Maintenance Note No.4
99年5月3日 オドメーターに隠された謎
なぜか距離が伸びないその訳は…
走行1000kmを超えたのでオイル交換をしたぞ

 1日も早く慣らしを終わらせたい一心で,バカみたいに走り回っている。R6に徐々に慣れてきたこともあって,夜の首都高は最高だ。C1をぐるぐると4周も5周もしていると,いつの間にか深夜になっていたことも何度かあった。
 予定では,4月24日のWGP日本グランプリまでに慣らしを終えて,R6でさっそうと出掛けるはずだった…。が,どういうわけか乗っている時間の割りには距離が伸びない。自分の感覚としてはもう900kmくらい走ったように思えるのだが,オドメーターのデジタル表示はまだ600にも達していない。
 一気に距離を伸ばそうと,週末を使って浜松方面へツーリングに出掛けた。浜松から天竜川沿いに遡って長野へ抜けるお気に入りのコースだ。途中で延々と続くワインディングが楽しめる。
 浜松までSRXで行こうとすると,かなりの時間がかかり疲れも感じるのだが,R6では練馬の自宅を出発してちょうど4時間で着いてしまった。しかも,途中で1回休憩を挟んだだけで一気に走ったにも関わらず,疲れはほとんど感じなかったのは意外だ。
 さて,その途中での話である。高速道路の路肩には,起点からの距離ポストが100mごとに設置してあるのはご存じのとおり。ふと,そのポストとオドメーター(トリップメーターも)の動き方にずれがあることに気付いた。ポストを基準に見ていくと,1.6km走ったところでオドメーターの数字が「1」上がる。
 あれっ,これってマイル表示ってこと? そんなばかな! ボクのR6はイギリス仕様の輸出車なので,速度計はマイルとキロメーター表示を切り替えられる。当然,km/hにしているのだが,切り替えたらオドメーターもkmになるものと信じて疑わなかった。ところが,実際にはマイルのままだった…。が〜ん!
 オドメーターの表示部分には,写真のように単位は書いていない。一方で,速度計には単位が書いてある。km/hという表示を見続けていれば,距離もkmだと思うのは人情だろう。う〜ん,不親切だぞ,ヤマハ!
 というわけで,浜松に向かう途中で,走行距離はあっさりと1000kmを超えてしまった。そうと分かったら全開テストだ! フル加速してみると,メーター読みで214km/hまで出た。といっても,まだ5速で加速中のこと。6速まで使ったらいったいどんなことに…。
天竜川沿いのワインディングを走る






これは最近撮影したメーター

オイルレベルのチェックはスティック式だ

1459kmでオイルを交換
 さて,実はここからがメンテナンスノートの本題である(前置きがえらく長くて申しわけない)。結局,日本GPは豪雨のためR6で行くことは叶わなかったが,めでたく1000kmを超えたのでバイクショップでオイル交換とあいなった。5月3日,YSP板橋中央にR6を持ち込み,オイルを替えてもらった。この時点での走行距離は1459km。マイル/キロ勘違い事件で,思わず距離が伸びてしまったが,まあ,ちょうどよい交換時期だろう。
 オイルはワーコズの10W-40(リッター1500円くらいかな)を入れた。エンジンから出てきたオイルはさすがに汚れていたが,新車にしては思ったほどひどくはなかった。最近の高性能エンジンは,最初からパーツや組み付けの精度が高いのだろう。
 オイル交換も済ませたことだし,いよいよR6の本領発揮だ。人間の方もだいぶ慣れてきた。そろそろ箱根でも攻めてみるかな。というわけで,次回へ続く。今回は本題が短かったなあ。