秋桜の空に(投稿レビュー)     戻る

こちらは
きゅうきゅう様
(「東方で紅く萌える家」といううちとは比較にならない
 大規模に攻略&レビューを手がけられているHPの管理人さんです)
より、ご投稿を頂いたレビューとなります。

−−−以下、投稿いただいたレビューとなります−−−

メーカー marron
発売日 2001/07/27
ジャンル 笑いと涙の癒し系ADV
定 価 \8,800
音 声 無し
陵辱有無 無し
原 画 岩舘こう
シナリオ 竹井10日

総 評    85
システム   15
グラフィック 65
キャラクター 90
サウンド   60
シナリオ   90


◆あらすじ
季節は秋。紅葉の鮮やかな街。
主人公は、自覚はないがその無茶苦茶な言動で学園中から一目置かれる変わり者。
隣のお姉さん桜橋涼香や、愉快なクラスメートに囲まれ、ドタバタ喜劇な毎日を送っている。

秋の訪れと共に運ばれる新しい出会いや、深まっていくそれぞれの思い。
そして、始まる学園祭の準備期間で学校に泊まり込む日々。
合宿のような楽しい毎日の中で、
主人公の奇抜な行動が巻き起こす騒動に少女達は振り回されっぱなしだ。

だが、そんな生活の中に見え隠れする彼の優しさに、やがて少女達は引かれていく。
それぞれ深いトラウマを持ちながらも日常を生きる5人の少女たち。

『因 』
己の犯した罪に囚われ……
己の心を己で縛り付け……
今日も贖罪の為に笑顔を作る……

その罪深さに気づかず。

『継』
彼女は泳ぐ
彼女は泳ぎ続ける。

何かを追い求めるかのように。

『懸』
憧れた世界に居るために……
憧れを曇らせないように……
彼女は耐える、ただひたすらに……

それこそが崩壊への道と知らずに。

『羨』
得られなかった輝かしい日々……
得られなかった人との繋がり……
それらのすぐ側に、彼女は戻ってきた……

近いけれど届かない、その場所に。

『焦』
定められた未来……
定められた自由の刻限……
だから今を楽しく彼女は生きる……

いや増す寂しさに捕まらぬよう、全力で。


学園祭や体育祭を通じて、彼女たちの心の傷に触れ、
それに触発されるように主人公自身の哀しい過去もまた甦る。

切なさを感じさせる秋風の中で、
恋する主人公と少女たちはお互いの心の傷を癒し合っていく。

その恋の終わりにどのようなものが待ち受けているかも、知らずに……。

◆システム 15点
体験版から不安だったんです(汗)

(私はWin98SEでプレイ)
操作周りは
・セーブ数は多数あり十分。
・データロードが遅い。
・ロードを行うと毎回心地悪いダイアログが出て効果音が耳障り
・次の選択肢まで飛ぶ…があるのは良いが、当然の如く既読判定無しでSikpそのものも遅い
・読み返しなし
・インストール先がCドライブのプログラムフォルダ固定
・メッセージスピードが3段階に変更可能だが最速でも遅すぎるのでイライラがつのる
・メッセージウインドが消えない
・右クリックに何も対応してない
・Escキーで押すと、確認の為のダイアログが出ずに一気に終了

で、バグはひたすら多い・・・
・フルスクリーンにすると極悪に不安定でフリーズがほぼ確定
・プレイ中だんだん重くなる・・・(メモリ食っていく?)
・テキスト表示が崩れる所がある
・会話の文章と名前が合わないところが多々ある
・クリアフラグが滅茶苦茶消える
 →よって、「おまけモード」や「キャラCGモード」に入れない(涙
 (私の症状はあるキャラをクリアすると、他のあるキャラのクリアフラグが飛ぶ・・・駄目じゃん(涙)
・9番目のセーブデーターから復帰が出来ない

・・・・・・・・無茶苦茶ですよ(涙
なんとかゲームはプレイできてクリアも出来ましたが・・・腫れ物を触るようにプレイしました。
体験版からシステム廻り&バグが不安だったんで、メインPCでやるのは辞めておきました(^^;

しかし・・・・・・Win2000やWinMeだと、もっと不具合出そうで恐いです。

現在は修正ファイルがメーカーから出ているので絶対当てましょう!

◆グラフィック 65点
パステル調が強い、画力下がった「某●&Cの原画家、☆画●郎さん風」の絵でしょうか(^^;
明らかに体の線が崩れている所や、立ちCGとイベントCGでのキャラが全然違うとか・・・
かなり良い仕事をしている・・・とは程遠いと思われます。
全体的のレベルは低めかと。

塗りも単調といえば単調・・・個人的には悪くは無いと思いますけど。

立ちCGの少なさ、イベントCGも各キャラ11〜15枚前後と比較的少なめ。

・・・・・・・と、ココまで言うとかなり悪いのですが、暖かく親しみ易い絵という感じで
苦手だとか嫌悪感はそれほど無かったです。

下手に小奇麗なCGよりかは、好みだったかもしれません。
何より、最初に書いたように某有名原画家に似た画風が良いのかもしれません(苦笑

でも、もう少しだけで良いからデッサンを頑張って欲しかったかな(ぉ

◆キャラクター 90点
ひたすら良い味出してます!!
主人公をはじめ、周り中のキャラが予測不可能の言動をしてくれ笑いが耐える事がありません。
(と言っても最後のほうはシリアスなゲームなんですが(^^;)
キャラが立っている、活きている、躍動しているとはこの事なんでしょうね♪
プレイヤーに笑いを与えてくれるキャラたちが、こんなに素晴らしいと思ったのは久しぶりです。

