは覚えてください。
何が何でもすべての子に対して体罰はいけないというのは、このことが理解できれば間違っていることが分かることでしょう。


「 初 級 編 」

小学校1年生〜2年生の男の子を対象としている。
ビデオでは、タープのポールを6本立てているが2本でもいい。
子供がこの年齢でテントを使ってキャンプを行えるのは、お父さん自身がベテランキャンパーであることが条件になる。
このビデオでは、お父さんがこれからキャンプ遊びを子供と一緒に始めようというレベルを想定している。
日帰りキャンプ−−−ディキャンプを可能な限り、それこそ毎週のように行って欲しい。
まぁ、毎週は現実的ではないかも知れないが、僕はカブ隊の活動を 
66日/1年、実施した経験がある。
子育てを、本気でやる気をお父さんが起こせるかどうかの問題だろう。
僕の姪っ子は、学校が終わって毎日バスケットボールの練習に励み毎週日曜日に試合だそうだ。 
そのリーダーはボランティアのお父さんと聞く。
世の中には子育てをこのように真剣に取り組む人が少ないがいる。

この時期にたくさんお父さんが子供と遊ぶことで、思春期で父親に反抗しながらも肝心なことでは父親の指導を受けることができるという子に育つ。 その見本がこのビデオの4巻にある。 それはヤラセではなく事実の映像だ。 中学生なのに父親の指示をマジメに聞く態度が身に付いた。 ほったらかしでは決してこうならない。
熱心に子育てをする数少ないお父さんにぜひなってください。

子育てを金で払って済ませて本当にいいのかどうかを考えてみましょう。

このビデオでは、カレーが上手に出来て子供を誉めている場面がある。
時間が掛かろうが、上手でなかろうが、ともかく少しでも多く子供に作業をさせよう。
そして大いに誉める。
この二つがこのころの子供の心を育てるリズムだ。
そして生活のやりくりをしてたくさん実施しましょう。
一番かわいい盛りのお子さん、もう二度とないこの年代です。
その子のそのかわいさは、その時だけです。 
ここでその子とたくさん遊べることが思春期での親子関係を築く基礎となります。
この基礎作りをしないと、その子の心の中で「父親不在」となります。 
深刻な事態になりかねない。
この「初級編」にナレーションでこう説明しました。
「ゆうとくんもお父さんのお手伝いをしながら、いろいろと教わっていますね。
こういうことを通して親子のきずながしっかり育つのでしょう。
お父さんの力強さや恐ろしさ、優しさ、愛情、そして"男"としてのモデルをこうして触れ合うことで学んでいるのです。
"きっと大きくなったらお父さんのようにカッコよくなりたい・・・・"
心の奥底でそう思ってくれたら、これ以上はない最高の子育てです。」
男の子にとってこの頃のお父さんは、その子のアイデンティティを将来見出すための重要なモデルなのです。
もし、お父さんが遊んでやらなかったらその子は、自己の確立が大変難しくなってしまうと思えます。
これは学校の成績以前の、その子の生き方に関わる重要なことです。

そういうことで、子供にとって毎週遊んでくれたお父さんは、愛情の塊として心に一生涯残ることでしょう。
なんて素晴らしいお父さんでしょうか・・・・!
そしてこれこそ最高の家庭教育です。 子供の心の育ちに必要不可欠だ。

キャンプではなくても大いに子供と遊ぼう。 
だが享楽が目的のレジャーは子供の心を育てる上では逆効果だ。
子育てを意識したディキャンプがいい。 それをこのビデオでは勧めている。
ディキャンプは、夏だけではなく、春夏秋冬の自然をお子さんに味あわせてください。
自然の厳しさ、心地よさ、いろいろな自然を体験させましょう。
「生きているのが当たり前」ではないことを身をもって体験させることが、成人になって真剣に生きる力となることでしょう。

最後のゴミ拾いは、ビッシッと必ず実行してください。


「遊びの進化」

これは小学校2年生から4年生ぐらいの男の子を想定しています。
小学校低学年では、単純にそのかわいらしさと従順な姿を見せてくれて思わずその子に何かしてあげたくなるものでしょう。
そのお父さんの愛が、子育てが大変だけど豊かで面白いと感じさせてくれます。 そして夢中になって子供と遊べば、たぶん気付いたら休日はすべてそれに当てていた、とこうなれますように。
さて小学校3年生あたりになりますと、子供はお父さんだけではなく子供同士で遊ぶことを好むようになります。
ですからそのように成長するまでたっぷりお父さんはお子さんと遊んで欲しいと思います。
子供は、お父さんと遊ぶことから徐々に子供同士の遊びへとシフトしていきます。
これも大切な成長ですからしっかり味あわせてください。
子供と遊べる日数的な量は減りますが、その遊びの「質」をこのビデオでは具体的に紹介しています。
始めは「箸」のような簡単な工作物を親子で作りましょう。
「椅子」の工作物も紹介していますが、これは非常に難しいので親子で工作をする最後のメニューにしておきましょう。
「水鉄砲」は親子で勝負してください。 夏の強烈な日差しの下で水しぶきを上げてください。 一生涯の思い出になるでしょう。
ディキャンプでの生活が上手になったらそのように工作物で、工具の扱い方を教え、工夫する面白さを体験させましょう。
それがこの巻の狙いです。

このアウトドアーで小さな工作物は、Snowmen Camp Club の活動として概ね月に一回、埼玉県戸田市の道満グリーンパークでデモンストレーションしている。 実際に通りがかりの親子に楽しんでいただいています。 
ぜひ興味のある方はお越しください。 実施日はこのホームページの別項に掲載してあります。


「お父さんの子育て」

これは小学校高学年から中学生ぐらいまでの男の子を想定しています。
このころになると、子供はお父さんと遊ぶより友達との遊びの方がよくなります。
それも大切にしてあげてください。
この年齢になるまでにこの「親子キャンプ」遊びが定着していれば、さらに先に進むことが出来ると思います。
ぼちぼちお父さんと遊ぶことに抵抗が子供に出てきたら、それに勝る遊びを用意すればいいのです。
それが手作りキャンプ用品の工作なのです。
テーブルも、カマドも、椅子も、自分で作った工作物でキャンプをするのは、わんぱくな男の子の心をワクワクさせることでしょう。
お父さん自身もしっかり作れるよう陰でトレーニングしてください。 僕も必死になってロープワークを覚えました。
そしてディキャンプは卒業して、一泊、二泊、三泊、と次第に本格的なキャンプを実施しましょう。
親子で成長している実感を得ることでしょう。
さて、この巻では、お父さんの「夜話」について説明しています。
この年齢ぐらいから子供は抽象的な考え方を理解できるようになっていきます。
それに合わせて必ず夜話で生き方や、生きる意味についてお話しをしてください。
そのためには、お父さん自身がこの難しいテーマについて勉強せざるを得ないでしょう。
子育ての本当の難しさ、また、子育てをとおしてお父さん自身が大きく成長できる実感を得ることでしょう。
「親子キャンプ」の一番目指したいのはここです。
親子で成長する喜びを得てください。 きっと心を揺り動かす感動があると思います。 いい子育てです。

