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「中岡博士のちょこっとエコ」

#6 直接分を減らそう!/生活を工夫し、大幅削減

2012年8月21日掲載(陸奥新報


 省エネ、節電は面倒くさいし、無理するとダイエットのようにリバウンドが激しいものです。今回は直接エネルギー減らす方法を考えます。ここで大事なのは、エネルギーや環境に優しいだけではなく、家計にも優しいということです。
 直接エネルギーを減らすためにはご自身がどこで、どんなエネルギーを使っているかを知ることに始まります。家庭で使われるエネルギーを全国平均で見てみると、全体の28%を占め最も多いのが給湯で、次いで暖房です。冬の寒さが厳しい青森では暖房の比率が他県より大きくなります。そして3位が厨房、4、5位が照明と冷蔵庫です=円グラフ参照=。

「中岡博士のちょこっとエコ」家庭部門における用途別エネルギー消費量
 省エネを考える時、エネルギーがたくさん使われている部分をターゲットにすると、大幅な削減につながります。給湯の場合は家族がお風呂に続けて入るようにしたり、本当にお湯を必要とする仕事は何かを考えるとよいでしょう。
 暖房については部屋の構造を気にしましょう。高気密・高断熱でない部屋では、窓枠や窓から熱がどんどん逃げます。エアコンやストーブの温度設定を下げる前に、窓に断熱シートを張るなど熱を逃げにくくする工夫が快適で省エネな暮らしにつながります。
 そして、科学技術の進歩に目を向けます。わが国では省エネの「トップランナー制度」が経産省によって制定され、メーカーが競争して省エネ製品を開発する仕組みができ、その結果が全て公開されています。お店に行くと省エネ達成率などさまざまな情報が商品ごとにビジュアルに表示されています。この制度のおかげでエアコン、冷蔵庫、テレビをはじめ多くのエネルギー利用機器が10年以上前と比べ大幅な省エネになっています。
 また、白熱電球から蛍光灯やLED(発光ダイオード)に取り換えることで、どちらも電気代が5分の1に減ります。
 直接エネルギーは暮らしの工夫とこまめなスイッチ操作に加え、省エネ製品を購入することが決め手です。
 
(エコット政策研究センター代表・中岡章、千葉県在住)
 
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