とりあえず主要ヒロイン達の簡単な感想を・・・

桜橋 涼香
 想像を絶する行為で主人公を滅茶苦茶甘やかしてくれる、一学年上の幼馴染のお姉さん。
 優等生なのだが抜けた所も有り。かなり突飛な行動で主人公を過保護に扱ってくれるので
 「お姉さんにしたいキャラ」というフレーズがピッタリかもしれません(笑)

佐久間 晴姫
 どちらが背中だか解らない胸の持ち主で「スクール水着」属性のキャラ(笑)
 主人公を蹴り飛ばし追い掛け回す凶暴さなのだが実は料理が凄まじく巧い、意外なキャラ。

楠 若菜
 身長139cmの病弱超チビッコちゃん。言うまでも無く「ロリ」属性でしょうね(^^;
 自分の事なのに「でねでね、今回は凄かったんだよ。何と吐血3回の新記録」と言いのけるツワモノ(笑)
 ・・・・・と、変な武勇伝もあるが、だいたいは可愛いいし、数少ない常識人で、病気に負けない頑張りやさん☆
 語尾に「そうなのカナ?」「違うんじゃないカナ?」とか「カナ」を連発するのも可愛かったりする♪

尼子崎 初子
 「超怒級の巨乳&巫女娘」それに、「眼鏡」もついて属性を掻き集めたキャラ!
 ただ惜しむらくは、予測不可能の確信犯の(ぉ)トラブルメーカーなので、色物キャラって印象が強すぎる事。
 まあ、もちろんそれなりの理由があるのですが、最初から最後まで馬鹿友達って感じが抜けなかったかも?

小泉 ひより
 安産型の教育実習生で、「ドジキャラ」を見事に体を張って演じてくれます(笑)
 見事なボケキャラです。 「くしゅ〜」と言う、妙な言葉が口癖(ぉ

◆サウンド  60点
音声無し・・・
本当は欲しい所ですが、ギャグが強烈でボケ&ツッコミが重要なこのゲームのセリフ。
しかも妙な口癖が多いキャラが多いので、これに声を当てるのは、かなり無理があるかも?

ただ本当に絶妙な音声が付けば最高級に笑えたかもしれませんが・・・

サウンドは中・・・印象に薄くて・・・

なかには「なかなかカナ?」という曲もあるにはあるのですが・・・
よくよく聞くと、どこかで聞いたような曲を少しアレンジしたような物に聞こえるのは気のせいでしょうか?(^^;

気になったのが効果音・・・最初聞くと耳障りな物が多い。もう少し耳をいたわって欲しい。
まあ、途中からなれるけど。

ボーカル曲は3曲。最初の頃は「極々普通かな〜悪くは無いな〜」と思ってましたが、
何回か聞いていると中々良いのではないか?と思ったり(苦笑
特に、真エンド曲?「EverLasting Flower」は、耳に残っています。(歌唱力には多少疑問有りますが(ぉ)

◆シナリオ 90点
学園モノで前半〜終盤の手前にかけて、絶妙なギャグが飛び交いあって最高に笑わせてくれました!
このテキストを書いた人は、本当にギャグのセンス、文章のセンスがあると思います。

キャラクターが実に伸び伸びと逝かされていて、話にノメリ込ませてくれます。

本当に笑いが絶えないので、ついついゲームをプレイしてしまいます。
おかげで、やたら寝不足(^^;
シナリオに嵌まる・・というより、テキストに嵌まった気がします。

もちろん笑い以外にも、色恋沙汰も有りますが、そちらは若干「好きになるプロセス」が描写不足。
まあ、そんなにそこは大きな問題にしないのですが・・・

気になったのが終盤のクライマックス前後でイキナリ話が急展開。
シリアスで泣かせる展開となる筈なのですが・・・

急すぎる展開で、一気にENDまで行ってしまうのはマイナス。
もっと、シリアスな展開になってからの主人公達の日々が詳しく描写されたほうが
のめり込み結果的にもっと泣けたはず。

とはいえ・・・、最後のシーンで十分泣ける人もいるでしょう。
それに、なによりこのゲームのシナリオで素晴らしい所は
シナリオの70〜80%を締める笑いのテキスト!

これで笑わない人、楽しめない人は、人類の敵かも(ぉ

◆総評 85点
極上なまでに素晴らしいです!・・・・・・・・シナリオは!
極悪なまでに駄目駄目です!・・・・・・・・システムは!
・・・・・・・・・・・・・・・って事で、なんとなく良質なシナリオと言う良い素材を
同人サークルが作ったような作品といった雰囲気が有ります。
もっと絵、音楽、システムは作りこめたでしょ〜ってのが本当の感想。

しかし笑いがそこらかしこに散りばめられている、このゲームは「笑いと涙の癒し系ADV」と言う
このゲームのメーカーが謳っているジャンルに間違いは無いでしょう。

ゲームプレイ中につねづね思ったのが、「このゲーム笑わせてくれて凄い!」と思ったことです。

惜しむらくは泣きの面が、もうちょっと工夫したらずっと良い泣きゲーとなった筈でしょうが・・・

それをも補ってしまうほどのキャラたちの活き活きとした姿とギャグに乾杯!

まさに未完の良作・・・いや、完成度が低い傑作と言える作品です!!!!!


−−−−−−−

ご投稿日:2001年10月3日
掲載日 :2001年11月21日(非常に遅くなり誠に申し訳ございません)