中学生ぐらいからは、子ども自身にキャンプの計画を立てさせましょう。
これは非常に重要な教育ですから、始めのうちは多少お父さんがお手伝いしても、次第に子ども自身で計画書が書けるように指導してください。
そして終わったらその感想文を書かせましょう。
どんな感想を書くのか、お父さん、とっても楽しみですね!!
あまりの感動に涙が出ることもあるでしょう。 僕は年中出ました。
これを本当の幸せと呼ぶのです。 たっぷり親子で幸せを得てください。


「兄弟の関係」

これは、中学生と高校生ぐらいの二人の男の子を想定しています。
この年齢ではもうお父さんは遊んでもらえなくなっていきます。
兄弟でしたらビデオのようにお父さん抜きでキャンプが出来るようになれればベストです。
その場合でも、キャンプ地にはお父さんも安全対策として行って下さい。
親子は、なるべく離れたテントサイトにすれば子供は大喜びです。 
お父さんはちょっと寂しいですが、覚悟を決めて子離れしましょう。
ハイキングや釣りなど、キャンプ場から出て自然の中に行くときには必ずお父さんと子供でバディを組んでください。
絶対に子供だけで出かけないようお約束をお願いします。



このようにこのビデオは、小学校一年生から中学、高校生までの年齢に合わせた展開をしています。
子供の年齢にあった活動を目指しましょう。
このビデオを親子でよく見て実施しましょう。
そのことで、親も子も共通した目標を掴み取ることができると思います。 
つまり教育目標の共通認識ができます。 それがこのビデオのいいところです。
トライする前に親子で見てリハーサルしましょう。 
頭で知っていても、ついついうっかり、レジャーキャンプになってしまい勝ちです。
このビデオを何回も見ることで、子育てのための親子キャンプとしてイメージトレーニングすると成功しやすくなることでしょう。

親子で素敵なキャンプを!!


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07/6/15(金)キャンプじぃじの日記

その同業者の集いだが、年に一度の恒例の「作品上映会」を行った。
会員の方で小学校の卒業記念としてのビデオの参考出品があった。
小学校六年になると自分たちでビデオを作ってみたいという欲求が起こるようで、それを満足させているような作りだった。
自分のクラスを寸劇もどきで脚本から演出まで子供たちでやったそうだ。 見ていてとってものびのびと「ビデオ制作ごっこ」をしていて心に残る愉快さがあった。 ユーモアを大切にしている学校でそのサービスはウケそうだ。

僕は、「親子キャンプ」のハウツービデオ4作シリーズの最後の「兄弟の関係」のダイジェストを発表した。
作り手では分からなかった「見え方」を観客の反応で知った。
それは登場する子供がリーダーの指示をマジメに聞いている様子が不自然に感じたらしい。
その姿はまったくの真実だ。 やらせではない。
小さいころからボーイスカウトで訓練を受けると当たり前のことだ。
確かに何の訓練も受けずに育った子供は、指導者の指示を直立して緊張して聞くことができない。
学び取る態度が身に付かない。 積極的に学ばない人になる。
ズボンをずり下ろしてネクタイをだらしなくすることで「もっとオレを気楽にさせろ」と心の中で訴えている高校生は、その訓練を受けていない見本だ。
柔道でも、剣道でも、空手でも、そればかりではない、茶道、華道、三弦、お琴、日本舞踊、いやいや、サッカーでも野球でも、その始まりの挨拶と指導者の指示はマジメな態度で聞く訓練を受ける。
「親子キャンプ」でも子育てが目標だからビッシッとできるように指導する。
その効果がわざとらしく思われてしまったが、本当にその絵は本物だ。
ちなみにそのキャンプはビデオを作るために実行していたのではない。 だから絵のつなぎで不足し勝ちだった。
実は、その恒例の雪中キャンプは、僕の友人のボーイスカウトとの合流キャンプなのだ。 その年はなかなかその企画のお誘いがなかったので、まったく別のキャンプを子供たちに計画を立てさせた。
その計画書を僕がチェックして予算を子供に渡したところで、いつもの雪中キャンプのお誘いがあったという経緯だ。
ナント、その二つのキャンプは、春休みの一週間に連続してしまったのだ。 キャンプのハシゴ。
僕はこの世に生まれて50年以上経つが、こんなハードなことは初めてだ。
それがそのビデオに写っている2つのキャンプなのである。 演技なんてやっている余裕なんかあるわけがない。
これは裏の話だが、雪中キャンプでダイジェストにはないが上の子が下の子に調理の指導をしている場面がある。
よく見ると上の子は指導しながら立ったまま寝ている。 実はその子は別のキャンプ場からそこまで徹夜で車の運転をしていたのだ。

どうもこの「親子キャンプ」のビデオは、説明不足が多いようなのでこれからそのビデオの「見方」をここで解説していこうと思う。
そのダイジェストビデオは、このHPの別項にあるので見ていただき、解説文とあわせることで子育てのための「親子キャンプ」の実践に役立てて下されば、僕は至福の喜びでいっぱいだ。

親子で素敵なキャンプを!!


