エコット家計簿のススメ

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#9 エコット家計簿/費目別に数値で確認を

2012年9月11日掲載(陸奥新報


先週ご紹介した「エコット家計簿」は、私たちの暮らしで利用するエネルギーと、排出する温室効果ガスの量を、直接分も間接分も合わせて簡単に調べるために開発しました。
 エコット家計簿のホームページ(http://www4.plala.or.jp/ecotto/)をご覧ください。パソコン(PC)の得意な方はダウンロードしてください。「パソコンはちょっと…」という方はお友だちに頼んで、手書き用のエコット家計簿を印刷してもらってください。二種類ありますが、どちらも無料です。
 エコット家計簿は昔からある家計簿に準じて作られています。記載する項目は光熱費、食費、被服費、というように、直接エネルギー分が5項目5費目、間接エネルギー分が7項目10費目に区分されています。
 例えば被服費をみてみます。洋服に1000円払うと、ライフサイクル全体で7・5メガカロリーのエネルギーが使われ、2・1キログラムの二酸化炭素が排出されたことを意味しています。一万円のジャケットなら、この十倍の値と考えればよいわけです。
 なお、普通の家計簿と比べ項目と費目の区分が若干違います。係数の近い物を一緒にして、できるだけ費目数を減らしたためです。
 それではエコット家計簿に一カ月間挑戦してみましょう。費目に合わせて支払い額を記入してください。PC版ですと、月ごとのそれぞれの費目の集計結果が出てきます。手書きの場合は、月々の額の合計を千円で割って係数を掛けることで、月々の数値がでます。
 ここで気を付けねばならないのは、よそのお宅と比較するためのものではないということです。それぞれの家庭にそれぞれのライフスタイルがあり、比較はできません。エコット家計簿も同様です。この家計簿を使って、わが家はどの程度であるかを知り、どの項目や費目が多いか、その理由は何か、どうやったら減らせるかを考えることです。
 努力した結果はエネルギー資源の節約に、地球環境の保全に、そしてお財布に優しい暮らしにつながります。
 
 
(エコット政策研究センター代表・中岡章、千葉県在住)
 
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