エコット家計簿のススメ

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「中岡博士のちょこっとエコ」

#8 環境家計簿?/生活全般で「見える化」

2012年9月04日掲載(陸奥新報


環境を大切にする暮らしをしようと、地方自治体をはじめ多くの機関が、その努力を「見える化」するために「環境家計簿」を提供しています。皆さんもどこかで一度は目にしたり、手に取ったことがあるかもしれません。チャレンジされた方もいるでしょう。

「中岡博士のちょこっとエコ」エコット家計簿

 環境家計簿の中身を見ると、そのほとんどが電気、ガス、灯油、ガソリン、水道について、月々の使用量を計量単位で記録するようになっています。例えば、電気はキロワットアワー、ガソリンや灯油はリットルという単位が使われます。
 でも、ここで扱われているのはほとんどが直接エネルギーです。間接エネルギーとしては水道だけです。これまで述べてきたように、私たちの暮らしで使われているエネルギーと、それに伴って発生する二酸化炭素は衣食住の暮らし全般に関わっています。直接、間接問わず、使ったエネルギー全てを評価できる環境家計簿が作られていないか探してみましたが、どこにもありませんでした。
 一つの製品について原料調達から廃棄・リサイクルされるまでに排出される二酸化炭素量を表示する仕組みにカーボンフットプリントがあります。経済産業省の制度試行事業により現在約550品目が認定されています。しかし、これでは生活のほんの一部にすぎません。
 名実ともにエコな生活を目指すためには、暮らし全般のエネルギーを「見える化」する必要があります。そこで自ら開発したのが「エコット家計簿」です。ちょっとエコに、との思いを込めて命名しました。その全容が、図の円グラフです。次回から利用の仕方をお伝えします。
 
(エコット政策研究センター代表・中岡章、千葉県在住)
 
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