07/6/14(木) キャンプじぃじの日記

最近は夜の8時を過ぎるとお眠むになってしまう正真正銘のじぃじだが、昨日は同業者の集いで遅くなり、その勢いで赤提灯ののれんをくぐった。
僕の居心地のいい店は、たいがいマスターなりママも僕と同じで貧乏の底辺で生きている。
そして僕以外の客も同じだ。
人生の苦味をたっぷりと味わった者同士、明日のことは心配してもしょうがない。 せめて「今」明るく生きようというノリがいいんだなぁ。
さてそんなカウンターの椅子に収まっていたらある中学生の話を聞かさせられた。
その子は、男の子でお金には何の不自由もないらしい。
東京で一番のオフィス街にある中学校に通っているという。
エッ? そんなところに中学校があるの? という場所だ。 もちろん私立。
ただ、どうかすると父親は一年ぐらい平気で帰ってこないという。
母親は離婚して、おばぁちゃんのような義母に育てられているらしい。
いろいろ話を聞かさせられて本当にその子がかわいそうになった。
それでたまたまそのときに持っていた親子キャンプや戸田のディキャンプでよく作る「枝笛」をその子に届けて欲しいとあげた。
そして、その枝笛をくれた知らないおじさんがこう言っていたと伝えて欲しいとお願いした。
「毎日ではなくていい。 絵日記をぜひ書いて欲しい。 だれにも見せないから思いっきり思った通りを書いて欲しい。 そしてたまに将来の君へのメッセージも出来たら書いて欲しい。 絵だけでもいい。 たった一行の文でもいい。 ぜひ書いてくれ。」
自分の人生を作っていくんだという前向きな人に、どうかその子がなりますように。


07/6/12(火) キャンプじぃじの日記

昨日はいつもの銭湯が定休日なので、うちのおばばを車に積んでスーパー銭湯まで運んだ。
その途中で、よく見かける高校生二人が自転車を押して歩道を歩いていた。
一人は、男の子でズボンをズリ下ろしてネクタイを外れるぎりぎりまで緩めて頭が爆発していた。 芸術なのだろか?
もう一人は、そういう男の子が好みらしい女の子だ。
なんでその男の子は可能な限りのだらしない恰好をしているかというと、ちゃんと理由がある。
それは幼いときから、気軽で楽しく欲しいものはたいがいすぐ手に入る快適な生活をしてきたからだ。
たぶん親も安全快適、ちょっとでも不都合があると学校へ乗り込むようなタイプかもしれない。
親の方は僕の憶測でしかないが、その高校生は恐らく僕の感じたとおりだろう。
なぜなら、これでもか、これでもか、と気楽で楽しい思いをしたからこそ、「僕はもっと気楽でなければ気がすまない」というアピールをしているからだ。
辛いことを、苦しいことを、乗り越え乗り越えして必死に生きようと思ったらそんな恰好はしない。
また、親に生き方をしっかり幼いころから教わっていたら、そんな見辛い姿をしない。
その子は心の奥底から、もっと気楽でありたいと願っているのだ。
そこに、スラックスをビッシッとはいてネクタイをキリッと締め、頭にヘルメットをかぶり颯爽と自転車で走ってその高校生とすれ違う若者が二人いた。
その二人は白人だった。
おそらく「エホバの証人」という宗教の布教活動だろうと思う。
僕はその信者ではないが、日本の高校生とは全然違うその二人がとっても素晴らしいと感じた。
同じこの日本のこの時代を生きているのだが、生きる姿勢がまるで逆ではないか。
宗教を無視した子育ての恐ろしさを感じたね。

昨日の夜、うちの高校生が帰ってきてその話をした。
そして世の中には宗教がどうあるのか、その分類を話して聞かせた。
僕が見かけたその若者の宗教がどう成立していったのか、また、仏教の派生が大雑把にはどうあったのか、日本神道などその地域に根付いたものについて、など、僕が知っている限りをホワイトボードを使って末っ子に解説した。
最後に、宗教は「自分の死」について教えてくれるもので、その「死」を考えるからこそ今どうやって有意義に生きられるかを考えることができる人生で最も重要なものだと教えた。
そして、初めに見かけた高校生はそれを教わっていないがゆえにそういう恰好をしているのだとも教えた。
せっかくのたった一度の人生だ。 有意義に価値ある人生をこれから作っていくのに宗教を学ぶべきだと、僕は末っ子に明確な信仰奨励をした。
ボーイスカウト関係の方、もうちょっと真剣にこうやって欲しいと願っています。


07/6/11(月) キャンプじぃじの日記

僕は「卒園ビデオアルバム制作」というあまり知られていないものを作っている。
幼稚園の年間の行事などをビデオで取材するのだが、この時期は「父親参観」が目白押しだ。
ただ最近ではそういう名称ではなくなった。 日曜参観とかが多く「父親」というフレーズがなくなった。
でも中身は昔のそれだ。
パパに来てもらって嬉しそうな子供の顔は、本当にこの世の幸せの真っ只中という感じがする。
いつもは「ビデオマン」と声を掛けてくれる子もこの日ばかりは100%パパが嬉しい。
僕の子も小さいころはかわいかったんだがなぁ・・・・
うらやまし〜ぃ。
あの小さい手を握り締めて工作したりゲームをしたり、いいなぁ。
でもね、取材のちょとした隙間で一歳ぐらいの子のほっぺをいじくれたんだな。 ぷよぷよしていて何だか食べちゃいたいぐらい、いい感触なんだ。 
お父さんたちも幸せが満面の笑みになってこの世のパラダイスだよ。
こんな活動を年に一回だけではなく年中すれば子供の心が豊かに育つでしょう。
その一つの方法が「親子キャンプ」なんだなぁ。
ただのレジャーキャンプではなく、子供の心を育てるというハッキリした目的意識で行う子育てのためのキャンプ。
これをだな、なんとか普及していくようにしたいのがキャンプじぃじの願いなんだ。
なんだかお父さんにとって辛く苦しいものだと勘違いされそうだが、要するに年中アウトドアーで「父親参観」しようということなんだよ。

幼稚園で取材をしていて、子供がビデオで何やら撮っていた。
なんとなく何を撮っているのか覗き込んでみた。
そうしたら子供が持っていたビデオカメラに、そばにいたお母さんの手が伸びた。
そしてそのカメラのレンズが僕を狙った・・・?
なんとビデオマンがビデオに撮られてしまった。
僕も父親参観に参加させていただけたようだ。 サンキュー!


07/6/7(木) キャンプじぃじの日記

昨日の夜、ある中学1年生から電話があった。
それは中間テストの結果報告だった。
この子は、小学校のときにハンディがあった。 中学生になって元気になり頑張って勉強をしたらクラスでトップになったらしい。
嬉しくて僕に聞いてもらいたかったところが、とってもかわいいね!
この新品の人がこれから生きていくのに、その元気を取り戻した喜びでいっぱいだ。
これこそ成長の喜びで本当の幸せだ。 心を揺り動かす感動がある。
この子の心の支えの一つに僕がなれたようで、僕も嬉しい。

家や車を手に入れるために忙しくて子供の相手を今までの日本人は疎かにしてきた。
これからは、人生の本当の心の豊かさに目覚めていこう。
そしてそれを子供に教えよう。


07/6/7(木)キャンプじぃじの日記

僕は35年前からほとんどテレビを見ていない。
「ゲバゲバ90分」という番組がでてからは、見る気がなくなった。
僕の子供もテレビがないのだから見たことがないはずだが、なぜか「ドラえもん」を知っている。
本によると、この番組はアメリカ、ドイツ、イギリス、で放映許可が下りないそうだ。
理由はともかく、日本人は平気だ。
僕は、これは「大人の幼稚」と関係があるのではないかと感じる。
子供を幼稚な心で育てるのは非常によくない。
その子は、極めて貧弱な心のまま大人になってしまうような気がする。

そういう僕自身4人の男の子の内、上二人は僕の幼稚で育ててしまった。
その結果がひどく痛いものであったからここで訴えているのだ。
大人の幼稚はよくない。
しかし、お釈迦様ではあるまいに生まれたときから「大人」の人はいない。
具体的には高校生ぐらいでは、完全ではないにしろ「大人」の判断力がつくよう育てるのが目標だ。
親子キャンプの子育ては、ただの遊びではない。
それだけではない。
大人の幼稚は、多くの離婚の根本的な問題でもあると思う。
ここの書き込みをよく検証して欲しい。 
ぜひ、お父さん、育て方について熟考をお願いしたい。


#### Snowmen Camp Club ####

07/6/3(日)夏キャン下見

今年高校一年の末っ子が夏休みにソロキャンプを計画している。
その下見に行った。
大人の下見と違って、この下見自体が子育てなのだ。
下見の簡単な計画書を作らせた。 そこには病院のチェックがある。
一応本人が前もって調べて見つけた病院があったが、現場から遠くしかも道に迷ってたどり着けない。
子供に「こんな調子じゃ、本当に怪我をしたときに役に立たないではないか!」と叱った。
実は、うろうろと迷う間にいくつもの病院があったのだ。 子供は予定していた病院にこだわるが余りに見落としていた。
子供に「計画書を作って、実際に活動して、その報告書を作るという一つの流れを身に付けるのがこれからのキャンプの目標だ。 そこには大人になって仕事をする上で非常に重要な手順が学べるのだ。 だから何が何でも成功させようという意気込みがいるんだな。 しかし、病院は何が何でもそこでなければならないという理由は一つもない。 むしろもっと近くの病院にこだわるんだ、分かったか?」
こうやって優先順位を体験で教えた。

今日はスペシャルメニューで親子キャンプで子育てをするのに、子供の年齢と内容についての目安を紹介しよう。
これは、子供がキャンプにどれだけ習熟しているのか、またその子の体力などの条件にあわせてお父さんが吟味してください。
あくまで目安です。

親子キャンプでの子育てステップ

就学前・・・・ディキャンプで「屋外」の活動に慣れましょう。 屋外の活動は、
        「外気」に触れるというだけで体力を消耗します。
        普段の生活で外遊びが多ければすぐに慣れますが、部屋遊
        びばかりでしたら無理をしないで初めは1時間ぐらいにして次
        第に長い時間屋外に出るようにしましょう。
        屋内だけで育つというのはそれほどに子供が貧弱なのです。

小学2年生前後
        昼食をはさんで5〜6時間程度のディキャンプでお父さんやお
        母さんのお手伝いを可能な限りさせましょう。
        どんなに時間が掛かっても子供に作業をたくさん体験させるこ
        とが重要です。
        普段の生活でも、どれだけお手伝いができるか、実はこれが
        将来働く能力に育っていくと思います。
        また、子供に何か工作物に挑戦させましょう。
        このHPの「親子キャンプ」のハウツービデオのダイジェスト版
        で「遊びの進化」編を参考にしてみてください。
        工作物の目当ては、子供に工具に慣れさせることと「工夫」を
        楽しませることです。 大人が手を出しすぎるとその効果がで
        ません。

小学4年生前後
        ディキャンプでタープやテントは子供が張れるようにしていきま
        しょう。
        そして子供の様子をよく見て初めは一泊程度のキャンプに挑
        戦しましょう。
        子供の能力と体験量を十分に考慮してください。

        夜、焚き火台の火を囲んで子供に「生き方」のお話しをぜひし
        てください。
        このお父さん自身がお子さんに語りかけるところこそが、子育
        てキャンプのハイライトになります。
        これがなかったらただのレジャーキャンプです。
        子供の心を育てる強い目的意識をお父さんが持ってください。
        現在の日本の子育てで最も不足していると思われるところで
        す。
        ぜひ、頑張ってください。
        お父さんのメッセージは長くて10分までです。
        初めのうちは忘れないように前もってメモをしておくといいでし
        ょう。 必ずやってくださいね。

小学校高学年
        大き目の工作物、例えばテーブルなどを子供に教えましょう。
        そのためにはお父さん自身が作れるようになりましょう。
        子供と共にお父さんも成長していくというプロセスが非常に重
        要です。
        キャンプも二泊、三泊、と少しずつ長くしていきましょう。
        けっして急に長くしないように。 余裕がないとお父さん自身
        が「子育て」の目標を忘れてしまいます。

中学生ぐらい
        冒険の度合いを強くしていきましょう。
        「計画書」を作れるようにしましょう。
        工作物は、「親子キャンプ」のハウツービデオにある「竹ハウ
        ス」が出来るようになれればいいと思います。
        この工作物はボーイスカウトのリーダーもビックリのものです。
        でも意外や簡単です。 親子で挑戦してください。
        中学生ぐらいではこのぐらいのインパクトがないとお父さんに
        着いてきません。

高校生ぐらい
        計画書、実施、報告書、この一連の流れができるようにしまし
        ょう。
        子供の様子を良く見て、できたらソロキャンプも出来る年齢で
        す。
        ソロキャンプと言ってもまったく子供一人で行わせるのではな
        く、現場にはお父さんも行きます。
        テントサイトを離して別行動します。
        自己責任で子供に冒険を味あわせましょう。

このような目安でお父さん自身で子育てをして欲しいと思います。
これは、子供が就学前から始めた場合です。 途中からの場合は、その子の年齢より前のステップから始めましょう。
長い時間を掛けてゆっくりとグレードアップすることが大切です。 技術の先取りをしても「子育て」にはなりません。

それでは、親子で素敵なキャンプを!!


07/6/2(土) キャンプじぃじの日記

今朝の朝日新聞の朝刊に「授業増 土曜・夏休み活用」と題した記事が出た。
世の中には、僕の子供のように障害を持つ子が少なからずいるということをあまりに知らな過ぎる人たちが全体の一部でしかない「普通の子」をモデルに教育の標準化をしているように思う。
僕の子をどう育てたかはバックを読んでいただきたい。
学校が土曜日に休みになったことが僕の子育てで重要な環境だった。
だいたい、偉い先生は自分の知能指数が標準よりおそらく高く、その偉い先生自身を「普通」に見立てている可能性があるのではないだろうか。
それに合わない障害もしくは障害の影響がある子の立場をまったく考慮していないと思う。
僕が読んだ本によると、子供の発達障害では、僕の子の「学習障害」のほかに「注意疾患多動症」「自閉症」「ダウン症」などがあり、専門家でも障害と認められるかどうか分からないボーダーラインの子を含めると決して無視の出来ない割合になるだろう。
このことがあまりにも考えられていない。
偉い先生に強烈に不快感があるね、僕は。

幼稚園の先生で障害のある子を受け持った方からお手紙をいただいた。
その子は、自閉症が疑われるので「発達障害かもしれない」磯部潮著 光文社新書刊 という本をその先生に貸した。
そのお手紙の要なところを紹介しよう。

ご本、ありがとうございました。
とても勉強になりました。
・・・くんについて悩んだことも多く、「自分のやっていることは、・・・くんにとって本当に良いことなのか・・・」とも何度も思いました。
クラスの子供も変わりました。
進級(年長組に)当初「なんで・・・くん、年長さんのお部屋にいるの?年少さんのお部屋じゃないの?」というクラスの子供からの問いかけ。「みんなにも苦手なことがあるように、・・・くんはお話ししたりすることは苦手なの。でも、お歌は上手なんだよ。」と答え、思いました。 聞いた子供たちにもちろん悪気はありませんし、素直な気持ちだったんですよね。
そこから1年かけて「・・・くんもみんなと同じ・・・組さん。 年長さんなんだよ。」と伝えてきました。
・・・くんがクレヨンで顔を描いた時はクラスみんなが拍手をしたり、・・・くんから「ありがとう」と言われた子供たちの嬉しそうな顔。 私がその場にいなくてもクラスの子供たちだけで、・・・くんに声をかけサポートしながらみんなの輪の中に・・・くんを入れてあげる・・・そんな姿に私は感動してしまうことばかりです。 本当に優しいクラスになりました。

障害のある子供を一定の割合で含めたクラスにすることで、障害のある子は回りの暖かい心で育つ。 障害ではない子供たちもその子の面倒を見ることで心が育つ。 これを統合保育という。
ただ、保育者の心構えが成功の良否を決めるのでどの先生でもできるというわけではない。
この先生は非常に子供の心を育てることに長けていたようだ。
いかがなものだろうか? 本当の子育てを感じないだろうか?
僕は、今、ここにこれを書き込むだけでも目頭から涙が出た。
教育改革だのという偉い先生は、このことをまったく知らな過ぎだ。 どうなることやら・・・・
お父さん、ご自身の子はご自身でしっかりと心を強く育てよう。
ほかを当てにしたらとんでもないとになる。


07/5/30(水) キャンプじぃじの日記

このホームページの別の書き込みに「卒業ビデオアルバム制作」を職業として目指す方のためのものがある。
いわば職業人としてどうなれるのかを考えているのだが、子育てと基本的に同じだ。
そこに幼稚園の分類を紹介した。
どういう保育であれ親が幼稚では、どうにもならない。
保護者が「親」としてどう成長できるかが、子育てで最も重要な鍵となる。
職業人となるのも、どうプロ意識で学べるかどうかが鍵だ。
結局は、血のにじみ出るような成長を本人が(親なり大人が)実行するのかしないのか。
人生はすべてここに掛かっていると思う。
成長の止まった幼稚な大人が今の日本を侵食しているように思う。
日本は今、世界的な競争力でズルズルと落ちていく傾向なのだそうだ。
お父さん、頑張ろうぜ!!


07/5/29(火) キャンプじぃじの日記

朝日新聞5/28付朝刊にこんな記事が出た。
なぜ国が「家庭教育」
僕は国家が家庭教育に入り込むのは先の戦争を連想するのでいやだね。
たぶん多くの方が同じ思いを持つのではないだろうか。
でも僕は仕事の現場が幼稚園なので、一部の初心者の親を見ていて享楽を追い求める子育てがあって本当にこのままだと国が滅びるのではないかという危機感を持つことも確かだ。
だから、僕は「お父さん」に本来の「オヤジ」の役割を取り戻すことで、国が関与することなく、しかし、ニートやうつ病になりにくい子育てが可能ではないかと考えたんだな。
そして僕の実際の体験をとおして身に付けられたものをここで紹介しているわけだ。
読まれている方も、たぶん、こういう方法も一つあるというふうに参考にしてくださっているかも知れない。
僕はそれを願っている。
国家権力で矯正するなんて恐ろしいよなぁ。
お父さんは、どうお考えでしょうか?


07/5/28(月) キャンプじぃじの日記

昨日は、うちのおばばが風邪の病み上がりで昼間銭湯に連れて行き、そのあとも布団の中で休ませていた。
ビデオの仕事はチンタラ、チンタラ編集していて、あと2本の内一本ができて、そのジャケットを作ろうかなぁと思っていたところに外から「カメラのおじさん!」と呼ぶ声が聞こえてきた。
この間の近所の子の声だ。
また、たっぷりミルクのコーヒーを飲みに来た。
仕事に嫌気をさしていたので、さっさとパソコンを終了させた。
キャンプ用の小型コンロ、僕のお気に入りの「マナスル」を引っ張り出して、マグカップ、コーヒーメーカー、コーヒー豆、フィルター・・・・
いつもの準備物を持って外にでたら、ナント、子供が四人いる。
「おじさん、コーヒー飲ませて」
といつもの子が言うので僕は、「あぁいいよ」と言いながら準備物を外に出した。
その子を中心に自転車に乗って僕のボロアパートの前を子供たちが様子見をしている。
まるでハゲタカが獲物を狙っているようだ。
「おじさん、友達を連れてきた。」と暗にその子たちにも振舞えという。
僕は、「おじさんじゃないだろう」と
言い返したら、その子は、「そうだ、きゃんぷじぃ」と言い直した。
発音に注意してもらいたい。 微妙にOKだ。
僕はその子に「なんだ?クラスメイトか?」と尋ねたら、「うん、そうだよ」と返事をした。
実はこのやり取りで子供たちは、僕が快く受け入れてくれるという裏側の商談成立を感じ取った。
そうして、ハゲタカどもの襲撃を受けた。
僕のボロアパートは、風呂のない二間だ。
斥候隊が玄関から進入して奥に寝ているうちのおばばに到達するまでほんの2〜3秒の出来事だった。

「おいおい、そのおばさんは風邪で寝ているんだ。 うつっちゃうから近寄るなよ。」
なんて言うより早くおばばが襲われていた。
「わぁわぁ、かくれんぼだ!」そんな声がした。
おばばの事後報告では、そのときに子供が布団に入ってきたそうである。 気の毒に。
そしてその他大勢も突入していった。
僕はその戦場を見る気もしなかったので外でコーヒーを沸かす準備に励んだ。
おばばの報告では、そのあと他の布団を引っ張り出して「おにごっこ」が始まったようだ。
僕のボロアパートの押入れはもう15年以上前にふすまをぶち抜かれてない。 僕の四人の男の子の上三人がじゃれあっている内に勢いあまって不本意ながらぶち抜いたわけだ。
だから「押入れ」というより「棚」になっている。
中の布団を引っ張り出すのには、何の手間ひまもない。
散乱した布団をうちのおばばが見て、カブ隊の子供たちを思い出したようだ。
特にその斥候隊長のいつもの子は、カブ隊で世話をやいた多動の子そっくりだという。
僕も、この間その子が来たときにそう思った。
あの懐かしい賑やかさが再現された。

子供が四人もいるので歩いて1分のところにあるセブン・イレブンンに牛乳の買出しに行った。
帰ってくると、子供たちははだしになって内の中だろうが外だろうが、バリアフリーで走り回っていた。
隣に住む大家のおばぁちゃんが「だめだめ、そんなことをしたら壊れちゃう、ダメ。」と制止していた。
なんだろうと見ると、窓から入っては玄関から出て行く子がいた。
どうやらおにごっこは立体的な展開をしていたようだ、たった数分で・・・。

大家のおばぁちゃんは僕が子供たちを制止する様子がないところを見てこう言った。
「子供は、遊べるところを良く知っている。 谷口さんはだから子供が寄って来るんですね。」
そう制止ではなくほとんど諦めの「こら!」という威嚇を僕はしていたことは、していた。

でも子供はこうして育つ。
斥候隊長は、僕の長靴を見つけて履いた。
そして「明日天気になぁれ〜」と長靴を蹴っ飛ばした。
本当にカブ隊をやっていたときのそのままが再現している。
僕はその光景に嬉しくて嬉しくてしかたがなくなった。
コーヒーが出来たので子供たちを呼び寄せた。
みごとにサッと僕の前に揃った。
子供は口に入るものに敏感だ。 この習性を利用して子供を操るのが、こう見えても僕は元カブスカウト隊の隊長でうまい。
せっかくだから子供たちがうまそうにたっぷりミルクを飲んでいるところを携帯で写真を撮った。
そうこうしているうちに自治体が放送する「良い子のお友達はおうちに帰りましょう。」が流れてきた。
斥候隊長の鶴の一声で子供たちは解散した。
突入から解散まで40〜50分の出来事だった。

お父さん、実はこの出来事の中に元カブ隊隊長のプロのテクニックがあるから知って欲しい。
数人の子供のグループには必ずボスがいる。
今回は、いつもの子がそうなわけだ。
僕はその子と信頼関係がある。 家庭ではたいがい第一子とそうなれば占めたものだ。
そのリーダー格に全権とまではいかなくても大方の権限委譲をする。
僕が「制止」しないで効果なき「威嚇」をしたのは、そう言うことでだったわけだ。
子供はそれを驚くほど正確に読み取る。
一度、権限委譲をしてくれた「大人」は、その子にとって栄誉で友好を築くべき相手となる。
だから、撤退のタイミングは僕のことを思って鮮やかな行動を見せてくれたということだ。
こうして子供たちは人間関係を生身で覚えていく。
かわいいね。
お父さんも、お子さんが何人もいるようだったらこうして上の子の心を牛耳って子供たちを「統率」しよう。
ボーイスカウト運動では、このことを「異年齢交流」と呼んでいる。
幼稚園界隈では「縦割り保育」とも呼んでいるテクだ。

本当の幸せは物や金にない。
この出来事が幸せでなくて何が幸せなのか。
お父さん、お子さんにこれを伝えて欲しい。 お願いだ。


#### Snowmen Camp Club ####

07/5/20(日) ディキャンプ

商売ではない活動と言えども、人に何かを勧めるためには基本があることを知った。
天気がいい日曜日だったので、「親子で工作」ののぼりに誘われて親子が訪れるだろうと思ったら、さっぱりだった。
いつもより駐車場に近いところでやったが親子の動線がなかったのでだめだった。
「立地条件」が店舗経営と同じであることが分かった。
あまりに暇なものだから簡易ベッドでウトウト寝ていたら、その間に何組かの親子が覗いていたようだ。
「売ろう」という意気込みも必要であることが分かった。
その親子は、何を作れるのかが分からなくて去っていったようだ。
そう言えば去年は「風車」をタープ脇に飾っていた。 
購買時点広告−−−POPも重要であることが分かった。

子供は中間テストの勉強でいないし、「営業」面で失敗したが、古い友人二人と古女房の四人でのどかに過ごした。
夜の打ち上げもいつもどおりであった。
気晴らしには大成功を収めた。


#### Snowmen Camp Club ####

07/5/19(土) 炊飯訓練

中間テストで忙しいと言う末っ子がジクソーパズルをしていたので炊飯訓練をさせた。
コッヘルで一合炊くのは本当に難しい。
僕は、コゲにはしないがなかなか納得できるまでには至らない。
末っ子は、前回同様致命的なコゲまでにはならないもののイマイチだ。
夏のキャンプまでにはマスターしたい。
本当は僕は、編集で忙しいはずだが・・・
親子揃ってキャンプの練習に励んだ。

銭湯で幼稚園の年中さんぐらいの女の子とお父さんの2ショットを見かけた。
お父さん「自分で脱げる? いつも出来ないようってママにやってもらってるでしょう?」
女の子「自分でできるもん」
その子は、一番上に羽織っているトレーナーが脱げない。
パパは、その様子を見守るだけで決して手を出さなかった。
それでいい。 だから子育ては父親が必要なんだ。
僕が思ったとおりだ。
母親はどうしても甘やかして手を出す。 それが子供の心を貧弱にしてしまう。
パパ、頑張れ!!

一冊の本が文春新書から送られてきた。
「脳内汚染からの脱出」岡田尊司著
前回の「脳内汚染」のアンケートに答えたのだが、それを使っていいかどうか了解を求めてきたので了承した。
そうしたら次の本をプレゼントしていただいた。
まだ全部読んでいないが、テレビゲームは子育てによくない。
僕はこの先生を支持する。


07/5/19(土) キャンプじぃじの日記

僕の取引先の幼稚園を卒園した男の子が昨日やって来た。
忘れたころに来る。
前回、玄関先でキャンプストーブを使ってコーヒーを沸かしてそれをたっぷりミルクで振舞った。
またそれを飲みたいと言う。
それまでは僕のことを「ビデオマン」とちゃんと呼んでいたが、昨日は「カメラのおじさん」になってしまっていた。
どうせ矯正するなら「ビデオマン」はもう止めようと思い、「キャンプじぃじ」と呼びなと教えた。
そうしたら「キャンプじじぃ」ときたもんだ。

この子は今年小学校三年生だ。
ちょうどカブスカウトの年齢だ。 小憎たらしいところが、ちょっと前にリーダーをやっていたころを思い出す。
僕の末っ子も、カブ隊でかわいかったのになぁ。 もう高校生だよ、お終い。
その子がおじさんて貧乏だろう、と言いながら僕のボロアパートに侵入した。
そのころのカブ隊にいた多動で手が焼ける子を思い出す。
「おじさんはなんで貧乏なのにこんなものを持ってるの?」とキャンプストーブでコーヒーを沸かすところを見る。
「おじさん、明日遊ぼう」と言う。 残念だがいいかげん今の編集を上げないといけない。 ほら、見てごらん今お仕事で忙しいんだ。 とパソコンを指差した。
その子は、作務衣を着ている僕の姿を見て、「とても働いているように見えない」だって・・・

コーヒーが出来てその子にたっぷりミルクのコーヒーを飲ませた。
ボロアパートの中で中間テストの勉強をしているはずの末っ子にもコーヒーを飲まさせてやってくれよ、とその子に頼んだ。
その子は、「いいよ」と言いながらコーヒーを持っていった。
僕は、「・・・、ありがとうよ。 優しいなぁ。」と誉めた。
その子は嬉しそうな顔をした。
子供はこうやって育てる。
その子は、「コーヒー持って行ったけど寝てたよ」と報告してくれた。
子育てはこうして難しい。

夜ごはんの時、寝ていた末っ子にこう説教した。
「今日、・・・くんが来ただろう。 もう小学校三年生だって。 お前がカブスカウトでキャンプだの自転車だのと毎週お父さんと遊んでいたころの歳だ。 ・・・くんは、どうやらお父さんとたっぷり遊んでいないらしい。 だから遊ぼうって言うんだろう。
その子の家は、二階建ての一軒家だ。 その家族にとって豪華な生活だろうが子供は遊んでもらえない。
いいか、豪華な生活を人生の目標なんかにするのではない。
自分の人生に価値を作っていくんだ、分かったか? 物や金を追いまわすのではないぞ。
・・・くんの目にここは貧乏に映ったが、何か豊かさを感じたようだ。
お前がカブスカウトで当たり前にたくさん遊んだこと、その子は知らないんだ。
・・・・心の豊かさ。」


07/5/16(水) キャンプじぃじの日記

夢で疲労した。
巣立ってしまった三番目の子が享楽的な人生を歩むので必死に「生き方」をまた教え直している夢。
目がさめて、夢だったのでホットしたがくたびれた。

これからだって四人の男の子が何をしでかすことか・・・
そんなことを考えたら気が気ではない、何たって僕の遺伝子を持っているのだから・・・
でもね、僕には直接子供をどうにもいじくれないけど、いいリモコンがあるんだな。
それはお祈りだ。
宗教を無視している人は、このリモコンは持っているのだけど中に電池が入っていない。
僕のリモコンは、ポンコツだけど何とか一生懸命祈ればかすかな電波が出ることもある。
わずかだけど、希望だ。

本当に子育てはくたびれるね。 いつまで経っても・・・


#### Snowmen Camp Club ####

07/5/12(土) 炊飯訓練

これからは四番目の子は、ソロキャンプが基本になる。
ただ未成年なので同じキャンプ場に僕も行くが、なるべく離れたサイトで別行動を考えている。
お互いに干渉しないということに、その子が大いに気に入ったようだ。
昔はこの子もかわいかったのに・・・・ もうお終いだよ・・・
そこで、お互いに個人用のコッヘルで1合だけの炊飯訓練をした。
僕はもう何回か練習したので、満足はしていないが食べられなくはないところまで出来るようになった。
火力はマナスルだ。 これで種火のテクも身に付いた。
四番目の子は、コールマンの Model 442 だ。 昔の「ピークワン」の復刻版のようだ。
前回の訓練キャンプで、この子は炊飯で失敗してみごとな「コゲ」をコッヘルに作ってしまった。
ちなみに、このコゲはこうやって落とす。
まず、コゲが付いているコッヘルより大きい洗面器を用意し、そこに水を張る。
その水にコッヘルを浸すようにして中のコゲを炭の火起こしで使うバーナーで焼ききる。
最後に、そこを金属たわしで落とせばかなり落ちる。
お試しあれ。
火傷の可能性があるので必ず作業手袋をするように。
この日は、この子はほんのわずかなコゲだけで炊飯できた。 ちょっぴりウデがあがったようだ。


07/5/11(金) キャンプじぃじの日記

心のカビ

気楽でないと気がすまないというカビ。
一度心に生えると働こうとしなくなる。

快適でないと気がすまないというカビ。
一度心に生えると学ぼうとしたくなくなる。

贅沢でないと気がすまないというカビ。
一度心に生えてしまうと友達をなくす。

このカビは、若いうちに心に根付いてしまう。
大人になってそれを取り除くのは、ラクダに乗って針の穴をくぐるのより難しい。
だからこそカビの生えにくい強い心に子供のうちに育てるわけだ。
それを実行するところに親の本物の愛がある。


07/5/9(水) キャンプじぃじの日記

昨日、プリンタイ99%カットのビール風味の発泡酒を飲んで珍しく夕方にメールを開けたらビデオサロンという雑誌の編集長から個人経営のビデオ屋についての質問があった。 
すみません、僕の晩酌は夕方5時からです。 電話はしないで下さい。
次の日に覚えていない・・・

まあ、この仕事で喰っていくためにはいろいろ真剣に学べば僕のような高卒で貧乏でも可能だ。
ただ、ほとんどの場合本人が学ぼうとしない。 カメラ一本買ってきて、ただそれだけで開業宣言している輩が多い。
「営業」努力なしで商売ができると思っている人も多い。
学びも働きもしない若者をニートと呼ぶが、学ばない大人はたぶんもっと多い。
この世界は、学歴をいくらかざしても何の意味もない。 完全な実力社会だ。
今、日本でもいろいろな仕事が実力主義になった。 この仕事は僕が20年前に始めたときからすでに、当たり前にそうだった。
たくさん知っているというより、いかに深く考えることが出来るか、それが実力社会では重要だ。 脳みその使い方が知識とは違う。
編集長に返事をメールで書き込んでいるうちに、発泡酒の燃料もたっぷりだったので、その勢いで四番目の子にこの実力社会で生きていく心構えを絶好調で説教した。 子供はいい迷惑だ。
迷惑ついでにひょっとして多少の読者がいるかも知れないので、その方たちにも・・・
僕は四番目の子にこう言った。
「物や金で幸せを得ようとするな。 豪華な家や服や車や旅行・・・」これは毎日子供が聞かされている。 耳にタコ。
「じゃ、どうすればいいかというと、生き方、それを作っていくんだ。 画家の富弘さんもマザーテレサも生き方が凄いんだ。 お父さんだってこんなに貧乏していても YAHOO で卒業ビデオアルバムを検索してみろ。 106万件中トップだぞ。 この仕事のパイオニアを目指しているんだ。 こうやって物や金じゃない生き方を作っていくんだ。 分かったか?」
それで本当に子供に検索をさせた。
まぁまぁのインパクトがあったようだ。

お父さん、子育てはご自身の生き方が問われるのです。
お父さんの生きる姿勢が子供に強く反映される。
ここに子育ての難しさがある。 OK?


#### Snowmen Camp Club ####

07/5/6(日) ディキャンプ 雨:20℃ぐらい

あいにくの雨だったが、三番目の子が帰ってきて久しぶりにその子とキャンプごっこをした。
四番目の子は、部活に行った。
古い友人一人と、これまた古い女房と、三番目の子、4人で「ミニ竹ハウス」の中で他にやることもなくひたすら食べた。
「ノビル掘り」や「親子で工作」は、ザーザー降りの雨では無理だ。 
根性のあるグループがいくつかタープを張っていた。 決して愉快ではないだろうがいい経験だ。
いろいろな気象を味わってこそ本当のアウトドアーだ。
「快適」が当たり前ではないことが分かることだろう。

夜、久しぶりに賑やかになった。
最近、環境問題で「エコロジー」とよく聞く。 子供たちにこの貧乏生活こそ省エネであることを具体的に教えた。 贅沢をすればするほど地球の環境を悪くする。
将来、豪華な生活をするための人生を、物や金が目的の人生を、目指すのではなく自分の人生に価値を作っていく生き方をするよう二人の子供に言い聞かせた。
「気楽で楽しい」のではなく「大変だからこそ面白い」という人生を歩むよう熱弁を振るった。


#### Snowmen Camp Club ####

07/5/3日(木)〜5日(土) 訓練キャンプ 快晴:27℃

僕の4番目の最後の子が高校生になって初のソロキャンプを行った。
知り合いのボーイスカウトのリーダーにお願いして訓練所を借りた。
前回で作った「ミニ竹ハウス」の改善が活動の目的で、それなりに本人が工夫したようだった。
この年齢の子に教えたいことは、「計画書」を作成して「実行」し「報告書」を提出するということを習慣化したいということだ。
夏休みには、本人が好きなキャンプ場を見つけさせて今回の訓練で身に付けた基本的なキャンプに何かアウトドアーの活動を加えられるようにしていきたい。
自分の意思で考え行動ができるように、このことでスローガンではなく本当の自主自立を目指す。
ドジを踏んだら痛い思いをして生活せざるを得ないところがこの子育てキャンプのいいところだ。
過保護の生活では決して自立した心が育たないだろうと思う。
甘やかし、それがニートやうつ病、晩婚、といった問題の温床になっているのではないだろうか。
子供には、「生き生きと生きる」ことを具体的に教えよう。


#### Snowmen Camp Club ####

07/4/22(日) ディキャンプ  曇り:強風:23℃

今回は、「竹ハウス」を簡略化したフライシート部分のみのものを張った。
強風でも耐えられるよう補強する方法を新たに考案した。 GOODだった。
それとレンタルボックスが満杯になっている原因の一つ、工作物を作るための枝や竹で不要なものを処分した。
強風で親子連れもまばらだったから、「親子で工作」はお休みした。

最近、自分の子供に遊んでもらえなくなったので一人で個人用のコッヘルでご飯を炊く訓練をしている。
コッヘルで一合炊くのは難しい。 ちょっとした具合ですぐ失敗する。
火力は、「MANASLU126]という灯油専用のキャンプバーナーを使っている。
これも買ってから一年経ってやっと使いこなせるようになった。
この日は、古い友人一人と、これまた古い女房の三人でディキャンした。
グループ用のコッヘルの中にお釜があってそれで米を三合炊いた。
個人用コッヘルと違ってらくちんに炊けたね。 手抜きのレトルトカレーにした。
でも、中身はタイカレー。 なかなかイケル。
古い友人が物足らなくて、ハマグリ、カキ、イカ、を買ってきたので焼いて食べた。
ビールが飲めないのが非常に残念だ。
いつものように終わって打ち上げをした。
痛風だが、久しぶりに思いっきりグイグイやったね。

親子で工作、
次回は連休にやる予定で満員御礼といきたいね。
土手でノビル掘りもしたい。